2020年 03月 15日
今日(3月15日)深夜(実質的には3月16日0時)より、ニュージーランドに他の海外より入国する全渡航者(国籍を問わず)は、入国後14日間の自主隔離が義務付けられることになりました。 この措置は今日から16日間以内に見直しが行われます。 旅行や短期滞在という観点では、実質的に今日以降日本からニュージーランドへの渡航はしばらくできない、ということですね。 #
by nzsanpei
| 2020-03-15 13:01
| その他
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2020年 03月 03日
引き続き、Sさん釣行の最後の3日間のレポートです。 〔7日目 オレティ・リバー〕 今回2度目のオレティ・リバーです。 この川ですが、上流から吹き下ろす強風で知られています。近くに風力発電所があるくらいの場所。 だから通常この川にお客さんを案内するときは、その風が吹かない穏やかな日を選びます。でもこの川に慣れ親しんだ上級者のSさんの場合は、余程の強風でない限りは許容範囲。7日目もそんな日でした。 朝イチ、車の目の前のポイントでこの日のファースト・フィッシュはゲット。 分流しているポイント。早い流れの対岸に動く影を見つけました。 ニンフを装着して、キャスティングはほんの1投。 魚の1・5mくらい上流にフライが落ちると、すかさずメンディングを入れてドラッグ回避。 魚が左にフラッ・・・と動いて再び上流を向いたところでアワセを入れると、しっかりフッキング!! 60cmの見事なプロポーションの魚がこの日の第1号となりました。 幸先の良いスタート。。。に思えたのですが、その先が続きません。 やる気のある魚になかなか出会えず、そのまま午後に突入。 ランチを食べてから釣りを再開。 その午後最初のポイントから、次の魚は出てきました。 広いプールのひらき。 ギリギリそれが魚とわかるような影でした。半信半疑。 「魚じゃなかったとしても、投げておきましょう」と、ドライフライをキャストすると、それまでぼんやりしていた影の輪郭が急にはっきりしたかと思うと、下流側に反転しながらフライを吸い込んだのです!! がっちりフッキング。そしてジャンプ! 丸々と太った班の少ない、これまた60cm級のブラウンです。 ようやくの1尾に、一安心。 しかしその後も状況は一向によくなりません。 そしてこの日最後のポイント。 瀬に潜む大きな影を発見します。多少は動いて、少しはやる気のある様子。 ニンフを投入・・・、反応なし。 フライを変えて、再度投入・・・、反応なし。 もう一度フライを変えて、再投入・・・、やっぱりダメ。 「う~ん・・・・。」 ではインジケーターを外して、フライを元に戻して、投入・・・、!!!! ほんの少し魚が左側にスライドしたところですかさずアワセを入れると、フッキング! どーん!とジャンプして、走る、走る。 上流に、下流に、100mくらいも追いかけてようやくランディングに成功した魚は、この日をしめくくる63cmの大型でした! 終わりよければ、全て良し。 この川で3尾だったら上々の結果です。 〔8日目 ウィロー・グラブ〕 セミやその他のテレストリアルの大きめのフライが夏らしい釣りだったら、極小のウィローグラブの繊細な釣りも、こちらの夏独特の釣り。 8日目はそれに挑戦です。 ゆっくり流れて、柳が川に覆いかぶさっている、そんな川がねらい目。まさに下の写真のような川です。 ロールキャストである程度狙った場所に落とすことができないと、勝負ができません。 だってウィローグラブの釣りは、ピンポイント。 いかに魚の鼻先にフライを落とすか、が決め手なのです。 ある魚は、柳の枝ギリギリのライズを狙ってフライを投入すると、「コポッ!」と音を立ててフライを吸い込みました。 またある魚は、クルーズコースとライズのタイミングを読んで投げると、「ススススーッ・・」と寄ってきて、パクリ! そしてある魚は、柳の隙間の水面にフライを送り込むと、静かにフライを吸い込み、フッキングしたとたんに猛然と柳のブッシュに突進して、ラインをぶっちぎる。笑 なかなか楽しい釣りが続きました。 そしてこの日一番の大場所にやってきました。 両岸から大きく柳が張り出して、トンネルのようになっている大きなプールの対岸に、そいつはいました。 木陰から覗いていると、軽く60cmは超えている。もしかすると70cm級か?と思わせるくらいの大きいやつが、悠然とライズを繰り返す光景は、まさにドキドキものでした。 しかもその場所が問題。 どちらの岸側も、どん深で、ほとんど立ち込めません。そして岸には柳が密集。バックキャストがとれません。 魚は、7~8m離れた対岸側の倒木の間を移動しながらライズしています。 普通なら諦めそうな状況ですが、そんな大物を目の前にしては、当然ながらそういうわけにもいかないわけです。 チャレンジしましたよ。 ロールキャストで、何度か魚にフライを見せました。 でもそのたびに、そいつはあざ笑うかのようにフライをしっかり避けて、そのままライズを繰り返すのでした。 合計で2時間くらいは頑張りましたが、いかんせん相手が上。 完敗でした。 大きくなる奴というのは、やはり賢いですね。 〔最終日 山間のニジマス〕 いよいよ最終日。 雨交じりで風も強くなった最終日は、山間の川へニジマス狙いに出かけました。 大水の連続ですっかりディディモが洗われたこの川。 ディディモ感染以前に釣れていたような、この川独特の幅広ニジマスが釣れるはず。 ニンフでも、ドライでも、釣りはじめから小型~中型のニジマスがあちこちから飛び出してきます。魚の活性は悪くなさそう。でも、大きいのが出ません。 そうこうしているうちにやって来た、瀬のポイント。 数尾の中型の後にニンフに飛び出したのが、この写真の魚でした。 どうです?この幅広のボディ。 そして、ファイトが強烈です。 この魚。フッキング直後から、まずは上流に疾走します。どこまでも、どこまでも疾走します。 釣っていた瀬を超え、その先の荒瀬を超え、いよいよ次のプールに到達か?と思ったら、くるっと向きを変えて今度は下流へ。増水気味の厚い流れにのって、また走る。 釣り人の方もたいへん。 追いかけて、追いかけて、少しずつ、少しずつ魚との間合いを詰めていくのでした。 トータルで150mくらいは魚を追いかけまわしたでしょうか。 そしてやっとこさネットイン! てっきり60cmクラスかと思わせるほどの凄いファイトをみせたそいつは、50cmに少し足りないくらいのサイズでした。 しかしまあ、こうなるとサイズは関係ありません。たっぷり楽しませてもらいました。 その後はやはり中型までのサイズに終始。もしかすると、大水で大型の多くが上流の湖か、下流側に移動してしまったのかもしれません。 川の様子も変化しているということで、やはり100年に一度の大雨の影響を感じたのでした。 こうして、Sさんの今シーズンの釣りは終了。 天候の大崩れがない好条件に恵まれ、数もサイズも上々の結果となりました。 新たな発見もあり、また課題もでき、実り豊かな釣行になったことでしょう。 ということでSさん、今シーズンもお疲れ様でした!! 以上で、Sさんの釣行のレポートは終了。 そして3月。 そろそろ秋のハッチ&ライズのシーズンがやってきます!! #
by nzsanpei
| 2020-03-03 09:43
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2020年 03月 02日
少し間が空きましたが、Sさんの今シーズン第2回釣行の中盤の様子です。 〔4日目 マタウラ川上流域〕 気温は低くないものの、強い風とぐずついた空。 この日からテ・アナウ拠点となることもあり、釣り場は道中にあるマタウラ川上流域です。 大増水の影響は1週間以上を経過しても残り、水はやや強めの濁りがある状態で水位も高め。 釣り開始時点ではそれほど魚の活性は高くなく、見える魚もまばらでしたが、だんだんと状況は上向いてくる感じ。こんな時は焦らずにゆっくり、ゆっくりと釣りを進めることが大切です。 活性が低いといっても、そこはやはり天下のマタウラ川。 丁寧に探って行けば、どこかにやる気のある魚はいるものです。 午前中は釣りはじめのポイントから始まり、数か所でニンフを主体にしっかりキャッチ。どれも50cm台の元気なブラウン達で、ファイトは格別です。 午後、さらに活性は上昇し、ドライへの反応も見られるようになってきました。 さらに数尾キャッチした後、程よい瀬のポイントへ到着。 魚の影が見えるなあ・・・と水中に目を凝らしていたら、別の魚の影が次々に見え始めたのです。どうやら魚が溜まっている場所のようでした。 ドライへの反応は今一つなので、ここはやはりニンフィング。連続ヒットに入ります! 下流側から順番に丁寧にニンフを魚の鼻先へ届けると、比較的素直に魚は反応してくれました。 55cm前後のコンディションの良い魚たちが流れの早い瀬の中でファイトすると、たいへん面白い! 1匹フッキングしては、下流の浅瀬に誘導してランディング。なんてことを、4~5回繰り返したでしょうか。 終わってみれば2ケタ到達と、大満足の1日となりました。 〔5日目 オレティ・リバー〕 SさんのNZ釣行の最大の目的は、難関のオレティ・リバー。 大型ブラウンのサイト・フィッシングで世界的に知られるこの川は、国内でも1,2を争う人気河川なのです。 ここの釣りの最大の特徴は、そのゲーム性の高さ。 神経質な魚たちなので、魚を見つけたら、まずは作戦を立てます。 フライは何を選択して、どこに立って、どこに投げて、ラインをどこに置いて、フライをどうやって見せて、そしてフッキングしたらどこで獲り込むのか? そしてキャスティングはたとえ風の中でも1投目でしっかり狙った場所に決める。 これができて、平均すると2~3割のやる気のある魚がフライに反応を示してくれます。 で、見事に釣れたらほぼ確実に60cmがらみのパンパン・ボディ。 その時の達成感や満足感は、なかなか他の場所では味わえるものではありません。 結果から言うと、この日はSさんにとって初の2ケタ達成の、物凄い日になりました。 午前中は強めの向かい風。それでもやる気のある魚だけに的を絞って、危なげなく3尾をキャッチ。 そして活性の上がる午後はドライ中心でコンスタントにフッキングまで持ち込み、3~4尾のバラシはあったものの、合計で7尾。 目の前を通過したフライを、2~3mも下流に追いかけて喰ってくる奴までいたほど、魚たちはやる気満々でした。 ということで、この日のトータルは10尾。 最大は65cm! これはこの川の釣りとしては、数釣りという点で記録的な凄さです。 チャレンジした方なら分かって頂けると思いますが、2~3尾も釣れれば普通は大満足という川です。そこで10尾。 メモリアルな1日になったことは、言うまでもありません。 〔6日目 サウスランドの某川〕 前日の興奮冷めやらぬ中向かったのは、Sさんがまだしっかりと攻めたことはない山中のある川。 天候は曇りで、魚を見つけるのはとても難しい状態。さらに魚たちはけっこう釣り人達に教育されているようで、とても神経質。 でもこの川は綺麗で、大きい魚が釣れる、とても魅力的な川なのです。 午前中はスローな時間が過ぎて行きます。 魚が見えない場所では、じっくり丁寧にブラインドで探り、見える場所では集中力を高めて真剣勝負。 でもサイトで狙った神経質な魚たちの大半は、フライを見て逃げて行きました。 午後、晴れ間も多くなり、気温が上昇するにつれて、魚の活性は少しずつ上がっていきます。 まずは手頃な瀬をブラインドで攻めると、セミ・フライにこの日最初の反応が。 体を翻してアタックしてきたのは、55cm前後の立派な体つきのブラウンでした。 お次は瀬の脇。岩盤の切れ目の深みでした。 やはりフライは、セミ。 強い流れにのって、力強いファイトの末にネットに収まったのは、細かな班が美しい64cmの大型。 最後はサイトで。 瀬の流心をまたいだ対岸側に定位して、水中のエサをついばんていた奴でした。 これはニンフで。 インジケーターは取り付けず、魚の動きだけでアワセを入れる、けっこう高度なサイト・ニンフィング。 キャスティングが完璧だっとこともあり、魚はほとんど動かないまま、口を開いたのが見えたところでアワセを入れると、見事にフッキング。会心の1尾でした。 他にも数尾の魚がフライを咥えてくれたのですが、フッキングしなかったり、残念ながらバレてしまったり。 でも午後はなかなか良い魚たちの反応を楽しむことができたのでした。 ということで、Sさんの釣行の中盤の様子でした。 休息日をはさんで、残りは3日です。 つづく #
by nzsanpei
| 2020-03-02 07:34
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2020年 02月 25日
前回12月は悪天候に泣かされ、やや不完全燃焼で終わりましたが、今回は実に良い天候に恵まれました。 さて、今回はマッケンジー地方からスタートです。 〔1日目 山岳渓流〕 初日は中規模の山岳渓流からスタートです。 1週間前の大雨の影響が残り、やや強めの濁りが残る川の様子とは裏腹に、天候は快晴。 最高気温の予想は30℃。 こうなると、暑くて暑くてウェーダーなんて履いていられません。 戦前の予想では、レインボーが中心の釣りになるだろうと思われました。流れが速く、落差もそこそこ。普段からレインボーが多いエリアです。 さて、手頃なプールから釣りはじめます。 小型の反応はあるものの、大型からの反応がなかなか得られません。 そうこうしているうちに複雑に流れが絡み合う石の間からニンフに飛び出したのは、40cm少々の中型のブラウン。「あら、珍しくブラウンだ」なんて思っていました。 程なく、少し上流側の瀬の脇のややゆっくりめの流れの中に良型の姿を発見! こちらはこの時期定番のセミに出ました。 重い流れの流心に入り込まれないように慎重にファイトして、無事にキャッチすると、50cm台半ばの良型の、これまたブラウン。「まーた、ブラウン。けっこう早い流れなのに」 そしてここから、同じような瀬脇のポイントを中心に、ブラウンの連続ヒットに突入!! 逃げられた魚の中の1匹はレインボーだったと思いますが、あとは意外や意外の全てブラウン。 結局この日はこんな調子で釣り続け、釣れた魚は全てブラウンという結果になったのでした。 60cmジャストの大型も釣れ、数も10尾以上。 素晴らしい釣行の幕開けとなったのでした。 〔2日目~スプリング・クリーク〕 2日目は、昨シーズンに超大型をバラシてしまったスプリング・クリークへ。今回何としてでも攻略したかった川なのです。 アクセスからまずは歩き下り、そこから釣り上がりです。 が、見える魚が少ない。 なかなか魚に出会えずに釣り上がっていくと、やがて浅いプールに到着。ここでやっと魚の姿に出会うのでした。 けっこうなサイズのその魚。盛んにライズを繰り返しています。 何を食べているのかは目に見えませんが、ライズ・フォームと周囲の環境から一目瞭然。 捕食物はウィロー・グラブ!試行錯誤が始まりました。 ウィロー・グラブのパターンはもちろん、ビートル、ブロウフライと、この時期定番のフライも次々に試します。タイミングも重要なので、魚の動向を観察しながら慎重にキャスティングを繰り返します。 15分くらいが経過。 ビートル系のドライフライの下に、沈むタイプのウィロー・グラブのフライをセット。 タイミング良く魚の鼻先にフライを投入すると、サッと反転してフライを吸い込んだのです! 柳のブッシュの中に潜り込まれないように慎重かつ大胆にファイトを繰り広げ、ようやく手にしたのは60cmに少し足りない良型のブラウンでした。 さて、その後も見える魚は少ないのですが、少ないチャンスをしっかりものにしていきます。 あるものはドライで。あるものはニンフで。 最終的には見つけた魚10匹程度に対して、キャッチした魚が7匹。これはけっこうな高確率と言えます。 コンディションの良い美しい魚とたっぷり遊んだ、これまた暑い夏の1日となりました。 〔3日目~トワイゼル近郊〕 しかし崩れを予想していた天気予報とは逆に、朝から快晴。10時頃になって、やはり行きましょう!ということで、まだこの時点では軽めの調整日という押さえのもとに、近場の小川に出かけたのでした。 さてこの川。レインボー主体の、ブラウンも混棲する川です。 釣り始めてしばらくは浅く、分流が多いあまり魚の多くないエリア。 しかししばらく上流に行くと流れがまとまってきて、ポイントが多く、同時に魚の姿も多く見られ始めます。 しかしクリアな水と低水位で、魚はなかなか神経質。 加えてドライへの反応が今一つだったので、釣りはニンフ主体になりました。サイト・ニンフィングです。 インジケーターを取り付けてはいますが、ほとんど魚の動きでアワセを入れる感じ。 50cmくらいのニジマスを2~3匹釣った後に、瀬の中に見つけた大きな影。 まずは試しにドライを一度流すも、無視。完璧に、一投でフライが流れて魚が反応を示さなければ、すぐにフライチェンジです。 次の一投は、ニンフ。 これも完璧に入りました。そして、魚は反応しました。 一度は目の前を通り過ぎたニンフを、下流に1m程も追いかけていって、反転したところでアワセを入れます! ストライク!! 華麗なジャンプを何度も披露した末にようやくネットインしたのは、60cmの丸々と太った大型でした。 技ありの1尾です。 最後はドライで、早い瀬の脇でじっとしていた魚をしっかりゲット。 これがこの日唯一のブラウンでした。 ということで、この日は5匹の釣果。 釣りが終わってみたら、午後7時。軽めのはずが、しっかり体力を使った1日に様変わり。笑 良い天気と良い魚には、釣り人は逆らえません。笑笑 とまあこんな感じで、前半のトワイゼル釣行は終わりを告げました。 次はテ・アナウ編です。 つづく #
by nzsanpei
| 2020-02-25 18:02
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2020年 02月 08日
3日目の午後から雨が降り出し、その後48時間で100年に一度ともいう大雨になっていきます。 〔3日目 サウスランドの小川で爆釣〕 本来この日は、半日程度の釣りに留める体力回復の日だったのですが、そうはなりませんでした。 夜半から雨がポツリポツリと降り出し、朝はどんより暗い曇天&強めの風。時々水滴が車のフロントガラスにぶつかってくる、というような天候でした。 向かったのは、半日の釣りには手頃な小さな川です。アクセスも良く、効率的に釣りができる、との読み。 ただし風を避けることも考えた結果、川岸が柳で覆われる、ブッシュの中のような川なのです。 魚はいます。けっこういます。 でもなかなか口を使ってくれません。 何を捕食しているのかと言えば、夏の定番「ウィローグラブ」。柳の木につく極小のイモムシです。 フライだけを無視して延々とライズを繰り返す、やっかいなライズ。 常連のお二人は、これのフライを用意してきていました。 作戦は、魚の目の前にフライを落とす。これだけです。あくなきチャレンジあるのみ。笑 最初に仕留めたのは、Tさん。 柳の枝が覆いかぶさったエリアを行ったり来たりしつつライズを繰り返していた良型でした。 ライズを確認した後、すかさず魚の鼻先へフライを投入すると、しっかりフライを吸い込みました。 お見事です! ところで、狭くて木々が覆いかぶさった川では、ファイトは大変。 使っているフライが小さい(#18~#22)のでティペットは細目。でも沈木に突入しようとする魚を、時には力づくで制止しなければいけないので、必然的にバラシは増えます。この日も、3~4回のバラシやラインブレイクがありました。 さて、ここからお二人に火が付きます。 本来とても難しいウィロー・グラブのライズを、次々に仕留めていくという、爆釣モードに突入したのです。 特にTさんは、狙った魚をほぼフッキングまで持ち込むという、私もなかなか経験したことのないような絶好調ぶり。 そして、仕留めたのがこの↓魚!! 金ぴか! 大きな朱班! 体の側線周辺がほんのり朱にそまる、艶やかな色合い。 何と美しいブラウンでしょうか!! しばし3人でうっとりと眺め、写真もたくさん撮らせてもらいました。 これまでたくさんのブラウンには出会って来ていますが、なかなかこんなに美しい魚体にはお目にかかれません。 感動の一言。 ちなみにサイズは55cmだったかな?どうでもいいですけど。 その後もお二人は夢中に釣り続け、結局この日は予定変更して、夕方まで頑張ったのでした。 お二人合わせて10尾以上をフッキング。 ウィロー・グラブの釣りとしては、これ以上ないほどの素晴らしい釣りとなりました。 〔4日目 マタウラ川上流域〕 夜を通して激しい雨が降り続きました。 この日は拠点をクイーンズタウンへ移動。 前日のできなかった体力回復を、この日に変更しました。 朝の時点ですでに大増水が始まっている川もあれば、もう大増水寸前の川も。どこにいっても、雨と増水からは逃げられそうにない状況ではありました。 しかしそんな中、マタウラ川の上流域だけは雨量が他のエリアよりも少なめ。一縷の望みを託します。 川に到着してみると、案の定大きな支流の合流点から上流は、まだ水色はクリア。 とは言え水量の増加は始まっているので、急いで支度をして釣りスタートです。 魚の活性は、それほど高くはありませんでした。 始めの1時間は、活発に捕食行動をとる魚にはほとんど出会うことなく経過。 しかし正午が近くなったくらいから、数は少ないながらも瀬に魚が現れ始めたのです。 Nさんはニンフィングの名手。 数少ないチャンスをしっかりものにして、2尾をキャッチ。 Tさんはドライ中心で。 フッキングするものの、バラシが連続。 やっと最後にニンフで中型を仕留めました。 これで、この日の釣りは終了。 最終日の翌日に向けて、体力温存となりました。 〔5日目 秘密の川〕 さて最終日。 すでに各地の雨量は100mm~200mmに達していました。ほぼ全域にわたって雨が降っているので、もう逃げ場はありません。 朝の時点でまだ増水と言えるほどの水位になっていない川はありましたが、水量計のグラフは急上昇中。危なくて、とても釣りができる状態ではありません。 こうなったら、雨の降っていないエリアまで長距離ドライブするしかありません。 ということで、早い時間に出発して、はるか遠方の川へ向かったのでした。 川に到着した時点では、どんより曇り空から霧雨が降る程度の状態で、川は完全に渇水気味。 魚は、深みのある大場所中心にまずまずの数がいて、ライズも見られました。 捕食物はどうやら小さいものらしく、ウィローグラブへのライズも見られます。 繊細な釣りが求められる状況での釣り方として選んだのは、ドライと「沈むフライ」のタンデムの釣り。 ニンフや、ウィローグラブのパターンを沈むフライとして装着するのです。 この日はNさんが好調。 まずはグッドサイズのレインボーをキャッチ。 その後もバラシなどを交えつつ、さらにキャッチ。 とにかく水位が低く、水の流れもゆっくり。 フラットな水面ばかりの状況なので、魚は神経質。 そーっと近づいて、そーっとフライを投入しなければいけません。そうして、狙った魚5~6匹に対してやっと1匹がフライに反応してくる、というくらいの確率でした。 Tさんはと言えば、とにかく悔しいバラシの連続。 フッキングはするのですが、ことごとく逃げられてしまうのです。 そうして迎えた最後のポイント。 瀬の中に動く影を発見! ウィローグラブではなく、ニンフを捕食している模様なので、下のフックはニンフに決定。 数投のトライの後、フライがうまく魚の目の前をドリフトしたと思ったら、目印代わりのドライフライが消し込んで、ストライク! 「今度こそ!」と慎重にやり取りを進めると・・・、またもラインブレイク!!! がっくりと肩を落とすTさん&私。 釣りだからこんな日もあります。でもなにも遠征釣行の最終日にそうならなくても・・・。涙 こうして、NさんとTさんの釣行は終わりを迎えました。 その間、南島南部は大変なことになっていました。 観光地として有名なミルフォード・サウンドでは洪水と土砂崩れにより道路が寸断され、200人近い旅行客が脱出不可能に。 ブラウントラウトのライズの釣り場として世界的に知られるマタウラ下流域も大洪水。住人に避難勧告が出され、街が水没。 クイーンズタウンからは北側も南側も土砂崩れや洪水で道路閉鎖。唯一我々が釣りにでかけた方面だけが他のエリアとつながっている状態。もし釣り場選択を間違えていたら、クイーンズタウンに戻れなくなっていました。 クイーンズタウンの湖の水位も一気に上昇し、この夏2度目の市内への浸水。普通は10年に一度くらいのイベントです。 ということで、この状態からの回復が、今後の釣りのカギを握ることは言うまでもありません。 #
by nzsanpei
| 2020-02-08 18:48
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ニュージーランドは南島、クイーンズタウン在住のフィッシング・ガイドの気ままな釣り日誌。NZのフライフィッシングって、こんな感じです!?コメントお待ちしています! by nzsanpei カレンダー
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