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Angler's Notes from Southern Alps

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2012年 11月 13日

11月10日 スプリング・クリーク

マタウラ川支流のスプリング・クリーク。
ここでは春と秋、気温がそれほど高くない季節には、時間によりメイフライの集中ハッチがほぼ毎日発生します。
ハッチが始まると、大きなブラウン達は狂喜乱舞。
そして鳥たちも狂喜乱舞して、さながらパーティー状態。
こんな感じです。↓
11月10日 スプリング・クリーク_e0098148_9161065.jpg


気温8℃。
水温10℃。
天候は雨。

そんな寒い日でしたが、ライズしまくる大きなブラウンに相手してもらいに出かけました。
時間限定。
その時間を外すと水面はいたって静かなものです。

そして時間が訪れると、どこからともなくカモメ達が集まってきて、そして「今までどこにいたの?」というくらいのたくさんのマス達がライズを始めるのです。
ちなみにここのブラウンの平均サイズは60cm超。みんな太っていて、凄いコンディションです。
光景としては、凄まじいです。
大きなマス達が、あっちでもこっちでも、水面から大きな頭を出して、「パコンッ!」「ポコンッ!」と音を出しながらメイフライを飲み込んでいます。
その上をカモメ達が「ギャー!ギャー!」言いながら飛び交って、時々川に突っ込んだりしているのです。中にはフライをついばもうとする奴もいたりして、こちらもカモメは釣りたくないので冷や冷やものです。笑

11月10日 スプリング・クリーク_e0098148_92522.jpg使うフライは、#14か#16くらいのイマージャー、あるいはダンのパターン。
そういった感じのフライだったらけっこう色々なフライで釣れるのですが、私がマタウラ下流で良く使うイマージャーに反応が良かったようです。めちゃめちゃシンプルな、これぞガイドフライ!という感じのフライです。

それだけライズしていたら簡単に釣れるのか?というと、そこはやはりスプリング・クリーク。それなりの配慮は必要で、やみくもにフライを水面に落としてもだめ。
ドラッグ・フリーで、フライの頭を下流に向けて流す。
これがキモ。

初めは苦労しました。
何がって、魚が強くて、強くて、バラシの連続。
ラインをぶっちぎられること3度。
他にもバラシやすっぽ抜けが4度。
も~う、フラストレーションが溜まります。

落ち着いて、一息ついて、再開してからは順調な釣りになって一安心。
65cmを超えるような特大サイズには出会えませんでしたが、最大は63cm。最小は58cm。
合計7尾のマスを、ほんの3時間弱のうちに手にすることができました。
バラシやすっぽ抜けは10回以上。
フックを伸ばされることもありました。ちなみに伸ばされたフックは、TMCの100SP-BL。太軸です。

そしてとうとう最後に!カモメを釣ってしまって、釣りは終了。
どうやって釣ったかというと、フライを水面からピックアップした瞬間にカモメが飛来。
がっちりとカモメの翼に引っかかってしまったのです。
水面に落下してからも、なおも飛ぼうとするカモメ。
どうしようかと思いましたが、つかまえてフックを外そうとすると間違いなく鋭いクチバシで突っつかれるので、ラインを切って対処した次第。できるだけラインを長くカモメに残さないように。
それでもちゃんとフライを取ってあげなきゃ、って?
いえいえ。私の命の方が大切。
あの手の鳥から傷を受けると、傷口からたちの悪い細菌(バクテリア?)が進入して感染する危険性があります。場合によっては毒蛇の毒並みの威力なのです。なので、安全第一。
ちなみに私、カモメを釣ったのはこれで2度目です。
鵜も釣ったことがあります。
今度の狙いは、食べても美味しい、マテリアルにもうれしい、カモですね。笑

そんなこんなで、このスプリング・クリークのライズの釣りは、春は今月いっぱいまで。
そして秋は4月からまた始まります。

by nzsanpei | 2012-11-13 09:47 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by abelkun at 2012-11-13 23:00
こんばんわ。
スケールのでっかいライズゲームですね。まるでソルトの鳥山みたい?
夢の実現に70パーセントほど近づきました。
只今NZ用FLYをnzsanpeiさんのブログも参考にして巻きためてます。
1XHフックを標準に巻いてますがやっぱり伸ばされるときは伸ばされるのですね。ブログ楽しみに見てます。
Commented by nzsanpei at 2012-11-14 18:43
>abelkunさん
はい。伸ばされるときは、あっさり伸ばされてしまうものです。やはり大きくて、パワフルな魚とのやりとりは、運も大切な要素です。
abelkunさんのNZ釣行でも、運に恵まれてそんな魚にたくさん出会えると良いですね。


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