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2017年 03月 25日

第2回Sさん釣行 その4

e0098148_05581132.jpg〔7日目 3月13日 マタウラ川上流域〕
さて、釣行も終盤。
7日目は前日よりも良いものの、どんよりした曇り空の中でのスタート。
やはりメイフライのハッチ&ライズの釣りを狙って、マタウラ川上流域へ向かいました。

勝負は午後からのハッチ・タイムなので、低水温・低活性の午前中はゆっくりと魚を観察しながら釣りを進めます。
そして予想通りの低活性で、フィーディングしているような魚もそれほど見られず、午前中は過ぎて行きました。

ポイント移動して、いよいよお待ちかねの午後。
川に降りると、メイフライがパラパラ。
まだハッチは本格化してはいないものの、魚たちはなんだかソワソワしているような様子。
時折、岸際の浅瀬でライズも見られます。
ハッチが本格化するまでは、そんな散発のライズを狙って、イマージャーやフローティング・ニンフを流していきました。

数匹釣って、少し上流まで釣り上がったあたりから、ハッチが本格化。
浅瀬に魚が出てきて、ライズも増えました。
そこからは、快調そのもの。
ポイントごとに、数尾の魚がフライに出てくるように。
サイズは、40cm~55cm。
平均は50cm弱、といったところでしょうか。
コンディションの良い魚たちなので、とにかくよく引きます。だから仮に魚が小さくても(と言っても、40cmクラス)、実に楽しい。

ということで、この日も前日に引き続き、数釣り。
実にテンポの良い、ライズ・ゲームをしっかりと楽しんで頂くことができました。

ちなみにマタウラ川の上流域と下流域。川は同じですが、傾向は異なります。
上流の方が落差が大きく、川の流れが複雑になりますから、基本的に上流部の方がラインコントロールなどをよりシビアに求められます。
ハッチやライズもより局所的。
でも魚のセレクティブ感は下流部の方が上で、フライの流し方やレーンにより注文が付くのはこちらの方。
魚の平均サイズは、上流部の方がずっと上。
どちらが好きかは、あなたしだい!笑


〔8日目 3月14日〕
e0098148_05582559.jpg訪れた場所の違いもありますが、前日までとは打って変わって、まるで夏が戻って来たかのような1日になりました。
この日の釣り場は、これまでとは少し違う傾向の、一見スプリング・クリークのような、湖から流れ出す小さな川です。
この川は釣り人が多く、プレッシャーの高い川なのですが、丁寧に攻めれば数も、サイズも期待できる楽しい川なのです。というのも、ここを訪れる釣り人の大半は、いわゆる一見さんの旅行者アングラー。釣り方も、攻めるポイントもよくわかっていない旅行者がたくさん入っていても、実際は魚たちはそれほどいじめられていないということになるので、見た目ほどのプレッシャーにはならない、ということなのではないかと思います。
だからその日一番に川に入ることさえできれば、意外に素直な魚たちに出会えます。

さて、この日は午前中からあたりにセミの声が響くような日になりました。
虫の動きも活発。
でも、やはり季節が進行しているためか、簡単にはドライフライには出てきてくれません。
最終的にはドライでも、ニンフでも魚は釣れましたが、一番効いたのは、ドライとニンフのコンボでした。
テレストリアル系のドライフライの下に小さなニンフをぶら下げておくと、まずはドライフライに誘われて近づいてきた魚が、それを見切った直後にニンフの存在に気が付いて、思わず「パクッ!」という感じ。
特に午後からは、このパターンで次々にきれいなブラウンを手にすることができたのです。

この日一番印象に残った魚は、対岸の草陰に定位していた大きな奴でした。
周囲に見えるどんな魚よりも、あきらかに大きな黒い影。
たいてい、こういう魚はフライに見向きもしてくれないのが、いつものパターン。
距離は、およそ20m。
対岸のバンク下なので、もちろん早い流れの向こう側の緩流。簡単ではありません。
1投目。フライは、テレストリアルのドライのみ。
少しショート。
魚の50cmくらい手前に落ちたフライがドリフトしていきますが、魚の真横くらいからドラッグがかかってしまって万事休す。
魚はフライを追いかけましたが、そこまで。
普通なら、これでおしまいです。
しかし、この魚はやる気に満ち溢れていました。
2投目。
今度はきっちりレーンをとらえます。
ラインコントロールでドラッグをぎりぎりまで抑えますが、それでも魚の近くに来てドラッグでフライが走り始めました。
が、「今度は逃がさないぞ!」とばかりにそいつは猛然とフライを追いかけて、ついに「ガボン!」とフライを咥えたのでした。
バンクが高くて、足元からドン深。おまけに岸際に灌木が生えていて、こちらもあまり身動きがとれないような難しい状況ではありましたが、最後は腰まで水につかってなんとかネットインに成功!
60cmを軽々と超える、よーく太った迫力満点のオスでした。
これには、Sさんはもちろん、私も一緒に大喜び。痛快な1尾になったのです。


〔9日目 3月15日 Oreti River〕
e0098148_05583399.jpg最終日。
前日までの釣りですっかり満足していたSさん。
最後は、大好きなOreti Riverで締めくくりたいと、厳しい条件を覚悟で向かいました。
季節の変わり目で、この川の魚たちにとっては捕食対象の的を絞りずらい、言ってみれば中途半端な状態。
なかなか思い切った捕食行動には出ないタイミングなので、はじめから難しい釣りになるのは承知の上でした。

釣りは、予想通り厳しいものになりました。
午前中は魚たちのやる気はまったくナシ。
水中の流下物への捕食行動すら見られないので、もちろん水面への反応なんてあるわけもありません。
しかし午後に入り、気温と水温が上昇してきたあたりから、魚の「付き場」が変化してきて、少しだけ希望の光が見え始めました。でも、この時点ではボウズを覚悟。
しかし、チャンスは巡ってきました。

早めの流速の瀬の中に、魚の影。
ドライに出てくるポジションではありません。なので、ここはニンフで。
数投のトライを経た後、レーンをフライがとらえて流れ落ちていくと、魚が左に小さくスライド。そして、インジケーターが消し込みました!!
しっかりとフッキングに成功。
そこからはこの川の魚らしく、瀬を上流に、そして下流に猛然と走る豪快なファイト。
ティペットは5X。
何としてでも手にしたい魚なので、慎重に、慎重にファイトを展開し、そしてついにキャッチ!
61cmの筋肉隆々の大物ブラウンでした。
分かっていたこととは言え、厳しい状況に半ば諦めムードが漂っていただけに、これはまさに起死回生の一撃。
その嬉しさたるや、相当なものでした。
達成感も、それは大きかったことと思います。
そして、これが今釣行最後の1尾となったのです。
満足!

そしてこの数時間後。
Sさんは機上の人となりました。
振り返ってみれば、釣りの観点ではけっこうシビアな気象条件の中での釣行にはなったのですが、毎日しっかりと釣果を上げ、数釣りも堪能し、そして最後は納得の1尾で締めくくるという、充実した9日間の釣行となりました。
ガイドの私にとっても、達成感のある充実した釣行。
ということで、Sさん、また来年!


さて、その後秋の釣りが続いています。
マタウラ川のハッチは安定期に入ってきました。
これから4月いっぱいは楽しめそうです。本当に楽しいので、チャンスがあればぜひどうぞ。
そして、来シーズンのご予約もお待ちしております。
年末年始~2月の時期のご計画は、くれぐれもお急ぎ下さいね。7~8月になってからでは、きっと遅すぎると思います。

さて、今シーズンのガイドの予約も一段落したので、これからは自分の釣りを始めようかな。笑








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by nzsanpei | 2017-03-25 07:06 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 03月 22日

第2回Sさん釣行 その3

Sさん釣行の第3回レポートです。

〔5日目 3月11日〕

4日目夕方から天候が崩れ、5日目の朝までには雨がパラつくような天候に変わっていました。
気温も低く、風も出てきました。

5日目は休息日。
午後から少しだけ川にはでかけましたが、魚たちが上昇しない水温に「ドン引き」しているのか、目立った釣果はありませんでした。
まあ、これはこれでよし。

〔6日目 3月12日〕

e0098148_05420256.jpg
朝から10℃を切る気温とどんよりした曇り空。時々通り過ぎる冷たい雨。
そしてもちろん低水温続き。
少々風が強いものの、こういう条件下で活発化するのがメイフライの動きなのです。
そしてメイフライのハッチ&ライズの釣りと言えば、それで世界的に有名なマタウラ川。特に、その下流域です。
ということで、6日目はマッチング・ザ・ハッチのライズの釣りを狙って、マタウラ川下流域まで足を延ばしました。

まずは、ライズポイントの一つに到着。
朝のうちはメイフライの姿は見られなかったので、まずはニンフィングでスタート。
ナチュラルに流すニンフにはなかなか反応が得られなかったのですが、ニンフに動きを与えることで魚の興味を誘うことができました。まずは数匹キャッチして、上々のスタート。

そして正午を過ぎると、チラホラとメイフライ(ダン)の姿が見られ始めました。
ゆっくりと釣り上がって、大きなプールのヒラキまでやって来た頃には、ハッチの量が増加。
すると、目の前のごく浅い場所や、ヒラキの平坦な流れの場所で、ライズリングがいくつも広がり始めたのです。
写真の通り、その水深は足首よりも少し深い程度。
そんな場所で、何匹もの魚がライズを繰り返す状態に!
目の前のライズを狙っていると、さらに近くで別の魚がライズをはじめる始末です。
しかもその魚たちは、決して小さいわけではないのです。
だいたいどれも、50cmがらみと来ていますから、これにはSさんも大興奮。
「すごい!こんなに浅いところで、こんなにライズが!」と、夢中になってロッドを振るのでした。

これが、マタウラ下流域のメイフライのライズ。
この日の状態は、本当にハッチが多い時と比較すると、まだまだ3分の1程度のライズの量だったとは思います。それでも普通に考えれば、けっこうすごい状態。
そしてこの状況下での釣りは、決して簡単なものではありません。
ライズの動きを読んで、魚の鼻先にフライを送り込むことがとにかく肝心。
何せ本物がたくさん流れているわけですから、魚たちはわざわざ遠くに離れたフライを食べに行く必要はないわけです。
さらに、魚にとっては選り好みも許されるわけですから、フライを美味しそうに、かつ食べやすそうに見せることも考えなければいけません。
フライは主に#18のイマージャーですが、状況に合わせて浮き方や色の雰囲気が異なるものを使い分けていくのです。

さて、このポイントでのライズは1時間半ほど続いて終息へと向かいました。
しだいに風も強くなってきたので、風裏となるポイントへ移動します。
ちなみに、メイフライの活動の状況は、同じ川でも場所によってその時間や傾向が異なります。
なので一つのポイントでのハッチが終了しても、別のポイントに移動することで、まだハッチが継続している場所に再び出会うことがあります。

e0098148_05415662.jpg次のポイントでは、まだハッチの「残り香」が続いていました。
けっこうな大型には逃げられましたが、ここでも数匹を追加。

さらに別のポイントに移動すると、そこではまだまだハッチは本格的に進行中。
ライズも次々に目の前に現れます。
これだけライズが多いと、いったいどれを狙おうか目移りしてまうものですが、あれもこれもにフライを投入するのは禁物です。
しっかりと1匹に狙いを定めて釣りを展開しないと、結局全ての魚を散らしてしまうことにもなりかねないのです。

この最後のポイントでは、結局午後5時頃までライズが見られました。
浅瀬でも、ヒラキでも、深瀬でも、本当にどこからも魚の反応を得られ、夢中になってロッドを振り続けているうちにあっという間に時間は過ぎて行ったのでした。

ところでSさんはこれまで夏シーズンばかりの釣行でしたから、春や秋に発生する本格的なメイフライのハッチ&ライズの釣りを体験したことは、これが初めてでした。
マタウラ川で釣りをしたことは何度もあっても、マタウラ川が有名である最も大きな理由である、マッチング・ザ・ハッチの釣りには出会っていなかったのです。
しかし今回は本格的なものではないにしてもそれに出会い、「片鱗は見た感じがします。」との感想。
とても新鮮で刺激的な体験になったことと思います。
ガイドの私としても、ようやくこの釣りに出会い、マタウラ川の真の魅力に迫って頂けたことが大きな喜びでした。
ということで、寒くてどんよりした天候のこの日は、実に楽しい1日となったのでした。

さて、この低温傾向は翌日も続きます。

つづく







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by nzsanpei | 2017-03-22 07:11 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 03月 18日

第2回Sさん釣行 その2

e0098148_07353992.jpg
今シーズン2度目のSさん釣行の、第2回レポートは、快晴に恵まれた3日目と4日目の内容です。

〔3日目 3月8日〕
上の写真。
まるで日本の渓流のような川ですが、ここが3日目の舞台となりました。
魚は少なく神経質。でも、釣れると大きい。
そんな一発大物狙いの川、と言ってよいかと思います。
Sさんはここに過去3回挑戦して、まだ一度も魚を手にしたことがなかったのでした。

この日も朝は低温で、車の外気温計には2℃の表示。
水温も、8℃。
快晴で、ほぼ無風が予想されるこの日は、それでも日中は暑くなることが予想されました。

午前中は、低活性。これはいつものこと。
そしてまったく魚が多い川ではないので、1尾1尾がとても大切。
だから午前中はゆっくり、じっくり魚を探しながら、やる気のない魚にはあえて手を出さないで、午後に「お取り置き」する作戦です。
やがて午後1時を過ぎた頃から、少し魚にやる気が見え始めました。

e0098148_07354872.jpgそして1匹目。
浅い瀬の中で、時折捕食行動を見せる影が一つ。
テレストリアル系のドライフライを魚の鼻先に送り込むと、さっと動いてフライを吸い込みました。
ストライク!
数度のジャンプを披露して、やがて手にした魚は50cm台後半の、金色に輝く美しいブラウンでした。
4度目の挑戦にして、初の1尾。
この川にとっては決して大きいとは言えないサイズの魚ではありましたが、それは関係ありません。
とにかくこれで、ひと安心。

さて、やがて川は森の中に入り、魚止めと思われる滝まで辿り着きました。
一つの川を、全区間釣り切ったような達成感。
そして、復路のスタートです。
今度は下流に向かって歩きつつ、午前中に「お取り置き」した魚の様子をチェックしていくのです。

やがて辿り着いた、午前中に魚を残してきたゆるやかな流れのプール。
朝は深場でジッとして動くことがなかった魚が、浅瀬に移動してユラユラと動いていました。
慎重にアプローチして、ドライフライを投入。
ややレーンを左に外したものの、魚がゆっくりと近づいてきて、静かにフライを吸い込みました。
ストライク!
2匹目は、1匹目とは違ういぶし銀の魚体の、やはり50cm台後半のブラウンでした。

2匹というと少なく感じるかもしれませんが、この川での2匹は上々です。
何せチャンスは1日に数回のみ。
そのチャンスをきっちりとものにしなければ、2匹なんていう結果にはならないからです。

この日はその後、この川の本流で61cmの良型もキャッチして、合計3尾という結果に終わりました。
1日目も、2日目も、3尾。
3日目も3尾。
さて、4日目は???


〔4日目 3月9日 Oreti River〕
Sさんは、Oreti Riverの釣りに魅了された釣り人の一人。
とにかくこの川での釣りがしたくてニュージーランドに毎年足を運ぶようなものなのですが、そういう釣り人は決して珍しいわけではありません。
世界中でも、ことフライ・フィッシングの観点では、屈指のクオリティを誇る川が、Oreti Riverです。
たくさん釣れる、ということではありません。もしろ釣れない、難関です。
ゲームとしての釣りの質が究極的に高い、ということです。
全てを完璧に近い状態で行うことで、魚がフライを口にする。「釣れちゃった」ということがまず起こらない川なのです。
だから、1匹釣れた時の満足感や喜びが物凄く高い。そんな川です。

この日、朝の気温は0℃。
水温8℃から、釣りはスタートしました。
快晴、無風。
低温はともかく、それ以外は絶好のコンディションのように思えました。

e0098148_07355724.jpg我々の区間のスタート地点(この川の上流部は、先着した釣り人が優先的にその区間を釣ることができる、ビート・システムが導入されています。)にたどり着き、釣りの準備を終え、目の前の深瀬に目をやると、早速大型の魚の影が。
そしてニンフを送り込むと、いきなりのストライク!
これで1日の釣りがスタートしたのでした。
明らかに大型。
ちなみにこの川の平均サイズは60cm超なので、「大型」と言うと少なくとも60cm台後半です。

さて、この川の魚のファイトは強烈です。
上手に立ち回って、何度となく足元のバンク下のえぐれの中に潜り込もうとする魚を引きずり出しては潜られ、引きずり出しては潜られしているうちに、とうとう倒木が作ったバンク下の洞の奥に、魚は逃げ込むことに成功したのでした。
ラインのテンションを保ったまま魚がやがて出てくることを祈りますが、そのうち押しても引いても何の反応も得られなくなってしまいました。
恐らく、ラインが水中のどこかにからみついたのでしょう。
これで、万事休す。
魚の方が1枚上手だった、ということです。

こんな感じで始まったものですから、その後への期待感はいっそう膨らみました。
が、それから午後に入るまで、沈黙が続いたのです。
やる気のない、動かない魚が多いことに加えて、とても神経質。
恐らく前日までに相当いじめられていることは、明白でした。
しばらく続いた晴天のおかげで、毎日釣り人に入れ代わり立ち代わり攻められ、そして低水位。無理もありません。

やがて午後に入ったところで、川の雰囲気が少し変化し始めました。
魚の付き場が変化し、捕食行動をとるものが多く見られ始めたのです。

そして1尾目。
バンク際の水深1mくらいの流れの中で、水中のエサを追いかけていた奴でした。
テレストリアル系のドライフライを送り込むと、一発。
この川の魚らしい、背中が盛り上がった筋肉隆々のたくましいオスのブラウン。
たしか、63cmといったところだったと思います。

2尾目は瀬の中から。
フッキングしたとたんにものすごいスピードで走り回るので、かなり冷や冷やしました。
50m3秒くらいです!笑
ついていく釣り人の方も大変。
それでもなんとかバラすことなくファイトをやり遂げ、こちらも60cmオーバー。

3尾目は瀬の岸際のごく浅く、ごくゆるい流れから。
フライを3度、4度としつこく流すと、やがて「パコッ!」とフライを咥えました。
こちらは、恐らく最近釣られた魚なのでしょう。
60cmは超えていますが、痩せていて、体力のない、「ヘロヘロ」の魚でした。
こちらは写真を撮ることもなく、すぐにリリース。

他にも何度かのバラシやフッキング・ミスがありましたが、結局この日も3尾という結果で幕を閉じたのです。
3尾は、この川では上々の結果と言えます。
が、これまで最高で1日9尾を釣ったことがあるSさんにとっては、少し物足りなかったかもしれません。

ということで、4日目まで、毎日3尾ずつの釣果。
さて、この先やいかに!?

つづく





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by nzsanpei | 2017-03-18 09:11 | Comments(0)
2017年 03月 17日

第2回Sさん釣行 その1

e0098148_17411446.jpg
超常連のSさん。
昨シーズンに引き続き、今シーズンも2度のニュージーランド釣行となりました。
気合入ってます!
今シーズン2度目の釣行は、これまでのSさんのニュージーランド通いの中では最も時期的に遅いものとなりました。
加えて、今年は記録的な冷夏。
例年であれば2月下旬~3月上旬は、まだまだ夏の釣りが成立する時期で、セミフライなどが大活躍するはずですが、さて、今回はどうなるのか??
そんな、Sさんの釣行のレポートです。

〔初日 3月6日〕
前日までは夏型の比較的暖かな気候が続いていましたが、前日あたりから一気に低温状態に陥りました。
朝の気温は2℃。水温も低いです。
当然ながら、低活性が予想されたのです。

まず向かったのは、マタウラ川上流域。
低活性でも、この川であれば何とかしてくれるはず、との期待をもって臨んだのでした。
しかし河原に降りて様子を確認すると、こんなの見たことない、というくらいの静まり返った状態。
見える魚の数も非常に少なく、いても捕食行動をとっているらしき個体はいっこうに見当たらない、というほど。
ほとんどロッドを振ることもないまま、早々と見切りをつけて移動することになったのです。

そうして向かったのは、サウスランドの某川の上流域でした。
どこも低活性であることは目に見えてはいましたから、個体数は少なくても、やる気のある魚がいると予想される場所を選んだのです。
新たな釣り場に到着した正午過ぎの時点でも、気温は8℃。水温も10℃でした。

釣り始めて30分。
手ごろな瀬の深みから、最初の魚は現れました。
テレストリアル系のドライフライを、やや深めの瀬の底から浮上してきて、パクリ!
ファイトも難なくこなして、いきなり60cmオーバーでの幕開けとなったのです。

その後も、魚は多くはないながらも確率が高い、内容の濃い釣りが展開されました。
結局、この日見かけた魚は6匹ほど。
そしてキャッチした魚は3匹。どれも60cmがらみの良型ばかり。
そしてすべてが、ドライフライで釣れたのです。
こうしてタフ・コンディションの中で、まずは上々の滑り出しとなったのでした。


〔2日目 3月7日〕
e0098148_17412461.jpgこの日も低温。
しかも前日夕方から晴れ渡った空のおかげで、ばっちり放射冷却です。
釣り場に着いた時点での気温は1℃で、周辺の草むらには霜が降りて、すっかり白くかわっていたのです。
気温よりも高い温度の川からは蒸気が立ち上る光景が広がる、そんな寒い朝となりました。
この日は快晴無風のコンディションでもあり、そんな時にしか訪れることがないような美しい山岳渓流に足を運びました。プレッシャーの高い、決して簡単ではない川です。

車を停めたところから、まずは1時間ほど下流に歩きます。
そしてそこから釣り上がる作戦。

やはりここの活性も、決して高いものとは言えませんでした。
川底でジッとしている魚は、どんなフライを投げてもなんの反応もなし。
なので比較的やる気のありそうな魚だけを選んで釣りを展開していきます。
あと!
ここが重要なポイントなのですが、こういう時は、気温と水温が上昇する午後が勝負。
なので午前中はできるだけゆっくりと歩を進め、午後にできるだけ多くの魚と勝負ができるように釣りを組み立てるのです。
そしてこの日も、やはり午後に入ってからやる気のある魚の姿が多くみられ始めました。

この日は、ニンフが活躍。
サイト・ニンフィングで、見つけた魚の鼻先にニンフを送り込んでいくのです。
ニンフのサイズは、#16前後。
時にはインジケーターにあたりが出ますが、だいたいは魚の動きを見てアワセを入れる、高度なニンフィングです。

e0098148_17413105.jpgこの川にはニジマスもブラウンも棲息しているのですが、この日釣れた魚は全てニジマスでした。
それも、どの魚もコンディション抜群。
加えて低水温の時のニジマスのファイトは特に激しいときていますから、フッキングしてからがさあ大変。
ものすごいスピードで走り回る魚の動きを何とか耐え凌ぐのですが、とにかくラインが水中に一直線に刺さっている方向とは全く別のところで魚がジャンプする、というくらいのスピードときています。そう簡単ではありません。
こういった魚を相手にするのにも、コツが必要ですね。
ロッドをできるだけ高い位置に保持して、できるだけフライラインを水中から出すこと。
ドラグを少し緩めにして、その代わりに走る魚を釣り人側が追いかけるようにやり取りをすること。
魚の進もうとする方向と、魚にプレッシャーをかける方向を考えてやり取りをすること。
などは、ごくごく基本的なことです。
大きな魚を数多く相手にしなければ、得られないコツ。

そうしてこの日釣りあげた魚は、前日に続き、3尾。
どれも55cm前後の大型の美しいニジマスでした。
釣りを終える頃にはすっかり気温も上がって、汗ばむくらいの陽気になっていました。
とは言え、20℃くらいの気温だったと思います。


ところで、常連Sさんの道具立ては、いつもこんな感じ。
まず、ロッドは2本用意します。
1本は主にドライ用の9ft4番。これがメイン。
もう1本は、主にニンフ、または強風時用の9ft5番です。
こうしておくと、ドライ⇔ニンフの切り替えが簡単。
フライラインは、WFです。ニュージーランドの河川は、川の周りに森が少なく、風の影響をまともに受けるからです。
リーダー、ティペットは5X前後。(号数で、約0.8号)
全体で、だいたい15フィートくらいの長さにします。
4X/12ftのリーダーに、リーダーを3ftくらい付け足す、という感じです。
ちなみに、リーダーはほとんどの場合はフロロカーボンを使っています。
リールは、ドラグ性能がしっかりしたものが必須です。

よく「ネットで調べたら、どれを見ても6番がいい、と書いてあった。」という方がいますが、地元の釣り人がそれを聞いたらほとんどの場合は首をかしげられると思います。少なくとも南島南部では。それは恐らく単に、釣りをしたエリアが異なるか、「魚が大きい」=「番手が高い」と思っている方々の誤解。
私の持論では、ロッドの番手は、使用する糸の強さとフライの大きさとのバランスによって決まるのです。
だって、硬いロッドに細糸の組み合わせでは、すぐに切れてしまうでしょう?
そして、開けた河原が多いので、ラインコントロールの性能の高さを考えると、長いロッドが理想的です。
あと、魚は日本の渓魚よりもはるかに神経質であることが多く、またフラットな流れが多いので、長めのリーダー・システムが必要になる、というわけです。

ということで、これからこちらにお越しの皆様は、参考にされて下さい。


さて、Sさんの釣行はまだまだ続きます。

つづく










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by nzsanpei | 2017-03-17 18:36 | 釣り日誌 | Comments(0)