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Angler's Notes from Southern Alps

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2012年 11月 16日

11月12日 サウスランドの渓流

雨上がりの月曜日。
普段は渓流のエサ釣りがメイン、というMさんをご案内して、サウスランド方面の山奥の川へ。
この日は前日までのけっこうな雨の影響で、どこもかしこも増水。車窓から見える川、見える川どれもが茶色に濁って、まずはこの増水を避けるためにけっこう車を走らせることになりました。
で、辿り着いたのが、上流に湖を持つ山奥の川です。

朝の気温はなかなか寒くて、8℃。
釣り場の天候は、何とか晴れ。
水温は10℃。

11月12日 サウスランドの渓流_e0098148_7402283.jpg 川の水はクリアーでしたが、水位はやはり高め。
これは仕方がありません。
ドライではまず釣れるコンディションではないので、ここはニンフの出番です。
が、まずはキャスティングに慣れることが、Mさんにとっては大切でした。
Mさん。フライは過去に経験があるものの、それは随分前の話。まだまだ初心者でもあり、またウェイトの入ったニンフを使った経験もない、とのことで、初めはキャスティングに一苦労しました。

まずは最初のプールでひとしきりキャスティングの練習をしたら、いよいよ本番。
で、いきなりヒット!
瀬のポイントを何度か流していると、インジケーターが止まって、いきなりのストライクとなったのです。
リールファイトをやったこともなければ、大きな魚とのやり取りも初めてのMさんですから、戸惑うやら興奮するやらで、もうたいへん。それでも何とか余分なラインをリールに巻き取り、下流に走る魚を追いかけます。
キャスティング練習をしたプールまで走られましたが、何とかネットに収めたそいつは、きれいなきれいなレインボーでした。
幸先の良いスタートです。
この1匹を釣ったことで、普段の日本の釣りとの質の違いの大きさに随分と驚いていたMさんではありました。

11月12日 サウスランドの渓流_e0098148_7513657.jpgその後も何匹かの魚を相手に頑張るMさんでしたが、キャスティングが思うように行かなかったり、逃げられてしまったりでなかなかうまくいきません。

が、やがて2度目のストライク。
せいぜい5mくらい上流にキャストした時だったと思います。
魚っぽい影の上をフライが通過したところで、インジケーターが消し込んで、ヒット!
今度は1匹目よりも大きそう。
でも1匹目の経験を生かして、少しだけ落ち着いて対処できていたと思います。あと、かかった場所が広いプールだったことも良かったですね。
まずは上流に疾走した魚は、今度は下流へ。
寄ってくるかと思ったら走られ、また寄ってくるかと思ったら走られ、を何度か繰り返しながらも、無事にネットに収めることができました。
今度は50cmをらくらく超える、オスのレインボーでした。

午前中だけで2尾。
水位が高めの増水気味のコンディション。
そしてフライ初心者ということを考えれば、上々の結果です。

その後、もう少し同じ川で粘って、ランチをとった後はポイント移動。
ある程度満足もできたし、キャスティングにも少し慣れたので、少し違うスタイルの釣りもしましょう、ということで、今度はスプリング・クリークのライズ狙いとなりました。
結果から言えば、残念ながらキャッチできた魚はいませんでした。
でも、ライズを繰り返す特大の鱒たちを相手にして、惜しい場面もありましたよ。
フライは喰わせたのですが、フッキングまで至らなかったのです。
特に終了間際のすっぽ抜けの相手は、まず間違いなく65cmは超えている特大の奴でした。

こんな感じでMさんの1日は終了。
釣れた魚は2尾でしたが、たくさんの魚を相手にして、ドキドキするような場面もけっこうあって、なかなか楽しい1日だったことと思います。
Mさん、今度はキャスティング練習を少ししてから、また遊びに来てください。


さて、11月も半ば。
天候は不安定ですが、川の増水をかわすことさえできていれば、釣りはなかなか好調と言えると思います。
これからもっと暖かくなって、魚が陸生昆虫を意識しはじめると、もっと楽しめそうです。

by nzsanpei | 2012-11-16 08:12 | 釣り日誌 | Comments(0)


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