Angler's Notes from Southern Alps

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2017年 03月 22日

第2回Sさん釣行 その3

Sさん釣行の第3回レポートです。

〔5日目 3月11日〕

4日目夕方から天候が崩れ、5日目の朝までには雨がパラつくような天候に変わっていました。
気温も低く、風も出てきました。

5日目は休息日。
午後から少しだけ川にはでかけましたが、魚たちが上昇しない水温に「ドン引き」しているのか、目立った釣果はありませんでした。
まあ、これはこれでよし。

〔6日目 3月12日〕

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朝から10℃を切る気温とどんよりした曇り空。時々通り過ぎる冷たい雨。
そしてもちろん低水温続き。
少々風が強いものの、こういう条件下で活発化するのがメイフライの動きなのです。
そしてメイフライのハッチ&ライズの釣りと言えば、それで世界的に有名なマタウラ川。特に、その下流域です。
ということで、6日目はマッチング・ザ・ハッチのライズの釣りを狙って、マタウラ川下流域まで足を延ばしました。

まずは、ライズポイントの一つに到着。
朝のうちはメイフライの姿は見られなかったので、まずはニンフィングでスタート。
ナチュラルに流すニンフにはなかなか反応が得られなかったのですが、ニンフに動きを与えることで魚の興味を誘うことができました。まずは数匹キャッチして、上々のスタート。

そして正午を過ぎると、チラホラとメイフライ(ダン)の姿が見られ始めました。
ゆっくりと釣り上がって、大きなプールのヒラキまでやって来た頃には、ハッチの量が増加。
すると、目の前のごく浅い場所や、ヒラキの平坦な流れの場所で、ライズリングがいくつも広がり始めたのです。
写真の通り、その水深は足首よりも少し深い程度。
そんな場所で、何匹もの魚がライズを繰り返す状態に!
目の前のライズを狙っていると、さらに近くで別の魚がライズをはじめる始末です。
しかもその魚たちは、決して小さいわけではないのです。
だいたいどれも、50cmがらみと来ていますから、これにはSさんも大興奮。
「すごい!こんなに浅いところで、こんなにライズが!」と、夢中になってロッドを振るのでした。

これが、マタウラ下流域のメイフライのライズ。
この日の状態は、本当にハッチが多い時と比較すると、まだまだ3分の1程度のライズの量だったとは思います。それでも普通に考えれば、けっこうすごい状態。
そしてこの状況下での釣りは、決して簡単なものではありません。
ライズの動きを読んで、魚の鼻先にフライを送り込むことがとにかく肝心。
何せ本物がたくさん流れているわけですから、魚たちはわざわざ遠くに離れたフライを食べに行く必要はないわけです。
さらに、魚にとっては選り好みも許されるわけですから、フライを美味しそうに、かつ食べやすそうに見せることも考えなければいけません。
フライは主に#18のイマージャーですが、状況に合わせて浮き方や色の雰囲気が異なるものを使い分けていくのです。

さて、このポイントでのライズは1時間半ほど続いて終息へと向かいました。
しだいに風も強くなってきたので、風裏となるポイントへ移動します。
ちなみに、メイフライの活動の状況は、同じ川でも場所によってその時間や傾向が異なります。
なので一つのポイントでのハッチが終了しても、別のポイントに移動することで、まだハッチが継続している場所に再び出会うことがあります。

e0098148_05415662.jpg次のポイントでは、まだハッチの「残り香」が続いていました。
けっこうな大型には逃げられましたが、ここでも数匹を追加。

さらに別のポイントに移動すると、そこではまだまだハッチは本格的に進行中。
ライズも次々に目の前に現れます。
これだけライズが多いと、いったいどれを狙おうか目移りしてまうものですが、あれもこれもにフライを投入するのは禁物です。
しっかりと1匹に狙いを定めて釣りを展開しないと、結局全ての魚を散らしてしまうことにもなりかねないのです。

この最後のポイントでは、結局午後5時頃までライズが見られました。
浅瀬でも、ヒラキでも、深瀬でも、本当にどこからも魚の反応を得られ、夢中になってロッドを振り続けているうちにあっという間に時間は過ぎて行ったのでした。

ところでSさんはこれまで夏シーズンばかりの釣行でしたから、春や秋に発生する本格的なメイフライのハッチ&ライズの釣りを体験したことは、これが初めてでした。
マタウラ川で釣りをしたことは何度もあっても、マタウラ川が有名である最も大きな理由である、マッチング・ザ・ハッチの釣りには出会っていなかったのです。
しかし今回は本格的なものではないにしてもそれに出会い、「片鱗は見た感じがします。」との感想。
とても新鮮で刺激的な体験になったことと思います。
ガイドの私としても、ようやくこの釣りに出会い、マタウラ川の真の魅力に迫って頂けたことが大きな喜びでした。
ということで、寒くてどんよりした天候のこの日は、実に楽しい1日となったのでした。

さて、この低温傾向は翌日も続きます。

つづく







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by nzsanpei | 2017-03-22 07:11 | 釣り日誌 | Comments(0)


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