2017年 03月 17日

第2回Sさん釣行 その1

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超常連のSさん。
昨シーズンに引き続き、今シーズンも2度のニュージーランド釣行となりました。
気合入ってます!
今シーズン2度目の釣行は、これまでのSさんのニュージーランド通いの中では最も時期的に遅いものとなりました。
加えて、今年は記録的な冷夏。
例年であれば2月下旬~3月上旬は、まだまだ夏の釣りが成立する時期で、セミフライなどが大活躍するはずですが、さて、今回はどうなるのか??
そんな、Sさんの釣行のレポートです。

〔初日 3月6日〕
前日までは夏型の比較的暖かな気候が続いていましたが、前日あたりから一気に低温状態に陥りました。
朝の気温は2℃。水温も低いです。
当然ながら、低活性が予想されたのです。

まず向かったのは、マタウラ川上流域。
低活性でも、この川であれば何とかしてくれるはず、との期待をもって臨んだのでした。
しかし河原に降りて様子を確認すると、こんなの見たことない、というくらいの静まり返った状態。
見える魚の数も非常に少なく、いても捕食行動をとっているらしき個体はいっこうに見当たらない、というほど。
ほとんどロッドを振ることもないまま、早々と見切りをつけて移動することになったのです。

そうして向かったのは、サウスランドの某川の上流域でした。
どこも低活性であることは目に見えてはいましたから、個体数は少なくても、やる気のある魚がいると予想される場所を選んだのです。
新たな釣り場に到着した正午過ぎの時点でも、気温は8℃。水温も10℃でした。

釣り始めて30分。
手ごろな瀬の深みから、最初の魚は現れました。
テレストリアル系のドライフライを、やや深めの瀬の底から浮上してきて、パクリ!
ファイトも難なくこなして、いきなり60cmオーバーでの幕開けとなったのです。

その後も、魚は多くはないながらも確率が高い、内容の濃い釣りが展開されました。
結局、この日見かけた魚は6匹ほど。
そしてキャッチした魚は3匹。どれも60cmがらみの良型ばかり。
そしてすべてが、ドライフライで釣れたのです。
こうしてタフ・コンディションの中で、まずは上々の滑り出しとなったのでした。


〔2日目 3月7日〕
e0098148_17412461.jpgこの日も低温。
しかも前日夕方から晴れ渡った空のおかげで、ばっちり放射冷却です。
釣り場に着いた時点での気温は1℃で、周辺の草むらには霜が降りて、すっかり白くかわっていたのです。
気温よりも高い温度の川からは蒸気が立ち上る光景が広がる、そんな寒い朝となりました。
この日は快晴無風のコンディションでもあり、そんな時にしか訪れることがないような美しい山岳渓流に足を運びました。プレッシャーの高い、決して簡単ではない川です。

車を停めたところから、まずは1時間ほど下流に歩きます。
そしてそこから釣り上がる作戦。

やはりここの活性も、決して高いものとは言えませんでした。
川底でジッとしている魚は、どんなフライを投げてもなんの反応もなし。
なので比較的やる気のありそうな魚だけを選んで釣りを展開していきます。
あと!
ここが重要なポイントなのですが、こういう時は、気温と水温が上昇する午後が勝負。
なので午前中はできるだけゆっくりと歩を進め、午後にできるだけ多くの魚と勝負ができるように釣りを組み立てるのです。
そしてこの日も、やはり午後に入ってからやる気のある魚の姿が多くみられ始めました。

この日は、ニンフが活躍。
サイト・ニンフィングで、見つけた魚の鼻先にニンフを送り込んでいくのです。
ニンフのサイズは、#16前後。
時にはインジケーターにあたりが出ますが、だいたいは魚の動きを見てアワセを入れる、高度なニンフィングです。

e0098148_17413105.jpgこの川にはニジマスもブラウンも棲息しているのですが、この日釣れた魚は全てニジマスでした。
それも、どの魚もコンディション抜群。
加えて低水温の時のニジマスのファイトは特に激しいときていますから、フッキングしてからがさあ大変。
ものすごいスピードで走り回る魚の動きを何とか耐え凌ぐのですが、とにかくラインが水中に一直線に刺さっている方向とは全く別のところで魚がジャンプする、というくらいのスピードときています。そう簡単ではありません。
こういった魚を相手にするのにも、コツが必要ですね。
ロッドをできるだけ高い位置に保持して、できるだけフライラインを水中から出すこと。
ドラグを少し緩めにして、その代わりに走る魚を釣り人側が追いかけるようにやり取りをすること。
魚の進もうとする方向と、魚にプレッシャーをかける方向を考えてやり取りをすること。
などは、ごくごく基本的なことです。
大きな魚を数多く相手にしなければ、得られないコツ。

そうしてこの日釣りあげた魚は、前日に続き、3尾。
どれも55cm前後の大型の美しいニジマスでした。
釣りを終える頃にはすっかり気温も上がって、汗ばむくらいの陽気になっていました。
とは言え、20℃くらいの気温だったと思います。


ところで、常連Sさんの道具立ては、いつもこんな感じ。
まず、ロッドは2本用意します。
1本は主にドライ用の9ft4番。これがメイン。
もう1本は、主にニンフ、または強風時用の9ft5番です。
こうしておくと、ドライ⇔ニンフの切り替えが簡単。
フライラインは、WFです。ニュージーランドの河川は、川の周りに森が少なく、風の影響をまともに受けるからです。
リーダー、ティペットは5X前後。(号数で、約0.8号)
全体で、だいたい15フィートくらいの長さにします。
4X/12ftのリーダーに、リーダーを3ftくらい付け足す、という感じです。
ちなみに、リーダーはほとんどの場合はフロロカーボンを使っています。
リールは、ドラグ性能がしっかりしたものが必須です。

よく「ネットで調べたら、どれを見ても6番がいい、と書いてあった。」という方がいますが、地元の釣り人がそれを聞いたらほとんどの場合は首をかしげられると思います。少なくとも南島南部では。それは恐らく単に、釣りをしたエリアが異なるか、「魚が大きい」=「番手が高い」と思っている方々の誤解。
私の持論では、ロッドの番手は、使用する糸の強さとフライの大きさとのバランスによって決まるのです。
だって、硬いロッドに細糸の組み合わせでは、すぐに切れてしまうでしょう?
そして、開けた河原が多いので、ラインコントロールの性能の高さを考えると、長いロッドが理想的です。
あと、魚は日本の渓魚よりもはるかに神経質であることが多く、またフラットな流れが多いので、長めのリーダー・システムが必要になる、というわけです。

ということで、これからこちらにお越しの皆様は、参考にされて下さい。


さて、Sさんの釣行はまだまだ続きます。

つづく










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by nzsanpei | 2017-03-17 18:36 | 釣り日誌 | Comments(0)


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