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Angler's Notes from Southern Alps

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2012年 02月 29日

2月28日 Oreti川上流域

2月28日 Oreti川上流域_e0098148_9395315.jpg


週末にかなりまとまった雨が降って、各河川が大幅に増水。
そしてそれが落ち着きかけた頃に、風のない穏やかな晴天がやってきました。
ということで、おおきな期待を込めて、Oreti Riverの上流域へ。
でも・・・、大きな期待をかけていたのは自分だけではなく、川にはたくさんの釣り人が。
どのアクセス・ポイントにも車が必ず停まっていて、入川ポイントがあるのかどうかすら不安な状態でした。

道のどん詰まりは、ビート・システム(川を区間分けして、その日先着した人が優先的にその区間を釣ることができるシステム)が導入されたエリア。一番人気があるエリアです。
そこまで車を走らせる途中に、引き返してきた車が2台。「ここもいっぱいなのか・・・。」とあきらめつつも辿り着いてみると、3区間に対して車が3台。でも、そのうち2台は同一の区間に入っているような??
ということは、1区間は空いている?
もう1台の車の主は、何やら迷っている様子。
話を聞いてみると・・・、
おじさん:「この2台、どう思う?2組が同じビートに入るなんて、ないと思わない?」
私:「う~ん。そうだけど、ビートに関するサインは明確だからね。」
おじさん:「俺は、こっちの白い車の奴らが怪しいと思うんだよね。空いているはずの場所に、いるんじゃ?」
私:「可能性はあるね。でも他に空いているアクセスはないみたいだし、行ってみるしかないんじゃない?一緒に行く?」
おじさん:「そうだね。そうしようか。」

ということで、おじさんと一緒に釣りをすることになりました。
オーストラリアから来たというそのおじさん、ジョンという名前でした。

天気は、薄曇り。
釣り始めた時の気温は、20℃。
水温はこの時期にしては低めの10.5℃。(その後12℃まで上昇)
水位はちょうど良い、という感じ。
コンディションとしては、絶好と言えるかと思われました。

しかし、釣りはめちゃめちゃシブイ!
見える魚の数もそれほど多くはなく、活性も今一つ。
フライには全然反応してくれません。
「おっかしいなあ・・・」と思いつつ釣り上がると、やがてどこかから人の声が・・・・・。

いました。
ルールを守らない輩が2名。
おじさんの読みは的中してしまったのです。
どうりでシブイわけだ。

あくまで傾向としてですが、釣り場のルールを守らないのは若い旅行者が大半。(守らないのは釣り場のルールだけではありませんが。)
今回もそう。
経験から、こういうルール無視(違反ではない!)をする人たちの9割以上が、若い旅行者・釣り人です。
ニュージーランドの釣りのルール(釣りだけではありませんが)は、釣り人が築き上げてきたもので、それを何の罪悪感すら感じずに無視する傍若無人さには、ただただ呆れるばかり。
願わくば、日本からの釣り人には、こういう人がいないことを期待するばかりです。

おじさんと相談して、あえてそいつらには声をかけずに、そいつらがいるはずだったさらに上流の区間へ行くことに決定。

上流の区間は、すでに先行の1組の釣り人が入ってから4時間以上が経過していると見られ、魚たちの反応は上々でした。
セミフライに「ガパッ!」と出てくる快感をおじさんと何度か分け合い、すっぽ抜けの辛さも何度か味わい(笑)、それからの短時間を楽しむことができたので、まあ良しとしましょうか。
トップの写真の魚は65cm。迫力あります。
このクラスが大きなフライに喰らいついてくる様は、フライ・フィッシャーとしての最大の喜びの一つ。
私はその後用事があって引き返しましたが、おじさんはさらに上流を目指して釣りを続行。きっと何度かその喜びを味わえたことでしょう。

ちなみにこのおじさん、オーストラリアから何度か釣りに来ているとのことでしたが、全然釣り方を心得ていなかったので、少しだけ教えてあげました。「ガイドなの?」と聞かれたので、「ガイドだよ」と答えたら、「やっぱりね。」と。これまでOretiには6回来て、1匹しか釣ったことがなかったんだそうな。
やはり、海外の単独釣行は無謀。特にクイーンズタウン周辺のテクニカルな釣り場においては、ガイドは必須の存在と言って良いかと思います。「ニュージーランドに行けば、魚がたくさんいて、苦もなく釣れる。」なんていうのは大間違い。魚が大きく、テクニカルでゲーム性が高い。だから1匹釣れた時の感動が大きい。クイーンズタウン周辺は、そんな釣り場が多いのです。

まあそんなわけで、アクシデントはありましたが、何とか結果は出せました。
大きなドライフライの夏の釣り、現在好調です。
しかしいよいよ3月。あと1~2週間で、この傾向は変わってくることになるでしょう。

by nzsanpei | 2012-02-29 10:20 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by abelkun at 2012-03-09 14:57
はじめまして。
憧れのNZ釣行のgoサインを家内からもらいました。
ただ、いくのが今年なのか来年なのか・・・
そんな訳でブログをのぞかせてもらっています。
リンクさせていただきました。
Commented by nzsanpei at 2012-03-09 18:35
>abelkunさん、はじめまして。
どうぞよろしくお願いしますね。いつでもコメント大歓迎です。

そうですか、NZ釣行が叶いそうなのですね。
時期にもよるでしょうが、今シーズンでも、来シーズンでも、是非良い時期を狙って来てください。よろしければ、クイーンズタウン方面にも来てみて下さい。夢のような魚、ぜひ釣ってほしいです!


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