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Angler's Notes from Southern Alps

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2015年 02月 12日

2月8日 ニジマスの川

2月8日 ニジマスの川_e0098148_621274.jpg

低温で、荒れた天候がしばらく続いたおかげで、けっこう渇水&高水温に泣かされていた各地の川もリフレッシュ。
ようやく水が収まり始めた日曜日は、Mさん、Tさんのお二人のおじさんアングラー(失礼!)をご案内しておりました。
どの川も濁りがまだまだ強くて選択肢が絞られる状況ではあったのですが、回復が早く、魚の活性も高いだろうと期待して、ニジマスのたくさんいる小川にご案内。

天候:晴れ
気温:13℃⇒23℃
水温:12℃⇒19℃

結論から言うと、この日は川も魚も最高の状態でした。
ドライフライに次から次へと、平均52~53cmのニジマスが飛び出してきます。

釣り場に降り立って、アクセス近くの普段はあまり魚の影も見られず、いても神経質で釣りづらいような区間でもお構いなし。
まずはプールの開きのさらに下流の瀬になった所に魚を発見。
Tさんが投げた大ぶりのドライフライが3投目くらいでレーンに入ると、何の迷いもなく「ガブッ!」と。
この魚は残念ながらバラシに終わりましたが、大いに好調を予感させるスタートとなったのでした。

2月8日 ニジマスの川_e0098148_633485.jpgで、そのプールの中には数匹の魚が見え隠れ。
次はMさんの番。
フライを投入すると、何投目かでまた「ガブッ!」。
これは無事にキャッチして、計測したら54cm。良型です。
いきなりの連続ヒットに、二人とも興奮するやら、安心するやら。

さらにもう1尾、Tさんのフライに出た魚は、またまたバラシ。
悔しがるTさんではありましたが、普段は釣果を出すことが難しいプールで、いきなり3匹のストライクに巡り会ったところからも、この日の状態の良さがわかりました。
しかし!!
Tさんにはこの後信じられないほどの不運が・・・。

Mさんは好調だったと思います。
多少のバラシやすっぽ抜けもありましたが、フライに出てきた半分以上の魚はしっかりとキャッチ。
着々と釣果を重ねて行きます。

それと引き換えにTさん。
魚はフライにバンバン出てきます。
しかし、バラシ、すっぽ抜け、ラインブレイクが延々と続き、なかなかキャッチに至らないのです。
普段は日本の渓流のヤマメを相手にしているので、大きい魚とのやり取り等々に慣れていないという点は差し引いたとしても、「これは異常」というほどに魚を手にできません。
完璧に合わせを決めてもかからない。
合わせが決まっても、逃げられる。
魚がいきなりこっち向きに大ジャンプして、「あっ!」と驚いたすきに外される。
などなど・・・・・。
途中からTさん優先で釣りを進めて行ったのですが、なんと17回連続で魚に逃げられることになったのです。
ひとえに、運です。
17回、全部ドライフライにしっかりと反応してきているんですからね。これだけ聞いたらすごいことです。
しかし、キャッチできない・・・・。
もうTさん、最後の方は肩を落としてあきらめモードに入りつつあったと思います。
かたやMさんはあっさり釣ってしまうので、Tさんの気持ちはさらに下降。
私もお手上げ。

2月8日 ニジマスの川_e0098148_6415243.jpgやがて、「もうここで引き返しましょう。」というプールに到着。
再びTさんの大きなドライフライに魚のアタック!
フッキングに成功!
そしてとうとう!釣れた~~~~~!
・・・・・のは、25cmくらいのチビちゃん・・・・・。
徹底的に運から見放されていたのですが、もしかするとこのチビちゃんが少しだけTさんの運を上昇させたのかもしれません。

帰り道。
反応が良かった場所をもう1回探って行きましょう。ということでやってきたとあるプール。
ここは数時間前に、実に6~7匹の魚がフライにアタックしてきた場所です。
一度釣った場所でもあり、万全を期してこの日初めてニンフを結びます。
そして流芯付近を丁寧に、丁寧に流していくと、インジケーターが勢いよく沈んで、ストライク!
がっちりフッキング!
悪い予感が全員の頭の中をかすめるなんてもんじゃなく渦巻いているのと裏腹に、ファイトは続行。
パワフルな魚に翻弄され、寄せては走られ、寄せては走られ、最後は岸際のバンクに潜り込んで動かなくなって「またダメか・・・。」と思ったその瞬間に、私がネットを差し込むと・・・無事にネットイン!
「やった~!!!!!」

やっと手にしたその1尾は、50cm台半ばの見事なオスのレインボー。
Tさんの喜びは、それはそれは相当なものだったと思います。
Mさんも、私も、同時に大喜び&大安心。笑
実にここまで、フライを食べた魚は20尾以上。
こんなにツキに見放された人、見たことありません。というくらいだったのですが、終わりよければ全て良し、ですよ。
すっかり肩が軽くなって、帰路についたというわけです。

それにしても、振り返ってみれば素晴らしい日でした。
お二人合わせて30以上のストライク。
手にした魚は多くはありませんでしたが、これほどに魚の反応が良い日はそうそうあるものではありません。
普通であれば相当に釣れて、お二人とも腕がいたくなるほどの1日だったはず。
残念ながらそうはなりませんでしたが、まあ、Tさんの超絶バラシまくりも、振り返れば良い思い出になるでしょう。いや、なるかな?

とにもかくにも、現在釣りは絶好調です。
セミフライもやっと活躍し始めました。
これからお越しの皆様、どうぞご期待あれ。

by nzsanpei | 2015-02-12 07:01 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by 西やん at 2015-02-15 17:50 x
何だか、去年も似たようなことがありましたねぇ(苦笑)苦戦されたTさんに親近感がわきます。
Commented by nzsanpei at 2015-02-16 12:51
>西やんさん
ありましたねぇ。笑
しかし今回のは、去年のそれの比ではありませんでした。
あ~、恐ろしい。


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