Angler's Notes from Southern Alps

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2017年 03月 18日 ( 1 )


2017年 03月 18日

第2回Sさん釣行 その2

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今シーズン2度目のSさん釣行の、第2回レポートは、快晴に恵まれた3日目と4日目の内容です。

〔3日目 3月8日〕
上の写真。
まるで日本の渓流のような川ですが、ここが3日目の舞台となりました。
魚は少なく神経質。でも、釣れると大きい。
そんな一発大物狙いの川、と言ってよいかと思います。
Sさんはここに過去3回挑戦して、まだ一度も魚を手にしたことがなかったのでした。

この日も朝は低温で、車の外気温計には2℃の表示。
水温も、8℃。
快晴で、ほぼ無風が予想されるこの日は、それでも日中は暑くなることが予想されました。

午前中は、低活性。これはいつものこと。
そしてまったく魚が多い川ではないので、1尾1尾がとても大切。
だから午前中はゆっくり、じっくり魚を探しながら、やる気のない魚にはあえて手を出さないで、午後に「お取り置き」する作戦です。
やがて午後1時を過ぎた頃から、少し魚にやる気が見え始めました。

e0098148_07354872.jpgそして1匹目。
浅い瀬の中で、時折捕食行動を見せる影が一つ。
テレストリアル系のドライフライを魚の鼻先に送り込むと、さっと動いてフライを吸い込みました。
ストライク!
数度のジャンプを披露して、やがて手にした魚は50cm台後半の、金色に輝く美しいブラウンでした。
4度目の挑戦にして、初の1尾。
この川にとっては決して大きいとは言えないサイズの魚ではありましたが、それは関係ありません。
とにかくこれで、ひと安心。

さて、やがて川は森の中に入り、魚止めと思われる滝まで辿り着きました。
一つの川を、全区間釣り切ったような達成感。
そして、復路のスタートです。
今度は下流に向かって歩きつつ、午前中に「お取り置き」した魚の様子をチェックしていくのです。

やがて辿り着いた、午前中に魚を残してきたゆるやかな流れのプール。
朝は深場でジッとして動くことがなかった魚が、浅瀬に移動してユラユラと動いていました。
慎重にアプローチして、ドライフライを投入。
ややレーンを左に外したものの、魚がゆっくりと近づいてきて、静かにフライを吸い込みました。
ストライク!
2匹目は、1匹目とは違ういぶし銀の魚体の、やはり50cm台後半のブラウンでした。

2匹というと少なく感じるかもしれませんが、この川での2匹は上々です。
何せチャンスは1日に数回のみ。
そのチャンスをきっちりとものにしなければ、2匹なんていう結果にはならないからです。

この日はその後、この川の本流で61cmの良型もキャッチして、合計3尾という結果に終わりました。
1日目も、2日目も、3尾。
3日目も3尾。
さて、4日目は???


〔4日目 3月9日 Oreti River〕
Sさんは、Oreti Riverの釣りに魅了された釣り人の一人。
とにかくこの川での釣りがしたくてニュージーランドに毎年足を運ぶようなものなのですが、そういう釣り人は決して珍しいわけではありません。
世界中でも、ことフライ・フィッシングの観点では、屈指のクオリティを誇る川が、Oreti Riverです。
たくさん釣れる、ということではありません。もしろ釣れない、難関です。
ゲームとしての釣りの質が究極的に高い、ということです。
全てを完璧に近い状態で行うことで、魚がフライを口にする。「釣れちゃった」ということがまず起こらない川なのです。
だから、1匹釣れた時の満足感や喜びが物凄く高い。そんな川です。

この日、朝の気温は0℃。
水温8℃から、釣りはスタートしました。
快晴、無風。
低温はともかく、それ以外は絶好のコンディションのように思えました。

e0098148_07355724.jpg我々の区間のスタート地点(この川の上流部は、先着した釣り人が優先的にその区間を釣ることができる、ビート・システムが導入されています。)にたどり着き、釣りの準備を終え、目の前の深瀬に目をやると、早速大型の魚の影が。
そしてニンフを送り込むと、いきなりのストライク!
これで1日の釣りがスタートしたのでした。
明らかに大型。
ちなみにこの川の平均サイズは60cm超なので、「大型」と言うと少なくとも60cm台後半です。

さて、この川の魚のファイトは強烈です。
上手に立ち回って、何度となく足元のバンク下のえぐれの中に潜り込もうとする魚を引きずり出しては潜られ、引きずり出しては潜られしているうちに、とうとう倒木が作ったバンク下の洞の奥に、魚は逃げ込むことに成功したのでした。
ラインのテンションを保ったまま魚がやがて出てくることを祈りますが、そのうち押しても引いても何の反応も得られなくなってしまいました。
恐らく、ラインが水中のどこかにからみついたのでしょう。
これで、万事休す。
魚の方が1枚上手だった、ということです。

こんな感じで始まったものですから、その後への期待感はいっそう膨らみました。
が、それから午後に入るまで、沈黙が続いたのです。
やる気のない、動かない魚が多いことに加えて、とても神経質。
恐らく前日までに相当いじめられていることは、明白でした。
しばらく続いた晴天のおかげで、毎日釣り人に入れ代わり立ち代わり攻められ、そして低水位。無理もありません。

やがて午後に入ったところで、川の雰囲気が少し変化し始めました。
魚の付き場が変化し、捕食行動をとるものが多く見られ始めたのです。

そして1尾目。
バンク際の水深1mくらいの流れの中で、水中のエサを追いかけていた奴でした。
テレストリアル系のドライフライを送り込むと、一発。
この川の魚らしい、背中が盛り上がった筋肉隆々のたくましいオスのブラウン。
たしか、63cmといったところだったと思います。

2尾目は瀬の中から。
フッキングしたとたんにものすごいスピードで走り回るので、かなり冷や冷やしました。
50m3秒くらいです!笑
ついていく釣り人の方も大変。
それでもなんとかバラすことなくファイトをやり遂げ、こちらも60cmオーバー。

3尾目は瀬の岸際のごく浅く、ごくゆるい流れから。
フライを3度、4度としつこく流すと、やがて「パコッ!」とフライを咥えました。
こちらは、恐らく最近釣られた魚なのでしょう。
60cmは超えていますが、痩せていて、体力のない、「ヘロヘロ」の魚でした。
こちらは写真を撮ることもなく、すぐにリリース。

他にも何度かのバラシやフッキング・ミスがありましたが、結局この日も3尾という結果で幕を閉じたのです。
3尾は、この川では上々の結果と言えます。
が、これまで最高で1日9尾を釣ったことがあるSさんにとっては、少し物足りなかったかもしれません。

ということで、4日目まで、毎日3尾ずつの釣果。
さて、この先やいかに!?

つづく





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by nzsanpei | 2017-03-18 09:11 | Comments(0)