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Angler's Notes from Southern Alps

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2012年 04月 20日

6月12,13日 西やんさん釣行5、6日目

さて、西やんさんの釣行レポートもこれで最後です。
結局最後の最後まで天候には恵まれて、魚の活性は決して高くはなかったものの、快適な釣りが続きました。

〔5日目 秘密の川の秘密のセクション〕
6月12,13日 西やんさん釣行5、6日目_e0098148_835782.jpgアクセス周辺はあまり魚影も濃くないので、まずはこの日も歩きます。
いやいや、この数日間、実によく歩きました。普通の人ならバテバテでしょうが、西やんさんはそれほど苦もなくこなしてしまいます。実にご立派です。

魚はそれほど多くないながらも、川にはスポーニング・ランのブラウンと、元気なレインボーが点在。
この日最初の魚は、この日最初のキャストで一発で仕留めたブラウンでした。
フライはグローバグ(タマゴ)。
「スポーニング・ランのブラウン=タマゴ」という図式がしっかりあてはまった日でした。

黒く見えるブラウンを見つけるのは、青灰色の川底ではそれほど難しくないのですが、グレー~青灰色に見えるレインボーを見つけることは至難の業。
それでも釣りは、サイト・フィッシングです。
ドライにはほぼ無反応だったので、終始サイト・ニンフィング&サイト・エッギング(?)に徹しました。

何尾が釣れたレインボーの引きはなかなかにパワフルで、それはそれで面白かったのですが、この日一番記憶に残った魚は、惜しくも釣り逃したブラウン。
ちょっと難しいところにいましたよ。
川の流芯の向こう側、水深1.5mくらいの深瀬の川底にべったりと張り付いているやつでした。
いかにタングステン・ビーズ仕様のグローバグといえども、1.5m沈ませるためにはそれなりのドリフト距離が必要です。多分5mくらいは必要だったと思います。
それを流芯をまたいで行なうわけですから、途中の早い流れでドラッグが起きないように、リーチ&メンディングを上手に行なわなければいけないわけです。
自分のポジション、必要なラインの長さ、キャスティングやメンディングの方法などなど、色々なことが問われます。

6月12,13日 西やんさん釣行5、6日目_e0098148_8561714.jpg数度の挑戦のあと、それらがきれいに全部決まってうまく流れたなあ、と思ったら、インジケーターが消し込みました。
してやったり!
そこからのファイトはなかなかに素晴らしいものでした。
何せ魚が大きいし強い。
最初の走りをいなして主導権を握った後も、寄せては離され、寄せては離されの繰り返し。
ようやく近寄ってきて、いよいよネットに・・・と思ったところで最後の一走り。
その瞬間・・・・・、ラインはテンションを失っていました。涙
間近で見ましたからね。60cmはゆうに超えていた大型ブラウンでした。
悔しいです。「逃がした魚は大きい」~その通りです。
でも、完璧に思い描いた通りにフッキングまで持っていったことには、満足感がただよいます。
(だからこそ是非キャッチしたかった、というのが本音?)
そんな、満足感十分、悔しさも十分の5日目でした。


〔最終日 テ・アナウ方面の小川〕
最終日になって、風が出ました。
けっこう強めの南西風。冷たいし、キャスティングも難しくなります。風にあまり影響されない川を選ぶことが、何より大切。
「できればブラウンを」という西やんさんのご希望も叶えてあげたいし。
あと、許された時間は約半日。
何せこの日は、午後には飛行機に乗って帰国の途につくのです。

6月12,13日 西やんさん釣行5、6日目_e0098148_934825.jpg例年であれば、この時期この川はスポーニング・ランのブラウンがいっぱい。
でも今シーズンはこれまで雨が少なかったこともあり、低水位。ここ最近もまともな増水がないこともあり、フレッシュなランはどうやら入ってきていないようでした。
魚はいても、もうみんな産卵行動に夢中で、エサを食べるどころではないのです。
遡上直後であれば、入れ食い状態になることも珍しくないんですけどね。

それでも短い時間の中で、しっかり結果は出ましたよ。
まずは写真の、ご希望どおりのブラウンです。
金色の腹回りで、実に写真栄えのするブラウンで、ファイトもジャンプを繰り広げつつのなかなかに激しいものでした。
これでこの日の目標は達成。
満足です。

その後は、今釣行初?のブラインドでの1尾(きれいなレインボーでした。)も手にして、6日間の釣りは終了。
その数時間後には、機上の人となった西やんさんでした。
西やんさん、毎日ビッシリ、けっこうハードな釣りでしたね。お疲れ様でした。


しかしこの1週間。
何度も書きましたが、どこへ行っても、決して魚たちの活性は高くなかったと思います。いや正しく書くなら、やる気のある魚が少なかった、と思います。
それでも数少ないチャンスをしっかりモノにして、毎日それなりの成果を挙げることができました。しかも、2度の西やんさんの自己ベスト更新を含む、60cmオーバーが4尾。素晴らしい釣りができたと思います。
簡単すぎず、適度に難易度が高く繊細。そして時々大物に巡り会える。
そんな、非常に質の高い釣行は、南島ならでは。
ニュージーランド8回目の西やんさんにして、「これまでで最高」とのお言葉。その満足感が伝わります。
西やんさん、ぜひまた遊びに来てくださいね。


さて、天候は相変わらず安定。
そろそろ時間もできそうだし、しっかり自分の釣りをしに、マタウラ川にでも行ってきますか。
下流域では、マタウラ名物のメイフライへのライズが本格化してきたようです。
残りの1ヶ月と少しも、まだまだ楽しませてもらいましょう。

by nzsanpei | 2012-04-20 09:26 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by 西やん at 2012-04-21 19:01 x
最低でも一日7~8キロは歩きましたね。
オレティ川ではざっと20キロ・・・
綺麗な大型ブラウンが待っていると思えば、全く苦になりません(笑)
最終日の「Jziの再発」もなんのその!

それにしても5日目のバラシは惜しかった。
最終日のブラウンは本当に美形でした。
毎日53~54㎝以上の魚をキャッチでき、幸せでした。
また行きます(断言)!

Commented by nzsanpei at 2012-04-22 20:28
>西やんさん
いやいやホント、こんなに歩く釣りに平気な顔でついてこられる方はなかなかいませんよ。私のほうがバテてましたものね。
しかしその甲斐がある毎日だったと思います。
綺麗で、元気で、大きな魚がたくさん釣れました。

また行きます!のお言葉、ありがとうございます。
ぜひぜひお願いします。お待ちしています!


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