2009年 01月 14日
10日~13日は、リピーターさんのOさんとご一緒に、4日間釣りに没頭しました。 不安定だった天候は、Oさんがクイーンズタウンに到着される日の午前中まで続き、Oさんが到着される午後にはすっかり晴れ上がったまま、その後ずっと晴天続き。Oさんが、やっとクイーンズタウンに本物の夏を運んできてくれたようです。 さて、初日の10日。 前日までのけっこうな雨により川はあちこち増水気味も、マタウラ川上流域は長雨の影響もなく、絶好のコンディションのように見えました。活発に捕食を繰り返す魚たちがあちこちで見られ、期待十分のフィッシング、スタートです。 この時期のマタウラ川上流域は、世界中からたくさんやって来ている釣り人たちからのプレッシャーで、魚たちはとにかくよ~く教育されています。人を見て逃げるでもなく、とにかくフライだけを避けて捕食だけは続けるのです。夏が進むにつれ、この傾向は顕著になっていきます。ガイドを伴わない単独釣行に挑む釣り人のほとんどは、どんなに沢山の魚と出会っても、結局はボウズで終わることになるのです。 この日も、最初は魚に無視され続けました。ライズをしている魚ですら、ドライフライに見向きもしません。ニンフに対しても、見にすら来ません。それがまさに、これからの時期の、マタウラ上流域の魚なんです。 プールの魚たちにいいだけ無視され続けた後、やる気のある魚を求めて瀬へ移動したのが午後に入った頃。 流芯の横の比較的流れが緩い筋に、数尾の魚の影が見えます。 #16のウェイトをしっかり入れたニンフでした。 水中の影が少しだけずれたと思うと、インジケーターが「ピュッ!」と消しこんで、フィッシュ・オン! 今年のマタウラ上流の魚達は、ここからが大変です。何せ、コンディションが半端じゃなく良いので、とにかくパワフル。何度も疾走を繰り返し、走りを止めても川底を離れずに抵抗を続けるのです。 魚を30mほども追いかけ、走りをいなし、5Xのラインの限界までテンションをかけ、やっとのことでランディングに成功。 Oさんの遠征釣行の第一尾目は、今釣行中最大となる、57cm! パンパンに張り詰めたボディに、きめ細かな斑が散りばめられた、見事なブラウンでした。 1尾目を見事にフックアップした10mほど上流には、もう一つの影。2匹目のドジョウ、じゃなかった、ブラウンを狙って、1尾目と同じアプローチで臨みます。 最初の1尾をゲットしてすっかり肩の力が抜けたOさん、今度は完璧なフッキングでした! 狙い済ましたキャスト、ロングドリフト、そしてインジケーターが消しこんだ瞬間の完璧なタイミングの合わせと、その直後に水飛沫と共に「ゴポン!」と翻る大きな魚体。すべてが理想的に流れました。 1尾目同様の激しいファイトを乗り越え、無事ランディングしたのは、これまたパンパンボディの53cm! Oさんにとっても、ガイドの自分にとっても納得の1尾。 こういう魚が、そんな理想的な釣れ方をしてくれれば、いつでも大満足ですよね。 この2尾ですっかり満足した後は、支流に移動。 少し違うスタイルの釣りを試みましたが、ここでは残念ながら空振りに。 でもいいんです。初日としては、十分意味のある釣りができたと思います。 つづく
by nzsanpei
| 2009-01-14 14:23
| 釣り日誌
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ニュージーランドは南島、クイーンズタウン在住のフィッシング・ガイドの気ままな釣り日誌。NZのフライフィッシングって、こんな感じです!?コメントお待ちしています! by nzsanpei カレンダー
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