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Angler's Notes from Southern Alps

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2016年 01月 17日

Sさん釣行記その4

Sさん釣行記その4_e0098148_75502.jpg


Sさん釣行の5日目です。
この日も天気は最高。
本当にこの年末年始は天候に恵まれました。
少々渇水気味で高水温ということだけが難点ですが、贅沢は言えません。

さて5日目の行き先は、再びOreti Riverです。
前日の釣りが素晴らしかったので、もう1回。笑
3日目に少しだけ中流域へ行き、4日目に上流域をたっぷり釣り、そして5日目も。
Oretiには、それだけフライマンを虜にする釣りがあるのです。

この日は前日かなりハードだったので、早起きはなし。
行ってみて、入れる区間に入ろう、という前日までの打ち合わせでした。もう、余裕綽綽です。笑
そして空いていたのは、中流部のあるアクセス。
ここは私のこれまでの経験では、川が幾筋にも分割して流れ、魚の付き場が少ないのであまり魅力的な区間とは言えません。それだけに、釣り人からのプレッシャーも高くはありません。でも場所によっては魚が溜まっているプールがあったりするので、釣りはしっかり成立する。そんな印象の場所でした。

Sさん釣行記その4_e0098148_7115253.jpgところがどっこい。
いざ河原を歩き始めてみると、流れはだいたいひとかたまりになって流れ、魚も要所要所にしっかり定位しているではありませんか。
これは期待できるぞ!と思って釣りを始めると、ドライフライへの反応も上々。
相変わらずフィーディング・レーンは狭く、風も邪魔する小難しさがあるものの、まずまずの確率で魚はフライに興味を示してくれるのです。

ポイントは、深いプールというようなものはあまりなくて、どちらかと言えば浅瀬と深瀬の連続です。
釣りはすべてドライのサイト・フィッシング。
ニンフもたまには投げてみますが、前日に引き続きニンフへの反応は最悪でした。不思議。


とにかくこの日は素晴らしい釣りになりました。
釣りをはじめて間もなく最初の魚を手にしたと思ったら、その後もコンスタントに魚の感触を味わうことができたのです。使うフライがセミではないこと以外は、完全に真夏の雰囲気の釣りです。
魚のサイズは、平均60cm強ですから、たまりません。
もう、50cm台は「小さい」というレベル。

何度も言いますが、簡単ではありませんよ。
簡単に釣れるのだったら、こんなに面白くありません。
難しいから、面白いのです。
まず、魚を見つける。見つけられなかったら、ほぼ釣りになりません。
⇒しばし観察する
⇒フライを決める
⇒戦略を決めて、立つ位置を決める
⇒ラインの置き場所やメンディングの必要性などを決める
⇒キャスティングを一発で決める!
⇒上手にドリフトさせて、喰うか喰わないかは、魚しだい。
⇒フッキングに成功したら、凄いファイト!!
⇒にっこり。(^o^)

この日のある魚とのやりとり。
バンク際の水深60cmくらいの場所の黒い影を発見。やる気はある様子。
フライは、夏の定番パターン#14。
魚の斜め下流に立ち、オフショルダーから魚の2mくらい上流にフライを投入。
フライを動かさないように、メンディングを1回。
フライが魚の目の前を流れると・・・・、見に来て・・・、スルー! あれ?
ここであせってすぐに投げると、もうおしまい。
なので、まずフライをチェンジ。
サイズは同じで種類も同じだけど、少しだけ見え方が違うものを。
もう1回チャレンジ。
フライが目の前を流れると・・・・、見に来て・・・、ガポン!
やったー!
びゅーーん!
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅーん!!
どっぱーん!(1.5m垂直跳び!)
(以上を3回繰り返し)
そして、ネットイン!
体高のある抜群のプロポーションの60オーバー。惚れ惚れする大物ブラウンに、にっこり。
こんな感じです。

さてこの日の釣果ですが、ここで釣りをされた方にとっては驚きの結果です。
最終的に、フックアップに成功したのは10尾!
そしてキャッチまで成功したのは6尾です。!!
なかなかこれほど素晴らしい釣りはできるものではありません。そして経験してしまったら、忘れられるものでもありません。
やみつきになるのです。

そんな5日目。2016年の元旦でした。
一年の計は元旦にあり。
素晴らしい1年の幕開けになったことは、間違いありません。

帰路もその日の釣りの色々な場面の話がつきることなく続いたのですが、Sさんの頭の中ではベッドに潜り込んでからもこの2日間の釣りが消えることはなかったのです。

つづく

by nzsanpei | 2016-01-17 07:41 | 釣り日誌 | Comments(0)


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