Angler's Notes from Southern Alps

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2017年 03月 17日

第2回Sさん釣行 その1

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超常連のSさん。
昨シーズンに引き続き、今シーズンも2度のニュージーランド釣行となりました。
気合入ってます!
今シーズン2度目の釣行は、これまでのSさんのニュージーランド通いの中では最も時期的に遅いものとなりました。
加えて、今年は記録的な冷夏。
例年であれば2月下旬~3月上旬は、まだまだ夏の釣りが成立する時期で、セミフライなどが大活躍するはずですが、さて、今回はどうなるのか??
そんな、Sさんの釣行のレポートです。

〔初日 3月6日〕
前日までは夏型の比較的暖かな気候が続いていましたが、前日あたりから一気に低温状態に陥りました。
朝の気温は2℃。水温も低いです。
当然ながら、低活性が予想されたのです。

まず向かったのは、マタウラ川上流域。
低活性でも、この川であれば何とかしてくれるはず、との期待をもって臨んだのでした。
しかし河原に降りて様子を確認すると、こんなの見たことない、というくらいの静まり返った状態。
見える魚の数も非常に少なく、いても捕食行動をとっているらしき個体はいっこうに見当たらない、というほど。
ほとんどロッドを振ることもないまま、早々と見切りをつけて移動することになったのです。

そうして向かったのは、サウスランドの某川の上流域でした。
どこも低活性であることは目に見えてはいましたから、個体数は少なくても、やる気のある魚がいると予想される場所を選んだのです。
新たな釣り場に到着した正午過ぎの時点でも、気温は8℃。水温も10℃でした。

釣り始めて30分。
手ごろな瀬の深みから、最初の魚は現れました。
テレストリアル系のドライフライを、やや深めの瀬の底から浮上してきて、パクリ!
ファイトも難なくこなして、いきなり60cmオーバーでの幕開けとなったのです。

その後も、魚は多くはないながらも確率が高い、内容の濃い釣りが展開されました。
結局、この日見かけた魚は6匹ほど。
そしてキャッチした魚は3匹。どれも60cmがらみの良型ばかり。
そしてすべてが、ドライフライで釣れたのです。
こうしてタフ・コンディションの中で、まずは上々の滑り出しとなったのでした。


〔2日目 3月7日〕
e0098148_17412461.jpgこの日も低温。
しかも前日夕方から晴れ渡った空のおかげで、ばっちり放射冷却です。
釣り場に着いた時点での気温は1℃で、周辺の草むらには霜が降りて、すっかり白くかわっていたのです。
気温よりも高い温度の川からは蒸気が立ち上る光景が広がる、そんな寒い朝となりました。
この日は快晴無風のコンディションでもあり、そんな時にしか訪れることがないような美しい山岳渓流に足を運びました。プレッシャーの高い、決して簡単ではない川です。

車を停めたところから、まずは1時間ほど下流に歩きます。
そしてそこから釣り上がる作戦。

やはりここの活性も、決して高いものとは言えませんでした。
川底でジッとしている魚は、どんなフライを投げてもなんの反応もなし。
なので比較的やる気のありそうな魚だけを選んで釣りを展開していきます。
あと!
ここが重要なポイントなのですが、こういう時は、気温と水温が上昇する午後が勝負。
なので午前中はできるだけゆっくりと歩を進め、午後にできるだけ多くの魚と勝負ができるように釣りを組み立てるのです。
そしてこの日も、やはり午後に入ってからやる気のある魚の姿が多くみられ始めました。

この日は、ニンフが活躍。
サイト・ニンフィングで、見つけた魚の鼻先にニンフを送り込んでいくのです。
ニンフのサイズは、#16前後。
時にはインジケーターにあたりが出ますが、だいたいは魚の動きを見てアワセを入れる、高度なニンフィングです。

e0098148_17413105.jpgこの川にはニジマスもブラウンも棲息しているのですが、この日釣れた魚は全てニジマスでした。
それも、どの魚もコンディション抜群。
加えて低水温の時のニジマスのファイトは特に激しいときていますから、フッキングしてからがさあ大変。
ものすごいスピードで走り回る魚の動きを何とか耐え凌ぐのですが、とにかくラインが水中に一直線に刺さっている方向とは全く別のところで魚がジャンプする、というくらいのスピードときています。そう簡単ではありません。
こういった魚を相手にするのにも、コツが必要ですね。
ロッドをできるだけ高い位置に保持して、できるだけフライラインを水中から出すこと。
ドラグを少し緩めにして、その代わりに走る魚を釣り人側が追いかけるようにやり取りをすること。
魚の進もうとする方向と、魚にプレッシャーをかける方向を考えてやり取りをすること。
などは、ごくごく基本的なことです。
大きな魚を数多く相手にしなければ、得られないコツ。

そうしてこの日釣りあげた魚は、前日に続き、3尾。
どれも55cm前後の大型の美しいニジマスでした。
釣りを終える頃にはすっかり気温も上がって、汗ばむくらいの陽気になっていました。
とは言え、20℃くらいの気温だったと思います。


ところで、常連Sさんの道具立ては、いつもこんな感じ。
まず、ロッドは2本用意します。
1本は主にドライ用の9ft4番。これがメイン。
もう1本は、主にニンフ、または強風時用の9ft5番です。
こうしておくと、ドライ⇔ニンフの切り替えが簡単。
フライラインは、WFです。ニュージーランドの河川は、川の周りに森が少なく、風の影響をまともに受けるからです。
リーダー、ティペットは5X前後。(号数で、約0.8号)
全体で、だいたい15フィートくらいの長さにします。
4X/12ftのリーダーに、リーダーを3ftくらい付け足す、という感じです。
ちなみに、リーダーはほとんどの場合はフロロカーボンを使っています。
リールは、ドラグ性能がしっかりしたものが必須です。

よく「ネットで調べたら、どれを見ても6番がいい、と書いてあった。」という方がいますが、地元の釣り人がそれを聞いたらほとんどの場合は首をかしげられると思います。少なくとも南島南部では。それは恐らく単に、釣りをしたエリアが異なるか、「魚が大きい」=「番手が高い」と思っている方々の誤解。
私の持論では、ロッドの番手は、使用する糸の強さとフライの大きさとのバランスによって決まるのです。
だって、硬いロッドに細糸の組み合わせでは、すぐに切れてしまうでしょう?
そして、開けた河原が多いので、ラインコントロールの性能の高さを考えると、長いロッドが理想的です。
あと、魚は日本の渓魚よりもはるかに神経質であることが多く、またフラットな流れが多いので、長めのリーダー・システムが必要になる、というわけです。

ということで、これからこちらにお越しの皆様は、参考にされて下さい。


さて、Sさんの釣行はまだまだ続きます。

つづく










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# by nzsanpei | 2017-03-17 18:36 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 02月 19日

やっと、夏。

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これまで記録的な冷夏に悩まされておりましたが、やっとここ数日は夏らしい気候になりました。
今日も最高気温は25℃を超える見込み。
日差しの下の体感温度は、30℃を超えます。

なので川には何か変化が起こっているのでは?と期待しつつ、やっとみつけた仕事の隙間に、Oreti Riverの今シーズンまだ手を出していない区間の様子を見に行って来ました。
一番の気がかりは「セミ」でした。
晴天が続いて気温が上昇すると、きっとセミが河原ではたくさん鳴いているはずで、そうすれば魚たちにとってはたまらなく美味しいタンパク源となるはず。
さて、果たして魚たちはセミを意識し始めただろうか?

結論から言うと、残念ながらセミは不発。
セミフライ(シケーダ)に反応してきた魚は皆無でした。
しかしその代わりに、テレストリアル系のフライへの反応は抜群で、#12~#14のドライフライが効果的に魚を水面に誘い出してくれたのです。
午後半日で、66cmを筆頭に6尾をキャッチ。さらに3尾がキャッチには至らなかったものの、フライを食べてくれました。
これはこの川にとっては、相当の好釣果です。
そしてどの魚も、パンパンのグッド・コンディションで、まあ引きの強いこと。腕が痛くなります。
ということで、セミの釣りとはいきませんでしたが、夏風味の釣りはたいへん好調です。

e0098148_08380228.jpgそれまでの数日間は、STさんを1週間に渡りご案内しておりました。
その時点では全く夏らしくない気候の毎日。
低温&低水温&低活性に毎日のように悩まされました。

初日はマタウラ川上流部で肩慣らし。
しかしこの日はとにかく魚たちのやる気が見られず、大苦戦。
それでも3尾はフライを食べてくれましたが、そのうち1尾だけが何とかランディングに成功して、何とかボウズを免れた、というほどでした。

なので翌日は、マタウラ川下流部でリベンジ。
強い風の日で、時折激しい通り雨に襲われるような日和ではありましたが、ほぼ1日中小さめのビートル・パターンで、バンク際や瀬の中からテンポ良く魚を誘い出すことができました。
この日はしっかり数釣りができました。

さて、その次の2日間が今回のクライマックス。
天候が回復したタイミングを狙って向かったのは、Oreti Riverです。低水温&低活性は分かっていましたが、よほどの上級者でない限りは天候が良くなければ狙えない川。STさんがぜひチャレンジしてみたい、という川だったこともあり、訪れることとなったのです。
しかし、しかし…、なんとこの日の朝の気温は0℃。川について車を停めたところの周囲は霜が降りて真っ白。
2月でこの気温は、記憶にありません。ちなみにその時点での水温は8℃。
ということで、勝負は気温が上がり、陸生昆虫の動きが活発になる午後と決めて、午前中はやる気のありそうな魚だけを相手にしながらゆっくりと釣り上がったのです。
そして午後。
川の雰囲気が変化して、フライへの反応が見られ始めました。
水面を割って、大きな三角の頭が「ゴボッ!」と出てきてフライを吸い込む・・・・。
そんな光景が何度が繰り返されましたが、その度になぜかフッキングしなかったり、合わせ切れしてしまったりの連続で、ついに魚を手にすることができずに1日が終了したのです。
しかしSTさんはこれで心が折れるような釣り人ではありませんでした。
その翌日も好天が見込まれ気温ももう少し上がりそう、と知るや「明日、もう一度!」とのリクエスト。

e0098148_08381410.jpgということで、翌日も同じ川に再挑戦となったわけです。
なんとこの日も、朝の気温は0℃!
しかしこの日は気温の上昇が早く、正午近くには周囲でセミの声が聞こえ始めました。
そして午前中の終盤に、待望の1尾をゲット。
瀬のヒラキのバンク際に定位する魚に、ビートル・パターンを一発で捕食レーンに投入すると、その魚はゆっくりとしたフォームでフライを吸い込み、そして見事にフッキング!
そこから250~300mは河原を走って魚を追いかけ、たいへんハラハラするファイトになりましたが、最後にはしっかりとその魚を手にすることができたのです。
STさんの感動もひとしお。この1尾が今釣行で最も思い出に残る、最高の1尾となりました。
その日はさらに2尾を追加して、合計3尾。
これは、この川初挑戦としては素晴らしい釣果です。
これでSTさんの心はかなり満たされたようでした。
しかしこの2日間でSTさんのキャスティングは随分と上達しました。
集中力が要求される中でロッドを振ったことにより、2日目にはほぼ一発で狙った場所にフライを投入することができるようになっていたのです。これも、この日の成功の大きな理由の一つ。

そして最終日は、心も軽くニジマス釣りに。
バラシが多く(実は、STさんの持ってきたティペットに問題があり、随分とラインブレイクしたのです。)、恐らく20尾に迫る数の魚からのアタックがありましたが、最終的にはそのうち8尾のニジマスと1尾のブラウンを、全てドライフライでキャッチ。
とても楽しい1日でした。
これで、STさんの釣行がおしまい。
サイトフィッシングの醍醐味を存分に味わって頂けたかな、と思います。


さて、まだまだシーズンは続きます。
夏らしいセミの釣りは、果たしてできるでしょうか?
乞うご期待!!

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# by nzsanpei | 2017-02-19 09:27 | 釣り日誌 | Comments(2)
2017年 02月 08日

真夏

e0098148_19084617.jpg
2月は真夏です。

しかし、今朝の車外温度計が示す気温は、外気温0℃。
辺りには霜がビッシリ。
たぶん一番寒かった時間帯は、氷点下。(車外計が示した最低はー1℃)

う~~~~~ん・・・・・・・・・。
異常です。
かなり。

昨年は観測史上最も暖かい1年だったとか。
で、この夏はきっと観測史上最も寒い夏になるのかな?

ということで、釣りは相当に季節がズレています。




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# by nzsanpei | 2017-02-08 19:15 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 01月 28日

年末年始Sさん釣行 その4

e0098148_06163206.jpg
Sさん釣行のレポート最終回です。
まずは、あんまり素晴らしい魚なので、もう一度UP。
74cm。10ポンドを軽々とオーバー。(ニュージーランドでは、10ポンド=約4.5㎏を超える魚がトロフィー・サイズ。)
体高、幅、どれをとっても完璧なプロポーションの、ブラウンの王様です。

そう。テ・アナウ4日目の釣行が、この魚が釣れた日で、Sさんのお誕生日でした!
Sさんの大好きなOreti Riverの最上流部。
もうこれ以上上流に魚はいないんじゃないだろうか?というくらいの場所でした。
プールに流れ込む瀬の流心近くで、ライズ!
その時までは、その魚がこれほどに大きいとは思いもしませんでした。本当に、ライズで魚のサイズはわかりません。

ロッドは4番。
ティペットは5X。
フライは、ライズに合わせて#18のフローティング・ニンフ。

フィーディング・レーンをとらえたフライが魚の目の前へ流れ下っていくと、水面直下から鼻先を出すか出さないかくらいのわずかなアクションを見せて、フライを吸い込みました。
一呼吸置いたフッキングは完璧。
底へ、底へと向かう、とにかく重く力強いファイト。
幸いだったのは、プールの規模が小さく、魚が流れに乗って走り回るようなスペースがとても限られていたことだったと思います。
そして数分の格闘の後、浅瀬に引きずりあげるようにしてランディング。(これが、大型魚の一番安全なランディング方法です。)
あまりの大きさに、Sさんも私も唖然。
そして、歓喜!!!
大の大人が、二人しておおはしゃぎ!!!

最高の魚、最高の釣り、最高のロケーション。
この一匹は、まさにSさんのニュージーランド通いの集大成。
一生の思い出に残る魚であり、1日であったことでしょう。
ガイドとして、私もこんな場面に出会えたことが嬉しくてなりませんでした。


e0098148_18471549.jpgそして、最終日。
前日の興奮はそのままに。
もう心は満たされているので、雨交じりの曇り空+強風のコンディションではありましたが、最後もSさんお気に入りのOreti Riverへ、「釣れなくても全然問題なし。」の楽~な心構えで向かったのです。

相変わらず魚たちは神経質。
午前中は低活性。
おまけに曇り空で魚を見つけづらいことといったらありません。が、そこはガイドの腕の見せ所。
強い風とも戦いつつ釣り進んでいくと、正午を過ぎたあたりから魚の活性が上向きになりました。

瀬でフィーディングをしているやる気のある魚だけを相手にします。
ニンフィングは、サイト・ニンフィング。
インジケーターも、このハイ・プレッシャーでは魚を警戒させるだけなので、つけません。
ドライは、できるだけフライ先行で、ナチュラル・ドリフト。

まずは、大きなプールに流れ込む瀬の脇にいた奴を、執拗に攻めて粘り勝ち。

お次は浅瀬に定位して捕食を続ける奴を、サイドからニンフをそーっと流して、一発で。

さらにその次は、やっぱり浅瀬で捕食する奴を、ビートル系のドライで、これまた一発。
それまでの間、すっぽ抜けやバラシが2~3回。

そして最後は、これまた浅瀬に定位する奴に、ニンフをしっかり食わせて見事にキャッチ。

e0098148_18472369.jpgなんと、気楽に臨んだ最終日に4尾をゲット!
この川のこの条件下では、これ以上は考えられないというくらいの好釣果になったのです。
そしてこの川らしく、どれもが60㎝オーバー。
それでも前日の釣りの余韻の中から抜け出すことは全くなかったと思いますが、今釣行を締めくくるすばらしい釣りでした。

これでSさんの年末年始の釣行は終了。
川から上がった数時間後には、機上の人となっていたSさんです。
長い帰国の途も、きっと魚の写真を何度も見返して、ニヤニヤしていたことでしょう。笑
ということで、Sさん、それではまた次回!3月に!?


以上で、本当にバラエティ豊かで素晴らしい成果にも恵まれた、年末年始の釣行のレポートは終了です。

さて、その後ですが、天候が今シーズンは不順です。
夏のはずなのに、全然暖かくならないどころか、異常低温。
雨も風も、ひどいものです。
しかしその分プレッシャーは和らいで、魚の数もコンディションも上々。
いつのことかわかりませんが、これからちゃんとした夏が来たら、けっこう楽しめそうですよ。
マッチング・ザ・ハッチの釣りが最高に面白い4月は、まだまだガイドのご予約大丈夫です!
あと!気が早いと思われるかもしれませんが、来シーズンの年末~2月の釣行をお考えの方は、どうぞお早めにご相談下さい。ガイドのご予約はもちろん、宿も今から埋まっていきます。1年前でも全然早過ぎません!








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# by nzsanpei | 2017-01-28 07:04 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 01月 25日

年末年始Sさん釣行 その3

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少し間が空きましたが、引き続きSさん釣行のレポートです。

クイーンズタウンの次はテ・アナウを拠点に5日間。
Sさんは、難関であるOreti Riverの釣りに魅せられた釣り人の一人で、テ・アナウからは一にも二にもSさんお気に入りの川へ足を運ぶのでした。

テ・アナウ初日も、もちろんOreti River。
明るい曇り空で、魚を見つけるのがけっこう難しい条件。
加えて低水位のハイ・プレッシャーで、魚たちはとにかく神経質でした。
まずはキャスティングをする段階までたどり着くことがけっこう大変。
そしてフライを投入しても、ラインの影やフライそのものに敏感に反応して、逃げ出す奴や、それまで盛んにフィーディングしていた動きが「ピタッ!」と止まるような奴ばかり。序盤はとにかく苦労しました。

しかしそのうち、程よい瀬の脇の浅瀬で盛んにエサをついばむ良型を発見。
フライを何度か投げてもフィーディングは止めません。でも、フライだけはとことん無視。
そこで、ティペットを4Xから5Xに。
ニンフをそれまでのナチュラル系から、少し赤いアクセントが入ったものにチェンジ。
そしてそれまで使っていた白くて小さなインジケーターを外します。
そしてキャスト!
フライが魚のフィーディング・ゾーンを通り過ぎる頃に、ふらっと魚が翻るように何かを捕食した動きに対してアワセを入れると、見事にフッキング!
写真の通りの抜群のコンディションのパワフルな魚で、200m程も河原を追いかけてやっとランディングに成功したのでした。
60cmジャスト!
苦労しただけに、喜びもひとしおの一尾となりました。
その後も64cmのこれまたパンパンのコンディションの魚を追加して、この日はおしまい。
釣れた魚は2尾でも、満足感にあふれる1日になりました。

e0098148_18464075.jpgところでその2匹目ですが、午前中に「お取り置き」しておいた魚でした。
というのも、特に朝が低温の時などは、午前中には活性が今一つ、ということが少なくありません。
そんな時は、やる気がない(=「釣れない」)と判断した魚については、手を出しません。
驚かせないようにそーっ。。とその場を通り過ぎるのです。
すると、一通り釣りが終わって帰る頃の午後の遅い時間帯までに活性が上がっている、ということが多々あるのです。「釣れない」魚が、「釣れる」魚に変わっている、というわけです。
この作戦がけっこう利くので、「帰りがけの駄賃」を拾って帰ることがこちらの釣りでは頻繁にあるのです。
今回のSさんの釣行中も、そんなことが5~6回はあったと思います。











さて、テ・アナウ2日目は、町の近くの小川をグッと奥まで攻め込んでみました。
低水位とハイ・プレッシャーで、しばらくは魚の姿にもなかなか出会えませんでしたが、水量がまとまる谷あいのセクションに入ったあたりから魚の影が。
深いところにいる魚にはニンフをしっかり沈めて。
ライズしている魚には、ビートル系のドライを送り込んで、50cm台半ばのレインボー数匹をしっかりキャッチ。
幅広の綺麗なニジマスたちに遊んでもらったのです。

e0098148_18465065.jpgテ・アナウ3日目は、風が強くて寒い天気予報でもあり、半休息日として観光に出かけました。
Sさんはこれまでニュージーランドには10度ほども訪れていますが、そのすべてが釣りで、観光はしたことがありませんでした。しかし今釣行のように滞在期間が長くなれば、時には休息日も必要。ということで、当初から2~3日は全休、あるいは半休の日を作りましょう、とお話ししていたのでした。
ということで、テ・アナウでの休息日はニュージーランド最大の景勝地である「ミルフォード・サウンド」へ行って来ました!
とにかく豪快な道中の景観を、ゆっくり、じっくり。
時には旅行者の目線で。時には釣り人の目線で楽しみました。
左の写真の場所が、この日のランチをとった場所。
小さな写真では伝わらないとは思いますが、氷河が削り上げた大自然の景色を楽しみながら、なんとも贅沢なひと時を過ごしたのです。普通の観光だと、なかなかこうは行きません。





e0098148_18465978.jpgそして、これで1日が終わるわけではありません。
帰り道にはしっかり川に寄り道をして、いかつい顔をした60オーバーのブラウンをしっかり仕留めました!
ニンフでの一尾。

ということで、テ・アナウ拠点の釣りの前半はこんな感じで。
後半は次回に。















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# by nzsanpei | 2017-01-25 08:58 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 01月 16日

年末年始Sさん釣行 その2

e0098148_18454654.jpgさて、マッケンジー方面の釣りを終えてクイーンズタウンへ。
クイーンズタウンでの釣りは、1日の休息日(その日が釣行中唯一の全休日!)をはさみ、2日間です。

クイーンズタウン1日目は、山中の渓流へ足を運びました。
車を止めてからまず30~40分のトレッキング。ウェーダーを着用すると歩くのが大変なので、ウェットウェーディングで臨みますが、なんとまあ朝の水温の冷たかったこと。
ここの魚はとてもパワフル。
川に降りてすぐにドライで1尾。ニンフでも1尾フッキングしますが、どちらも俊足+華麗なジャンプでバラシ。
次にドライ(ビートル)に出た良型のレインボーも、深いプールをガンガン走り回って、ついにフックを伸ばしてフライを振り払ったのです。ちなみにそのフックは、T社の末尾に「SP」とつく頑丈なフックです。
魚はフライに出るし、針にもかかるけれど手にできない。
そんな状況は後半戦まで続きましたが、やがてドライで銀ピカのブラウンをゲット!
その後にパワフル・レインボーもやっぱりドライでゲットして、しっかり前半戦のカリは返したのでした。
しかし7~8尾の魚に口を使わせて、キャッチできたのは2尾とは、ツキがなかったのかもしれませんが、その魚たちのパワーにも恐れ入りました。

e0098148_18460766.jpg

翌日は、不安定な天気予報や強風の予報、ハイ・プレッシャーな状況を踏まえて、色々な面で融通が利く定番のマタウラ川上流域へ。
プレッシャーの高さと低水位が重なり、それなりに神経質な魚たちではありましたが、そこはこの川の魚の多さとSさんの腕でカバー。
全部で10尾くらいの魚に口を使わせて、そのうち7~8尾を手にすることができました。
フライは刻々と変化する状況に合わせて、色々と使いました。
ニンフ~メイフライ系のイマージャーやフローティング・ニンフ~ビートル、テレストリアルなどの陸生昆虫のパターン など。
強い風が吹く中でしたが、テンポ良く魚に出会えた1日だったと思います。


ということで、クイーンズタウン拠点の釣りはこれでおしまい。
お次はテ・アナウへ移動です。








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# by nzsanpei | 2017-01-16 07:14 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 01月 14日

年末年始Sさん釣行 その1

e0098148_18451811.jpg
少々時間は経過しましたが、この年末年始は毎年の恒例行事、Sさんのご案内で過ぎて行きました。
今回は例年よりも少し長め。
なので拠点も、マッケンジー方面(マウントクックやテカポ方面)⇒クイーンズタウン方面⇒テ・アナウ方面 と、3か所に渡りました。
釣りをした日数は、計11日。
ボウズの日はありません。さすが、Sさん!
その釣行の様子を、ものすごくざっくりとご紹介したいと思います。

しかし今回は、美しいロケーションの場所に数多く足を運んだと思います。
上の写真も、そんな場所の一つ。
こんなところでロッドを振ることができれば、それだけで満足かもしれません。
そして魚が釣れれば、ほぼ完ぺき。

e0098148_18452640.jpgまず釣行はマッケンジー方面からスタート。

初日は日本からの日をまたぐ移動を終え、16時頃にトワイゼルの町に到着。
宿にチェックインした後、そそくさと近くの川に向かいました。
アクセスが容易でプレッシャーも高いその川では、アクセス地点からだいぶ離れた場所に到達してから魚の数も反応も増え始め、数度のすっぽ抜けを経て、最後に何とかグッドサイズのレインボーをドライでキャッチ!
数時間の肩慣らしとしては、十分だったと思います。


さて、今回の釣りは長期にわたるので、適度に軽く遊ぶような日を数日組み込みました。
基本的には天候を判断して、遊ぶ日、真剣な日(笑)を決めていきました。
2日目は、不安定な天候が予想されたので、軽く遊ぶ日です。
粗いダート道をしばらく走って入った川では、なかなか立派なブラウンを2尾。
どちらもドライでキャッチ。
これでこの日は十分。約2時間半の釣りでした。

その後はほぼ観光。とは言え、発電用の運河に潜むモンスターをルアーで狙ったりと、遊び心満載です。美味しいサーモンを夜の食卓に!と目論んだのですが、残念ながら空振りに。代わりにテカポでの夕食は、名物「サーモン丼」!!
夜は綺麗な星空も眺めて、しっかり遊んだ1日になりました。


3日目は真剣に釣り。笑
とにかく景色が美しい、バックカントリーの川に足を運びました。
神経質+低活性+ハイ・プレッシャーという条件の中、四苦八苦。
しかし数度の空振り(フライに出たけど、フッキングせず。)の後、ついに60cmの大きなレインボーをゲット!
ものすごくパワフルな魚で、200mくらいは追いかけた末のランディングでした。
ドライフライをしっかり食わせました。

e0098148_18453635.jpgマッケンジー最終日の4日目。
2つの川に入りました。

午前中に入った小さな川は低水位。
なかなか魚たちは神経質でした。
まずは静かなプールで、しぶ~いライズを続けていたレインボーを、フローティング・ニンフでキャッチ。
お次は難敵「ウィローグラブ」にライズするブラウンを、あの手この手で随分長いこと攻め続け、1時間近く頑張ったところでやっと仕留めたのでした。

午後は、ノースオタゴの小川まで移動。
3時間程度の短い時間の中で、けっこうな数の良型レインボーたちと遊ぶことができました。
どれもレッドバンドが鮮やかで、幅広のコンディション抜群の綺麗なレインボーで、サイズは全て50cm以上。
フライはだいたいテレストリアル系のドライで通しましたが、最後の1尾だけはニンフを使って深瀬から。
しっかり満足して、釣りは終了。

これでマッケンジーでの釣りは終了。
4日間で、それぞれに個性豊かな川での釣りを楽しむことができました。
Sさんにとっては初のマッケンジーを拠点とした釣りになりましたが、なかなか新鮮な体験だったようで、これから長めの釣行の際には定番になるかもしれません。

ということで、まずはマッケンジー編のレポートでした。

つづく。












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# by nzsanpei | 2017-01-14 19:28 | 釣り日誌 | Comments(0)
2017年 01月 08日

ついに!

きたっ!
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ついに・・・?
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ついに!
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74cm!
軽々と10ポンド超え!

超常連のSさん。
ご自身の誕生日に、ついにやりました!


皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願い致します。

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# by nzsanpei | 2017-01-08 06:34 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 12月 10日

12月8日 Oreti River

e0098148_17390911.jpg
10月中頃から荒れていた天候もようやく落ち着きつつある今日この頃。
朝のうちはどんより低い雲が空を覆っていた木曜日は、難関のOreti Riverへ調査をしに出かけました。
この川は人気河川。
地元のアングラーも、客を連れたガイドも、その難しさも知らずただ評判だけを聞いて訪れる旅行者アングラーも、皆が目指す川です。
いつも、先行者がいないポイントを確保できるかどうかがとにかく課題になる川でもあるのです。
この日は川に到着したのが正午と、普通に考えるとあり得ない時間ではありました。が、それほど良くない天気予報と前日までの少々荒れた天候から、普段よりは空いているだろう、との読み。これが当たりました。
上流部の1区間が空いていたのです。

天候:曇り⇒晴れ、強めの南風(下流から上流側への風)
気温:18℃⇒23℃
水温:16℃⇒18℃

この川の釣りは、とにかく手抜きが許されません。
ほぼすべてがサイト・フィッシング。
魚を見つけたら、とにかく慎重にアプローチ。それほど近づくことはできません。
魚を観察して、捕食対象を見定め、フライを選択。
川の流れを読んで、自分の立ち位置、フライの落とし方、ラインの置き方・・・をしっかりと考え、戦略を立てる。
そして、キャストを1発で決める。ちなみに、近所に風力発電所があるくらい、強風が吹くことが常の川。
それでも努力が実らないことの方が多いけれど、実れば特大。
本当に、1匹1匹が極限まで満足感を与えてくれる。そんな川なのです。
腕に自信のある方は、喜んでご案内します。
自信はなけれど挑戦してみたい方は、どうぞしっかりキャスティング練習してきて下さいね。ただ投げるだけではダメですよ。

e0098148_17385001.jpgさて、釣りの方。
魚の活性は非常に高く、数も多く、なかなか素晴らしい午後になりました。

まずはニンフで。
フライは、#16のビーズヘッド。

見つけた魚の捕食レーン(位置+深さ)にニンフをナチュラルに送り込むと、3匹に1匹くらいは反応をしてくれました。
ここの魚はフッキング後もたいへんなので、ニンフを食わせた6匹のうち、無事にキャッチできたのはその半分。
どの魚もパンパンに太って、体高があります。
そしてサイズは60cmが平均。
コンディションの良い大型魚とのやり取りはなかなか大変なのです。
ちなみに逃げられた3匹のうち2匹にはフックを伸ばされました。涙
逃げた魚は何とやら…。で、けっこう大きいのもいましたね。

さて、午後3時もまわると気温が上がって、活性が落ちる魚も現れ始めました。しかしそれと同時に、浅瀬に入り込み、水中と水面の両方のエサを意識しているような魚も出始めたのです。
ニンフでは十分楽しませてもらったので、ここからドライの釣りにチェンジ。
果たして水中の季節がどれほど進行しているのかが、これで何となくつかめるはずです。

e0098148_17385947.jpg比較的浅い瀬にいる、やる気のある魚だけを相手にします。その他の魚はできるだけ驚かさないように、スルー。
結論から言うと、反応は上々でした。

ドライ1匹目。
フライを追って、ガバッ!と口を開けて襲い掛かったのですが、なぜかフッキングに失敗。
ちなみにここの魚たちですが、一度フライを追ったら、二度目はほぼありません。

ドライ2匹目。
早い流心の脇の岸際、やや流れが緩くなっているところでさかんに動いていました。
投入したフライが魚のやや右手岸寄りに落ち、魚の真横を通過しようとした瞬間に、いきなり横っ飛びで水中から頭を全部出して襲い掛かりました!
超刺激的!そして、デカい!!
なのにフライは何の抵抗も感じずに空中に舞ったのです。涙涙

ドライ3匹目。
浅く平坦な瀬に定位していた黒い影。
十分離れた位置から、頭に思い描いた通りの場所にフライが落ちると、何の迷いもなくゆっくり頭を持ち上げてフライを咥えました。
今度はしっかりフッキング!
60cmを少し超える、鼻曲がりの立派なオスでした。
満足。

ドライ4匹目。
2つに分かれた流れが、一つは真上流から。一つはその右から合流するような場所でした。そして魚はその合流点の上からの流れの側に。少し、ラインコントロールが難しい場所だったと思います。
右側からの流れに対処しつつ、ギリギリ必要なだけのドリフト距離を得られるようにキャスト。
こちらの魚も大喜びでフライを食べてくれたのです。感謝。笑
この日最大の64cm。

以上で、釣りは終了。
正午からの釣りで、十分な成果が得られたと思います。
しかもこの日入ったのは上流2区間の上の区間だったので、2区間分をしっかりチェックできたのは、ガイドとしては何よりでした。
が、大変です。
行ったことがある方ならどこへ行ったか、どんな場所かは分かって頂けるかと思いますが、この2区間分の距離は相当なもの。釣り終わってから、農家の砂利道をひたすら歩いて車まで到達するのにたっぷり2時間かかりますから、直線距離で少なく見積もっても10kmはあります。
往復で20km。
それを半日でやるとなると、相当に体力を消耗します。
ということで、翌日は全身がギシギシ悲鳴を上げておりました…。










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# by nzsanpei | 2016-12-10 18:24 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 11月 15日

地震

日本でも大々的(?)に報道されましたが、大きな地震がニュージーランドでありました。
本州サイズの南島の北東部で発生して、被災地は建物が倒壊したり、道路などがぐちゃぐちゃになったりと、なかなかに深刻な状況です。
被災された方々の安全と被災地のいち早い復興をお祈りするばかりです。

ここ(クイーンズタウン)は同じ南島でも南部~南西部に位置しますので、地震があったことにも気が付きませんでした。
クライストチャーチよりも南の地域は、基本的に影響は受けておりません。
ということで、川も、魚も、ついでに私も通常通りです。

取り急ぎのご報告まで。






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# by nzsanpei | 2016-11-15 11:54 | その他 | Comments(0)