人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Angler's Notes from Southern Alps

sanpeiinnz.exblog.jp
ブログトップ
2016年 03月 29日

西やんさん釣行記 3,4日目

西やんさん釣行記 3,4日目_e0098148_7581656.jpg


〔3日目 Oreti River〕

スカッ!と快晴。
前日から寒気が入り、さらに放射冷却で、朝は霜が降りるほどの低温になりました。
水温は8℃まで低下。
低活性は、容易に予想されました。しかしそれでも一度は行っておかなければいけないOreti River。よほどの上級者でない限り、風のない穏やかな日でなければ行けません。なので、あえて挑戦。
西やんさんには、過去に良い釣りをされて頂いています。
気温が上がり、陸生昆虫の動きが活発化する午後が勝負。

まずは1時間歩いてこの日のセクションに到着。
魚たちは・・・、というと、ニンフをついばんでいる奴もまずまずいて、思ったほどの低活性というわけではなさそうでした。
しかし、序盤のニンフィングでは、キャスティングがなかなか決まりません。
難関で知られるこの川。
とにかく一発でキャスティングを決め、魚のフィーディング・レーンにフライを送り込まなければ、なかなか釣れてはくれないのです。キャスティングを決めても、口を使う確率はそれほど高くはありません。
フライを見て、止めた魚は、ほぼそれでおしまい。
この日もそれの連続でした。
それでも何とかフライを食べに来た魚もいたのですが、フッキングには至らず。
午前中はノーフィッシュです。
でも、当初から午後が勝負と思っていますからね。これはこれでOK。

西やんさん釣行記 3,4日目_e0098148_81107.jpgさて気温も順調に上昇して、午後2時半くらいから川の雰囲気が変わりました。
陸生昆虫狙いのポジションに魚が出てき始めて、ドライフライに反応が出始めたのです。
フライを見に来て直前で止めたり、あるいはついに口を使って「やった!」と思ったらフッキングしなかったり。
そして程なく・・・

それほど深くもない瀬のポイントでした。
対岸寄りの川底に大きな魚の影。
フライは、セミ。
間合いを詰め、立ち位置を決め、ラインを出して、まずは慎重に距離を合わせる。
そしてキャスティング!

フライが魚の2mくらい上流のフィーディング・レーンにピタリと落ちると、少しだけ魚の方がスライドしてポジション調整。
そしてすっ・・と浮上し、流れ落ちてきたフライを吸い込みました!!
完璧。

フッキング後のファイトも素晴らしいです。
魚そのものの重たさもあってなかなか浮いてきません。
掛けた瀬のヒラキあたりで取れるかな?と思ったら、なんのなんの。
押し問答の末に、今度はその下の荒瀬を下って下流にどんどん下って行きます。
そして次の瀬のヒラキくらいまで下ったところで、やっとランディングに成功。
60cmジャストの、ピカピカの鼻曲がり。

思えばこの魚が、西やんさんにとっては初めてドライで手にした、Oretiのブラウンなのでした。
西やんさんはもちろん、私も大喜びでがっちり握手です。
1匹でこれほどの満足感を与えてくれる川は、そうはないかもしれませんね。

その後はやはりフッキングまで至らなかった奴もいましたが、結局この日はこの1尾で終了。
しかし、十分に楽しく、充実した1日になったと思います。


〔4日目 山岳渓流〕

西やんさんが今釣行で行ってみたかったのが、日本の渓流を思い出させるような山奥の渓流でした。
ということで、テ・アナウから1時間半くらい、峠を越え、どこか地球離れした広大な風景の中を車を走らせてその渓流へ行ったのでした。
この日も朝は低温です。

西やんさん釣行記 3,4日目_e0098148_8253736.jpgさて、まずはやる気のある魚を探して釣り下り。
やる気のない魚は、驚かさないようにそーっと迂回して、午後のやる気が出る時間帯までお取り置きです。笑
この時期、こういう作戦立てがけっこう重要になります。

それにしても、魚が見当たりませんでしたね。
この川でこんなに魚の姿がないとは????と私も首をひねるほど、なかなか魚の姿がありません。
なので前半は、ほとんどロッドを振ることもないまま時間は過ぎました。

しかし、「お取り置き」の効果が表れます。
後半も最後の方になって、プールを少し遡ったところにある瀬で、ライズする魚を発見。
テレストリアル系のフライを結び、2投目。
フライがレーンをとらえると、早い流れの中で魚が翻りながら、しっかりフライを咥えました。
そこから、すごいファイト。
猛ダッシュ!
ジャンプ!
ボサに突っ込もうとしたり、もう色々。
そしてやっとのことでネットインしたのは、超美形の大物レインボー♀なのでした。
張りのある素晴らしいボディ。
鮮やかで輝きのある模様と発色。
実に美しいレインボーなのでした。
この日も、この1尾でかなり満足。

その直後にも、やはりドライであっさりと1尾追加し、この川を後にすることになったのです。


この日はこれで終わりませんでした。
2日目にたくさんフッキングに成功しつつ、全部に逃げられた大河のポイントに再挑戦。
7~8匹をフッキングして、そのうち2匹を手にすることができ、リベンジ完了。

ということで、前半シブかったのですが、後半で取り戻した、というような1日になりました。

さて、天候は下り坂。
あと釣りは2日。
どうなる?

by nzsanpei | 2016-03-29 08:46 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by 西やん at 2016-04-03 18:46 x
いつもながら、NZから帰って数日もすると日常に還ってしまうのが悲しい。今回はOretiの初ドライをはじめ、”お初”の体験がいろいろあったのが嬉しいですね。中でもあの崖下ポイントには参りました。10匹近くバラしたよね・・・
Commented by nzsanpei at 2016-04-04 10:17
>西やんさん
崖下のポイントでのどうしようもないラインブレイクも含めたバラシは、2回できっと10尾以上でしたね。
また行きましょう!


<< 西やんさん釣行記 5,6日目      西やんさん釣行記 1,2日目 >>