2008年 02月 18日
これまで、一度行ってみたいと思いつつもその機会に出会えなかった、Alexandra方面の山中の川へ、車で2時間(正確には迷いながら行ったので、3時間)かけて行ってきました。 国道から山へ続く道に入り、荒涼とした山道を登ること30分くらい。辿り着いたのは標高が多分1000mくらいの、谷底を流れる小さな川でした。 川は比較的平坦な流れで、ゴツゴツした岩があちこちに顔を出す荒涼とした大地の中を、縫うように流れて行きます。川底は主に岩盤。水は濃い茶色。ちょうど、濃く出したほうじ茶のような色で、魚を見つけることはまず不可能。 事前の情報は、「魚は大きくないけど、その分沢山いる」とのこと。 ちなみにニュージーランドの南島で「大きくない」というと、だいたいアベレージ35~40cmくらいを指すのが一般的です。 果たしてどんな魚に出会えるのか、あるいは本当に魚はいるのか、期待と疑いが入り混じった気持ちでいざ出陣したのでした。 30分くらい歩いて、程よい瀬になっている所から釣り開始。 適当なドライフライを結んで水面にフライを落とすと、程なく「ピシャン!」という飛沫と共にフライが消えました!! いつもなら、ズシッ!とした手ごたえと同時にリールからラインが走り出していくところ。 が、あれれ??5番ロッドの穂先が小気味良くブルブル震えて、日本でヤマメを釣った時の手応えそのままで水面から飛び出したのは、23~24cmの小さなブラウン。 「お、塩焼きサイズ☆」なんて思いつつリリースして、次のキャストをしたら、また「ピシャン!」とあたり。今度は20cmくらい。 その後も面白いように魚は次々にフライに出てくるものの、釣っても釣ってもチビばかり。最大はせいぜい32~33cmくらいで、平均サイズは22~23cmといったところなのです。 まさに、チビ・ブラウンの天国のような場所でした。大きい魚いったいどこに行ってしまうんでしょう??? これって、南島ではなかなかないことです。だって普通は平均50cm弱の魚たちを常に相手にしているわけですからね。 まあでも、サイズはともかくこれはこれで面白い。 魚の数は相当なものですから、色々なポイントで、色々な釣り方で、色々なフライで、魚の反応を楽しむことができました。わずか3~4時間の釣りで30尾以上は釣ったでしょうか。普段なら数に入れない大きさの魚たちばかりでしたが、ここは例外。久しぶりに、3番ロッドに7Xくらいのティペットが欲しくなる、そんな釣りを楽しんだわけです。 初心者には最適の川ですね、きっと。 帰り道、雲間から差し込む光の筋と、それに照らされた大地の風景が、荒々しい風景の中で輝いていました。
by nzsanpei
| 2008-02-18 08:00
| 釣り日誌
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ニュージーランドは南島、クイーンズタウン在住のフィッシング・ガイドの気ままな釣り日誌。NZのフライフィッシングって、こんな感じです!?コメントお待ちしています! by nzsanpei カレンダー
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