人気ブログランキング | 話題のタグを見る

Angler's Notes from Southern Alps

sanpeiinnz.exblog.jp
ブログトップ
2007年 06月 06日

2006-2007シーズンを振り返る

2006-2007シーズンを振り返る_e0098148_108565.jpgとうとう終わってしまった2006-2007シーズン。
(と言っても、釣りは場所を選べば1年中できますが)

周囲の皆さんは、「天候が安定せずに難しいシーズンになった」なんて言ってますが、自分にとっては十分に実りあるシーズンになりました。
今日は、そんな今シーズンを総括です。
一般的なニュージーランド・南島周辺の釣りの状況のように、日本の皆さんには受け取っていただければ嬉しい限り。

【春】
毎日のように風が吹き荒れ、なかなか釣りのタイミングが難しい季節でした。行き先も、大型河川よりは中・小型河川が悪天候や増水をかわす意味でも多くなりました。
しかしひとたびタイミングが合うと、魚の活性も高く、釣り人からのプレッシャーが天候により抑えられた影響か、釣りは実にレベルの高いものになりました。
数、型ともに例年にない素晴らしさ。60cmオーバーの連発でした。
フライ・フィッシングはほとんど初心者という方でさえ、60cmを手にする結果に!

記録的な低温状態が続いたためにドライの釣りはスタートが遅れましたが、繊細でテクニカルな「サイト・ニンフィング」が最高に面白いシーズンでした。(個人的な好みですが、ドライフライのブラインドよりは絶対に面白い)

【夏】
12月後半からひとたび天候が安定すると、魚たちは短い夏に生命の存続をかける昆虫たちにロック・オン。
バック・カントリーではドライ・フライの釣りが一気に最高潮になったのです。(残念ながら、セミフライの釣りは、昨年ほど盛り上がらなかったように感じます)
好天続きの低水位状態に陥ると、そう簡単には水面のニセモノを口にしてくれなくなりましたが、それでも細めのティペットで、ボリューム感のあるフライを「ポトン!」と水面に落とすと、時にはお祭りのような状態に陥ることもありました。
これが4月まで続くことに!

さすがに3月にもなると、魚の警戒心は極端に高まり、非常に難しい釣りを強いられることが多くなりました。ひと工夫も、ふた工夫も必要な釣りに突入です。
こうなるとポイントの選定からフライやラインシステムの選定が非常に重要になり、
単独釣行に挑んだ日本からの釣り人たちは、相当の苦戦を強いられていたようです。
一つの大事なポイントは、”フライを高く浮かせすぎないこと”だったような気がしますが、さて他の皆さんはどう感じたのでしょう。

【秋】
春の反動か、例年になく暖かい秋になり、実際の「秋らしい」釣りは、4月中旬から5月のほんの一時期だったような気がします。
夏場の低水位状態が尾を引き、魚は相変わらず超神経質。しっかり沈めたニンフにもなかなか反応してくれない魚が多く、難しい釣りになりました。

超有名河川マタウラ川の下流域では、ようやくこの時期になってメイフライのハッチが盛んになり、マタウラ特有の狂乱のライズが発生したようですが、残念ながら自分はライズに遭遇することが出来なかったのが心残り。来シーズンにかけましょう。

ひとたび産卵遡上が始まると、川はお祭りに。遡上河川ではグロ・バグ(エッグ・フライ)が大活躍してくれました。これは例年のこと。

【総評】
どの川も大型の魚が多く、コンディションも抜群で、良いシーズンでした。
テクニカルな釣りが多く、とてもゲーム性が高く、1尾の価値が例年以上に高い玄人好みのシーズンだったと思います。
釣り人の数が、特にマタウラ川上流部を中心に増えたように感じます。次のシーズンもこの状況が続くようであれば、きっと地元の釣り人がやらない、日本の繊細な釣りのスタイルが生きてくるはず。ある意味、面白いシーズンがやってくると思います。


以上、長々とシーズンを振り返りました。
次のシーズンの展望は、この冬の様子を確かめてからにしたいと思います。

さて、来週から札幌に帰省。ブログの更新は、きっと滞ります。
久しぶりにヤマメやイワナの顔を見に行きたいなあ、と思っています。
しばらくしていない日本の釣りに、けっこうワクワクしているところです。
・・・・・あ、道具がないな・・・。

by nzsanpei | 2007-06-06 11:10 | 釣りあれこれ | Comments(0)


<< しばらくおでかけ!      5月26日 シーズンのしめくく... >>