Angler's Notes from Southern Alps

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2016年 03月 04日

2月29日&3月1日 寒波到来

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2月29日、3月1日の2日間は、リピーターのUさんをご案内してテ・アナウ方面をさまよっておりました。
表題の通りですが、寒波到来。。。。
この2月は観測史上最も温暖な月になったそうで、たしかにニュージーランド南部も安定した天候が続き気温も高かったのです。セミフライの釣りが絶好調、という月でした。
しかしUさんをご案内した2日間だけは話が別。
地元民もあっ!とびっくりの低温になったのでした。

〔2月29日、ある、小川〕
朝の気温は3℃。
2日前までの雨で各河川は増水し、それが収まりつつある状態でした。
ある川はまだまだ茶色。
ある川は笹濁り、という程度。
それまでが渇水だったので、普通であればこれは悪いことではないのですが、そこに急激な気温と水温の低下が伴うと、魚たちのやる気はどど~~~ん!と下がってしまうのです。
それを絵にかいたような日になりました。

e0098148_10184536.jpg「これまで行ったことがない川を。」というリクエストのもとに車を走らせたのは、ある小さな渓谷。
元気なニジマスが多い川なので、この水温低下でも何とかなるのでは?という、希望的観測。
しか~し!
レインボー達の姿はどこへやら。
どうやら深場の奥底にへばりついて、じっと寒さに耐えている様子。

それでも開始早々、この日瀬に入っていた唯一の魚の影を見逃さずにニンフをキャストすると、数回目のドリフトでストライク!
予期していなかった、良型のブラウンを手にすることができたのです。
事前の不安をかき消す、なんと幸先の良いスタート。
「おぉ。。これは、今日は思ったほど悪くないのでは???」と、この時は思ったのでした。

しかし、その後は前述のとおり。
ごくたまに魚の影が見られるものの、ほとんどはプールの深場に潜んで姿を見せません。
フライを投げても、何の反応もなし。
いや、一度だけ、フライを追いかけていた魚がいたかな。
でも、とにかく何の手応えもなし。
これで1日が終了してしまいました。
まあ、事前の予想通り。

この時点で、お天気は快晴。
そして相変わらずの低温。
翌朝は、放射冷却によってさらに低温になることが、容易に予想できたのです。


〔3月1日 Oreti River〕
さて翌日。
朝、車にエンジンをかけた時は、なんと車の窓ガラスに氷が!!!
3月初めで窓が凍り付くなんて、記憶にありません。
車外温度計は、0℃。
そりゃ、凍るよね。

その日まで、Oreti River 上流部の1日の水温変化は、12~18℃という感じ。
そしてこの日は、朝の時点で8℃。
厳しいことは容易に予想されましたが、快晴無風という、気温と水温以外を見れば絶好の条件に期待を寄せて、釣りを開始することになったのです。
実はUさんですが、これまで3度この川に挑戦して、全てノックアウト。
だから今回は、何とか1尾を手にして頂きたかったのです。
勝負は、水温と気温が上がる午後。
だから釣り場に到着したら、まずはゆっくり準備です。

ところでこの日、我々が釣り場に到着する前に、すでに1台のレンタカーが停まっていました。
中から出てきたのは、日本の青年。
聞けば、まだ学生さんというではありませんか。
いやー、頼もしい限り。
学生さんの身で、ニュージーランドまで単独で釣行に来るとなれば、アルバイトで得たお金を全てつぎ込むくらいの必要があったはず。素晴らしい気合の入りようですよ。
こういうやる気のある若者と出会えたことは、おじさんとしてはとても嬉しい出来事なのでした。

さて、釣り。
午前中は絵に描いたような低活性。
魚はいても、じっと動かず、フライを流しても反応はしてくれません。

しかし、午後2時くらいから川の雰囲気が徐々に良くなり、魚も捕食を意識したポジションに出てき始めたのです。
同時に、下流側からのやや強めの風も吹き始めました。

チャンスは4~5回あったと思います。
しかし、なかなかキャスティングが一度で決まりません。
やはりここの魚は一発でキャスティングを決めないと、なかなかフッキングまで持ち込むことができないのです。
一度はバイトまで持ち込んだ魚もいましたが、フックアップにまでは至らず。
刻々と時は流れて、やがて我々の区間(ビート)のほぼ終点までやってきました。

比較的早い流れの浅い瀬。
対岸寄りの早い流れの中に、魚を見つけました。
1投目。
大きくフライはレーンを外します。
中途半端にレーンを外して魚にフライを見られるくらいなら、大きく外れた方が良いので、これはOK。
2投目。
フライがレーンを捉えました。
あ、フライはセミです。
魚が早い動きですっと左に動いて、頭を持ち上げて、「ボコン!」とフライを食べたのです。
念願の、ストライク!!
そこからは「外れないでくれよ~!」と二人して心の中で大声でお祈りですよ。笑
魚を追いかけて、下流のプールまで連れていかれて、派手なジャンプも乗り切って、ようやくUさんの記念すべき1尾を手にすることができたのです。
この川にしては少々小振りの58cmではありましたが、体高のある見事なプロポーションのブラウン。
釣れたのはこの1尾だけでしたが、Uさんにとっては本当に思い出に残る1尾になったことでしょう。
おめでとうございます!!


ということで、厳しい2日間の釣りでした。
しかし特に2日目は、サイト・フィッシングの面白味と難しさを存分に味わって頂けたことと思います。
この日の教訓は、「数少ないチャンスをものにするには、何はなくても正確なキャスティング」ですね。
Uさん、またお待ちしております。


さて、夏ももうすぐおしまいですが、まだまだ面白い釣りは続きます。
そして4月になれば、マタウラ川が最高潮に!
ご予約お待ちしております。
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# by nzsanpei | 2016-03-04 10:50 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 02月 28日

2月22日 Sさんシーズン2度目の釣行

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2月19日から1週間、常連のSさんをご案内しておりました。
そう。
このブログをチェックして頂いている方には記憶に新しい、この年末年始にもお越しのSさんです。
前回の、特にOreti Riverのドライフライのサイトフィッシングがあまりに刺激的すぎて、半ば勢いでシーズン2度目の釣行を決めてしまったのでした。
今釣行の狙いは「Oreti Riverのセミの釣り」です。

さて、Sさんのシーズン2度目の釣行の数日前までは、とにかく乾燥した日々が続き、各河川は渇水状態。
ようやくまとまった雨が降り、それが降り止んだのはSさんが日本を出発したその日でした。
なのでSさんが到着した日はまだまだ各河川は濁りをかかえ、回復途上。しかし、それがほぼ回復するであろう数日後は、天気予報もバッチリ。という状況の下スタートした釣行でした。

しかしここでレポートするのは、2月22日のOreti River最上流区間の1日のみ。
その前後で、ニジマスを10匹以上も釣った日があったり、67cmのブラウンが釣れた日があったり、とにかく良い釣りの毎日を送ることができたのですが、そんなことはこの1日の前ではほとんどどうでもよいことになったのです。

さて、その日。
天候は狙い通りの晴れ。
風は緩い南風。
増水から回復して、川の水量は理想的。
それまでの数日間は、増水と強風でプレッシャーは最低限に抑えられていたはず。
という、絶好のコンディションです。
早起きして、狙い通りに最上流の区間に真っ先に入ることができたのも、幸運でした。

朝は5℃を切る低温でしたが、セミの釣りは午後からが勝負。
なのでゆっくり時間をかけてポイントまで歩き、そこからさらにゆっくり釣り上がって行きます。
低温の朝のうちはやはり活性は低く、なかなか陸生昆虫狙いの捕食ポジションに魚は出てきていなかったのですが、気温が上がるにつれて川の雰囲気は良くなっていきました。

e0098148_192390.jpgひとたびスイッチが入れば、それからは天国が待っていました。
プールや瀬のヒラキ。
バンク際。
流芯脇の浅瀬。

見つけた魚に慎重にアプローチして、セミフライを投入すると、捕食レーンを上手にとらえることができればほぼ確実に魚からの反応が。
中にはこの川の魚らしからぬ無警戒さでセミフライに飛びついてくる魚までいたのです。
そのほぼ全てが、60cmオーバー。

ある魚は、あっと驚くこんな感じ。
プールの倒木の下でさかんにライズを繰り返す、そいつを発見。
キャスティングするも、上級者のSさんらしからぬミスで大きくショート。
魚の50cmくらい真後ろにフライが落下したのです。
すると!!
くるっ!と魚が反転して、猛然とフライに突進してくるではありませんか!!
そのままフライを「がふっ・・・!」という感じで呑みこんだのです。
知っている方なら驚かれるはず。
あの、Oretiの魚がですよ!
普通ならフライを投げただけでも逃げ出してしまうくらいに神経質なあの魚たちが、です。
私も、これには唖然としました。
それほどやる気に満ちた状態だった、というわけです。

e0098148_1974563.jpgとにかく、しっかりと魚を見つけ、しっかりとキャスティングし、ラインをコントロールする。
それだけです。

釣れる魚は、どれもがほれぼれするコンディション。
体高があり、幅もあるパンパンのボディのブラウンたちで、そのファイトも素晴らしいです。
最大は、66cmが2尾。重さにして、多分7~8ポンド(約3~3.5kg)。
最少は58cmで、これを見たときは小さく感じてしまったくらい。

釣れた魚は、全部で9匹。
口を使わせた魚は多分15匹くらい。
全部セミ。
全部サイト。
これは、この川としては「ものすごい」釣果です。
私もこんなことは経験したことがありません。
もうなんというか、感動の連続。
本当に、夢の世界にいるかのような1日といっても、言い過ぎではなかったと思います。


夢の時は過ぎ、長い長い帰り道。
2時間以上歩くことなんて、ぜんぜん辛くは感じなかったと思います。
歩いても歩いても、この日の釣りの色々な場面が頭の中では上映中ですからね。笑

はっきりと言えることは、この日のこの釣りは、最高の中の最高。
これ以上はありません。
トラウト狙いのフライ・フィッシングとしては、これより良い釣りなんて世界中にはないかもしれない、というくらいの「凄すぎる」釣りです。
ガイドとして、こんな釣りにご案内できたことは光栄です。
文章ではうまく伝えられませんから簡単なレポートになってしまいますが、どうかご容赦を。
「すごい!」ということだけ伝わればいいな、と思います。
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# by nzsanpei | 2016-02-28 19:24 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 02月 12日

2月11日 Oreti River

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上流からの強風でしたが、難関Oreti Riverへ。

ほら、こんな感じでセミをガブリ!
64cmです!!

e0098148_1754999.jpgもう一つおまけに、こちらもセミをガブリ!
こっちは60cmジャスト。

セミしか使わない1日。
半日で4匹も釣れれば、上等、上等。
あとの魚はお客さんにとっておきます。

夏の釣り、最高です!!
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# by nzsanpei | 2016-02-12 17:57 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 02月 10日

夏です。セミです。

こちらは夏です。
なかなか暑い夏で、雨が少なく乾燥しています。
川はどこも渇水。

夏は、セミです。
一にも二にもセミです。
ニュージーランド南島のセミは、日本のセミよりもずっと小さい草ゼミが主体。
でも、それも1種類ではなくて、色々います。

e0098148_18132911.jpgちょっとピンぼけで申し訳ありませんが、こちらは草むらなんかによくいる緑のセミ。
体長は2.5cmくらいで、南島南部ではこれでもやや大きめのセミです。
裏返した腹側も、鮮やかな黄緑。



e0098148_18163741.jpgそしてこちらは草むらだけではなくて岩場なんかにもよくいるクリーム色のセミ。
体長は1.5cmくらいと小さく、すばしこく飛び回ります。
背中は黒いです。

これ以外にも、全部真っ黒のセミ。
茶色のセミなんかも、これと同サイズでいます。

他にもセミは場所により数種類いますが、この辺りの釣りでは以上のようなところが基本パターン。

鱒たちは、この大ぶりで食べ応えのあるエサには抵抗できず、思わず川底からだって浮き上がってきて「ガバッ!」と食べちゃうのです!
大きな鱒が、ぶわ~~っと浮き上がってきて、ゆ~っくり「ガバッ!」です。
全部丸見えです。
心臓バクバクです。
フライ・アングラーなら、誰もが夢見るような光景かも。



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で、こんな鱒が釣れちゃいます。
どうだっ!


ということで、暑い夏の、熱い釣りが、ただいま絶好調です。
3月いっぱいくらいまでは、こんな釣りが楽しめますよ。
ぜひ。
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# by nzsanpei | 2016-02-10 18:24 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 27日

Sさん釣行記その6

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さて少々間が空きましたが、Sさん釣行最終日のレポートです。

この日はこれまでSさんをご案内したことがない、クイーンズタウンから車で1時間ほどの場所にある小さな川です。
この川。プレッシャーが高いです。
何と言ってもメジャーな道路脇のただ1か所がアクセス・ポイント。
地元民から旅行者まで、ありとあらゆる釣り人がこの川にやってくるのです。
しかし魚の数はなかなか多くて、雰囲気もばっちり。やや上級者向けであるあたりが、Sさんレベルの釣り人にはきっと面白みを増してくれるはずです。
あ、そうそう。
S社の高級スピニング・リールのプロモーション映像をとったのは、この川です。私、撮影のお手伝いをさせて頂きました。

天候は強くて冷たい南風と時折小雨がパラつく怪しい雰囲気。
それでも幸いにしてアクセスには一番乗りできたので、快適に釣りができそうです。

さて、釣り開始。
一見、スプリング・クリークと見間違えるような流れの川で、水中の藻の切れ目などを狙って、まずはドライのブラインドで叩き上がりました。
小~中型サイズのブラウンが飽きない程度に反応してくれて、なかなか良い感じ。
プレッシャーが高いとは言っても、しっかりとした技術を持った釣り人が、正しいフライ選択をして釣りをすると、それなりに魚は釣れるものですね。
ちなみに一見さんの旅行者アングラーが単独釣行に挑むと、ほぼボウズになる川です。

e0098148_18504792.jpgやがてやってきたあるプール。
ここには魚が溜まります。

ヒラキには、良型ブラウンが活発にエサを摂る姿が。
1投目はテレストリアル系のドライ。
追って見に来ただけ。
2投目は、カディス系。
今度は「がぶっ!」とフライに喰いついて、ストライク!
激しいファイトで、下流の深くてバンクの高いエリアに魚が向かうのを必死でなだめながら、無事ランディング。
この日最初の良型の、丸々とした50オーバーでした。

さて、次。
ほんの数メートル上流のゆったり流れる深みの中には、何匹もの良型の姿が見られます。
ドライを投げると、無反応。
では。と、ニンフに替えて投げても無反応。
色々試して粘ってはみたものの反応を得られず、まずは場を荒らす前に先に上流へ進むことにしたのです。

上流は、さらに風が強くなって水面が波立ち、魚の姿を見つけることは難しい状態。
ブラインドで試すものの状況があまりに厳し過ぎると判断して、あのプールへ戻ることにしたのです。

さあ、リベンジ。
また色々と試すのですが、反応を得ることができずに時間は過ぎて行きました。
しかし、ここでSさんの勘が働きました。
「こういうのは、どうでしょう?」と取り出したのは、それまで手にしなかった、カディスのピューパ#16。
これが素晴らしい選択でした。

それまで何の反応も示さなかった魚たちが、このフライだけは何の疑いもなく口にしたのです。
全部50cm台中盤のコンディション抜群の魚ばかりが、もう、次から次へ。
ほんの10mくらいの流程の範囲内で、4連続ヒットとなったのです!!
あるものは走り回って藻に潜り込み、あるものは華麗なジャンプを披露し・・・。
もう、素晴らしいの一語。
バラスこともなく全ての魚を手にして、これ以上ない、というくらいの今釣行のしめくくりとなったのでした。

その数時間後。
Sさんは機上の人となったのです。
さて、飛行機の中で眠れたのでしょうか?
強烈な感触が、手には残っていたはずですからね。笑


ということで、Sさんの年末年始の釣行もこれでおしまい。
振り返ると、今回はとにかく天候に恵まれたことで素晴らしい釣行になりました。釣り場の選択も天候に振り回されることがあまりなかったので、バリエーション豊かな釣りを味わって頂くことができました。
そしてもちろん、釣果もばっちり。
数も、型も、文句のつけようがなかったと思います。

以上、Sさんの釣行記でした。

が、話はここで終わらず・・・。
「2月にまた来ることができるかも・・・・。」の言葉とともに始まったこの夏2度目の釣行の案。
「調べてみてください。」というご要望に応えて調べましたよ。
2月は中国方面の旧正月で、宿も飛行機もとれるかどうか・・・。
飛行機・・・・、何とかなる。
宿・・・・・、ダメかな?・・・・・、お?・・・・何とかなりそう?
・・・・・ということで、何とかなりました!
2月、お楽しみに!!
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# by nzsanpei | 2016-01-27 20:32 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 19日

Sさん釣行記その5

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荒々しくも美しい、1000m以上の標高の荒れた道の峠を越えてやっとたどり着く高原の川。
ちょっと、特別な川です。
これがSさんの釣行6日目の舞台。
バックカントリー・ライセンスがないと入ることができない、茶褐色の水が流れるこの川に来るのは、Sさんにとっては初めてのことです。
景色を見るだけでも満足。
そこで釣りができたなら、もっと満足。
釣れたら・・・。

前日までの釣りですっかり満足していたSさんだったので、あえて釣果は度外視で臨んだ、Sさんにとっての未開の地。ガイドの私としては、ヘビー・リピーターのSさんに常に新鮮な出会いを届けたい、との思いも込めて選んだ釣り場です。
川までの道中は、時々車を止めて風景を楽しみつつの移動。少し観光の気分かもしれません。

穏やかな日でした。
河原に到着して車のエンジンを切ったら、遠くでひばりのさえずりが聞こえて、そして静寂感に包まれます。

e0098148_17134168.jpgたくさんの釣果は期待できない、という前提で訪れたはずでした。
でも釣りを始めた、車の目の前の瀬。
対岸のバンク際のポケットに、手前の流芯をラインコントロールでかわしながら大き目のドライフライを打ち込むと、いきなり水面が「モコッ!」と盛り上がってフライが消えました。
ストライク!

不意打ちにも近いいきなりのヒット。
それでも慌てることなく魚のダッシュをやり過ごし、ジャンプもやり過ごして無事にランディング。
この川独特の、背中の茶色が濃くて、少しだけイトウにも似た雰囲気のある60cmクラスのブラウンでした。
舞い上がっていたのは私の方だったのかも知れません。
だって、この川で釣りをして、この川の魚を手にすることは、私にとっては少し特別なことなのです。
魚を横たえて写真を撮って、流れに戻して、ふと気が付くと背後から呼びかける声。
気づかないうちに、停めた車の横にもう1台の4WDが停まっていて、そちらから近づいてくる別の釣り人がいました。

挨拶を交わして、たった今完結した釣りに賛辞をもらって(一部始終見ていたらしい)、話してみると・・・。
私「いたの?全然気が付かなかったよ。」
彼「見てたよ。ナイス・フィッシュ。」
私「釣りだよね。」
彼「そう。君たちの邪魔をする気はないよ。どんな予定かな?」
私「これから2~3kmは釣り上がるつもり。そっちは?」
彼「じゃあ、俺たちは釣り下るよ。下流に入ってもいいかな?」
私「もちろんだよ。この調子だと魚はけっこういるから、お互い楽しめそうだね。」
彼「そうだね。じゃあ、グッドラック!」
私「ありがとう。そっちもね。グッドラック!」
こう会話を交わした後、彼は車に戻り、同行者と下流に向かって歩き始めました。

これが、ニュージーランドの釣りのマナー。
同じアクセス・ポイントで他の釣り人に出会ったら、基本的には先行者が優先。
黙って背中を向けあうよりは、一言でも言葉を交わせば気持ちもいいもの。
できればお互いのプランを交流して、譲り合える部分は譲り合って、決してお互いの釣りの邪魔になるようなことがないように調整を図る。
絶対に、「頭はね」(先行者の先回りをする)をするようなことはしない。
こうすることで、気持ちよくお互い釣りができることになる、良いマナーです。

さて、釣りに戻ります。
1尾目を釣って、次に出会った広い瀬のヒラキに近いバンク際で、ライズを発見。
慎重に立ち位置を決めてフライをレーンに流すと、一発!
今度もグッドサイズの、少し銀色がかった見事なブラウン。
テンポよくいきなり2尾を手にしたのは、私にとっては全くの予想外のことでした。

その後もポツ、ポツと魚はいるものの、なかなか神経質で完璧に流したフライを拒否されたり、慎重にアプローチしてもキャストする前に警戒されてしまったり、の連続。
それでもさらに60cmクラス1尾を追加して、午前中の釣りは終了。
見事な結果でした。
Sさん、絶好調です。

e0098148_1741920.jpg車に戻って、ランチを食べたら、上流に移動。
まるで日本の渓流でヤマメ釣りをするかのような流れが、午後のポイント。
まずはヤマメ釣り感覚で、ドライフライで瀬を叩いていくと、30cm弱くらいの小型が2尾。
こういう釣りも、たまには楽しいものです。
ニュージーランドでこの感覚は、なかなか味わうことができないので、とても新鮮。

やがて迎えた左の写真のポイント。
対岸寄りの頭だけ出した大岩のすぐ上流に、良型を発見。
水中のエサを積極的に食べているなと思ったら、時々ライズまでする活発な奴でした。
流すのは、難しい。
手前がとても速い流芯。
魚は対岸側の緩い流れの中にいて、そこからこちら側に流れが速度を上げながら吐き出してくる感じ。
そして背後は切り立った崖。
ギリギリまで近づいて、オフショルダーからひと振りでフライを投げ入れるのですが、なかなかフライがレーンをとらえませんでした。
10回以上も流した末に、やっとフライがその魚の狭いフィーディング・レーンをとらえたら、ぶわ~~っと浮き上がってきて、フライをひったくったのです。
お見事!
しかしそこからは魚の方がお見事。
こちらがあまり身動きが取れないことを知ってか知らずか、びゅーん!とダッシュしたかと思うと、華麗な跳躍を1回、2回と披露したら、見事にフックを吐き出すことに成功。
う~ん、残念。
そして、これで午後の釣りが終了。

素晴らしいロケーションの中、この日も釣果に恵まれて、素晴らしい1日となりました。
そしてその後もなかなか。

この川沿いを走る山道ですが、4WD愛好家にはよく知られたオフロード・ルート。
この川の源流まで何度も渡渉を繰り返して道は続き、やがて川が大地から生まれる場所を通り過ぎて、そして来た道とは逆側に峠を越えるのです。
悪天候ではまず走りきることはできないルートだけに、ワイルドで、とにかく美しい。
そんなオフロード・ドライブを楽しんだ帰り道でした。


ところで、この日Sさんがポツリと一言。
「昨日の釣り(Oreti Riverでの爆釣)が凄かったんだけど、真夏の釣りって条件に恵まれればあんな感じなんですよね?いやね、2月に1週間くらい休みを取ろうと思えば取れるかもしれないんだけど、どうですか?」
え?年末年始に釣りに来て、2月にも???
とは思いつつ、
「2月はいいですよ。私も多分空いている期間があったはず。でも、宿と飛行機がとれるかどうか。何せ中国の旧正月でたくさん観光客が来ますからね。」とまず返答。
すると、
「ちょっと、調べてみてもらえますか?」
とのこと。
もうSさんの頭の中では、前日の釣り終了後から、Oretiの爆釣がグルグルと自動再生状態なのでした。
「休み取れるかも?」とふと思ったら、どんどんそれが膨らんできたんだそうな。
さて、どうなるか!?

つづく
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# by nzsanpei | 2016-01-19 18:09 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 17日

Sさん釣行記その4

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Sさん釣行の5日目です。
この日も天気は最高。
本当にこの年末年始は天候に恵まれました。
少々渇水気味で高水温ということだけが難点ですが、贅沢は言えません。

さて5日目の行き先は、再びOreti Riverです。
前日の釣りが素晴らしかったので、もう1回。笑
3日目に少しだけ中流域へ行き、4日目に上流域をたっぷり釣り、そして5日目も。
Oretiには、それだけフライマンを虜にする釣りがあるのです。

この日は前日かなりハードだったので、早起きはなし。
行ってみて、入れる区間に入ろう、という前日までの打ち合わせでした。もう、余裕綽綽です。笑
そして空いていたのは、中流部のあるアクセス。
ここは私のこれまでの経験では、川が幾筋にも分割して流れ、魚の付き場が少ないのであまり魅力的な区間とは言えません。それだけに、釣り人からのプレッシャーも高くはありません。でも場所によっては魚が溜まっているプールがあったりするので、釣りはしっかり成立する。そんな印象の場所でした。

e0098148_7115253.jpgところがどっこい。
いざ河原を歩き始めてみると、流れはだいたいひとかたまりになって流れ、魚も要所要所にしっかり定位しているではありませんか。
これは期待できるぞ!と思って釣りを始めると、ドライフライへの反応も上々。
相変わらずフィーディング・レーンは狭く、風も邪魔する小難しさがあるものの、まずまずの確率で魚はフライに興味を示してくれるのです。

ポイントは、深いプールというようなものはあまりなくて、どちらかと言えば浅瀬と深瀬の連続です。
釣りはすべてドライのサイト・フィッシング。
ニンフもたまには投げてみますが、前日に引き続きニンフへの反応は最悪でした。不思議。


とにかくこの日は素晴らしい釣りになりました。
釣りをはじめて間もなく最初の魚を手にしたと思ったら、その後もコンスタントに魚の感触を味わうことができたのです。使うフライがセミではないこと以外は、完全に真夏の雰囲気の釣りです。
魚のサイズは、平均60cm強ですから、たまりません。
もう、50cm台は「小さい」というレベル。

何度も言いますが、簡単ではありませんよ。
簡単に釣れるのだったら、こんなに面白くありません。
難しいから、面白いのです。
まず、魚を見つける。見つけられなかったら、ほぼ釣りになりません。
⇒しばし観察する
⇒フライを決める
⇒戦略を決めて、立つ位置を決める
⇒ラインの置き場所やメンディングの必要性などを決める
⇒キャスティングを一発で決める!
⇒上手にドリフトさせて、喰うか喰わないかは、魚しだい。
⇒フッキングに成功したら、凄いファイト!!
⇒にっこり。(^o^)

この日のある魚とのやりとり。
バンク際の水深60cmくらいの場所の黒い影を発見。やる気はある様子。
フライは、夏の定番パターン#14。
魚の斜め下流に立ち、オフショルダーから魚の2mくらい上流にフライを投入。
フライを動かさないように、メンディングを1回。
フライが魚の目の前を流れると・・・・、見に来て・・・、スルー! あれ?
ここであせってすぐに投げると、もうおしまい。
なので、まずフライをチェンジ。
サイズは同じで種類も同じだけど、少しだけ見え方が違うものを。
もう1回チャレンジ。
フライが目の前を流れると・・・・、見に来て・・・、ガポン!
やったー!
びゅーーん!
ぎゅぎゅぎゅぎゅぎゅーん!!
どっぱーん!(1.5m垂直跳び!)
(以上を3回繰り返し)
そして、ネットイン!
体高のある抜群のプロポーションの60オーバー。惚れ惚れする大物ブラウンに、にっこり。
こんな感じです。

さてこの日の釣果ですが、ここで釣りをされた方にとっては驚きの結果です。
最終的に、フックアップに成功したのは10尾!
そしてキャッチまで成功したのは6尾です。!!
なかなかこれほど素晴らしい釣りはできるものではありません。そして経験してしまったら、忘れられるものでもありません。
やみつきになるのです。

そんな5日目。2016年の元旦でした。
一年の計は元旦にあり。
素晴らしい1年の幕開けになったことは、間違いありません。

帰路もその日の釣りの色々な場面の話がつきることなく続いたのですが、Sさんの頭の中ではベッドに潜り込んでからもこの2日間の釣りが消えることはなかったのです。

つづく
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# by nzsanpei | 2016-01-17 07:41 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 16日

Sさん釣行記その3

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さて、少々間が空きましたが、Sさん釣行4日目です。
毎年の釣行でSさんが最も楽しみにしているのが、モンスター・ブラウンの棲む難関「Oreti River」への釣行。
今回は天候に恵まれたこともあり、たっぷりこの難しい川での釣りをお楽しみ頂くことができたのです。

とにかく人気のある川なので、先行者を避けるには早起きが必要。
ということで、宿を出たのは6:30。
この日は色々と相談した結果、上流域のとあるアクセス・ポイントから、その一つ上のアクセス・ポイントまでをじっくりと釣ることにしたのです。このセクションですが、ものすごく距離があるので最後の3分の1くらいはあまり釣り人がたどり着くことができない、いわば「空白区間」。私も個人的にそこまで釣り上がったことはありませんでした。

e0098148_812761.jpgプレッシャーの高い時期でもあり、きっと魚の反応が良くなるのはかなり釣り上がってからだろう、と思っていたら、意外にも1尾目はまだ車が見えるくらいの場所で釣れてしまいました。
瀬に定位した黒い影に、テレストリアル系のドライフライをしっかり鼻先に流すと、少し反転しながら下流にフライを追って、「ガバッ!」。
グングン走り出したと思ったら、いきなり垂直に2mほどの大飛躍!
朝から心臓バクバクの、アドレナリン出まくりの、1日のスタートと相成りました。

それにしてもこの日、そして翌日と、ニンフへの反応がとにかく悪かったのが驚きでした。
ニンフは完全無視。でも正しく選択されたドライには出てくる。そんな感じです。
だから、この日も翌日も、釣れた魚は全部ドライで。

しばらく歩いてたどり着いた深瀬のポイント。
狙いを定めてフライを流すのですが、強い向かい風もあってなかなかレーンをとらえることができません。
ちなみにここの魚たちは、よほど機嫌がよくない限りは、レーンの幅は20cmくらいです。
数投目。
きっちりレーンをとらえたフライが魚の鼻先まで来ると、ゆっくりと頭を持ち上げてフライを・・・・咥えそこなった!
そこであわてて合わせを入れないあたりが、上級者。
普通だったらそのままフライを下流に流し切って、フライチェンジしてもう1投。なのですが、この魚は違いました。
フライを咥えそこなった!と思ったら、くるっと反転して下流にそのフライを追いかけ、ついにフライにかじりついたのです!!
今釣行でも、最も印象に残ったバイトシーンとなりました。
この日、魚たちのご機嫌はなかなか良かったようです。

e0098148_8144679.jpgやはり残り3分の1くらいのエリアに近づくと、ポイントごとに魚が見られるように。多い場所では、1か所で4~5匹を相手にできるほどでした。
だからと言ってたくさん釣れるわけではないのは、難関のこの川ではあたりまえ。
10匹見つけて、フライにポジティブな反応を示すのはそのうち1匹程度。
フライを見て、逃げていく奴だってたくさんいます。

しかしその後も順調に釣り上がり、たしか全部で4尾を釣り上げたはず。
4尾の平均サイズは、60cmくらい。
1尾1尾が簡単には釣れず、戦略がぴったりと噛み合った時にだけ釣れる価値のある魚たちだけに、4尾も釣れればずいぶんたくさん釣ったことになるのが、この川。挑戦したことがある方なら、わかるはず。
ということで、大満足の1日となったのです。

・・・・で、そこからがたいへん。
何と言っても、長大な「空白区間」を釣りきったわけです。
帰り道、車が遠いこと、遠いこと。
いつまでたっても到着しません。
4時半頃に釣りを終え、黙々と歩いて車にたどり着いたのは7時過ぎ。
少なく見積もっても、片道10km。
これがこの川の釣りでもあるんですけどね。やっぱりたいへんです。暑かったので、余計にたいへん。
この日、宿に戻ってからの冷えたビールは、なかなか美味しかったです。笑

つづく
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# by nzsanpei | 2016-01-16 08:27 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 11日

Sさん釣行記その2

Sさん釣行の3日目、4日目です。

〔3日目〕
この日、天候は少しだけ崩れました。
低温で、「バラバラッ・・・」と降る雨の波状攻撃。
しかしここ数年続いた年末年始の悪天候で、Sさんにとってこういう天気は慣れたもの。
私も。好きではありませんが。笑

e0098148_1842573.jpg この日、まず向かったのはマタウラ川下流域の小さな支流。
天候をかわすこと。
低温で、水温も下がっていれば、メイフライのハッチが出る可能性があること。
あまり歩かないこと。(前日まずまずハードだったので、体力温存です。)
これらが理由の選定。

一跨ぎ!とまではいきませんが、本当に小さな川です。
日本の小さな里川のヤマメ釣り?というような感じ。
釣りも、まさにそんな感じです。
ビートル・タイプのドライフライで、テンポよく流れを叩いていく、といった感じ。
すると時には「パシャッ!」と。
時には「モゾッ・・」とフライが持って行かれるのです。
釣れる魚はどれもそう大きくはないのですが、これはこれで、趣向が違っていて面白いもの。
大きいのもいました。
しかし、それにはフッキングしたとたんにボサに突っ込まれて、ラインブレイク。

そんな感じで午前中は、小~中型の小気味よい引きを楽しんだわけです。

そして午後は、マタウラ川中流域へ移動。
さて、午後のハッチはあるか?
と期待したのですが、川は静かなままでした。
それでも瀬の流れ込み脇の緩流でライズしている良型が数匹。
色々なフライを試し、最後はフローティング・ニンフ#16をそっと吸い込んでくれました。

e0098148_18562798.jpgさて、また場所移動。
次はあのOreti River中上流域です。
時間もないので、ワンポイントで狙える大きなプールへ。
ここにいた時間が、この日回った3か所の中では一番短かったのですが、一番印象深いポイントになりました。

河原に到着した時には、なかなかの強い風。
これに対処できなければ、この川での釣りはできません。
Sさんは、大丈夫。

プールを下流側から丁寧に釣り上がり、やがてたどり着いたプール最上部の流れ込みでした。
対岸側の深みには、大きな沈み石が並んでいます。
手前の流れ込みでバラシが一度。
その後対岸側の沈み石近辺を、重たいニンフでじっくり流すと、ストライク!
重たい流れに乗ってぐんぐん走る魚の動きを上手にコントロールして、無事にキャッチ。
60cmを少しだけ下回る、体高のある良型ブラウンでした。
この日の最大魚。
でも、この日一番印象に残った魚は、これではなかったのです。

そのプール最上部から対岸側に向かって伸びるバックウォーターを除いてみると、ゆらゆら動く大きな影が一つ。
ビートル系のドライから、夏の定番のニュージーランド・パターンにSさんが改良を加えたフライへ変更すると、一発でフライを咥えてくれたのです。
そこからが凄かった!
フライを咥え、フッキングが決まった瞬間から猛ダッシュ!
本当に、ものすごいスピードでぶっ飛んでいったかと思うと、いきなり水平ジャンプ!!
2mくらいは真横に飛んだと思います。まるで、海の何かを釣っているかのようなファイト。
一気に50mくらいそんな感じで走ったら、今度は急カーブして対岸のボサの中へ直行!!そしてラインブレイク・・・・!
この間、ほんの10数秒程度。
しかし、十分に衝撃に値するファイトでした。
完全に相手が上。こんな奴もいます。
「新幹線ブラウン」と勝手に私が名づけたこの魚は、今釣行でも最も印象深いシーンの一つを生み出してくれました。
いや、ほんとうに衝撃的でした。


という感じで、3日目は終了です。
数はあちこちでけっこう釣れたけど、やっぱりOretiは面白い。という結論となったのです。

3日目のレポートが長くなってしまったので、4日目は次回に。
天気は回復します。
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# by nzsanpei | 2016-01-11 19:11 | 釣り日誌 | Comments(0)
2016年 01月 10日

明けましておめでとうございます&Sさん釣行記その1

皆様、遅ればせながら、明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願い致します。

それにしても11月末からここまで、超多忙ですっかりブログの更新も滞ってしまいました。
これからやっと少し時間ができればいいなあ。。。という思いも持てるような状況に、やっとなってきた今日この頃。
気が付いたらもうすっかり夏の盛りで、ドライフライ最盛期に差し掛かりつつあります。

e0098148_7213367.jpg

さて、年末年始はこの時期恒例のSさんをご案内して、あちらこちらの川をさまよっておりました。
これで7シーズン連続の釣行となるSさんはこちらの釣りのこともすでによくご存知で、こちら向けのフライの研究も地元の釣り人顔負けなレベルで行い、釣りそのものも上級者。
ガイドの私も安心してどこへでもご案内できる釣り人です。

〔1日目〕
国際線⇒国際線⇒国内線と乗り継いで、クイーンズタウンに正午に到着。
そのままテ・アナウに移動して、午後4時前から早速川に立つのは、いつものことです。

今シーズンはクリスマス前から晴天続きで、川は渇水気味で高水温。この日も測ってみたら、水温22℃!
果たして魚たちはやる気があるのか?

テ・アナウ近郊の小さな川が、例年到着日の肩慣らしのロケーション。
ここはプレッシャーが高いものの、川のサイズも手ごろで魚の数も十分。肩慣らしにはもってこいです。

高水温で心配した魚たちの活性は、振り返ってみればまずまずだったと思います。
まずはドライで50cm台半ばのニジマスを1匹。
浅い瀬に定位していた魚も見つけて、狙い撃ち。ニュージーランド南島南部らしい、ドライのサイトフィッシングで幕開けです。

しばらく釣り上がって、次は瀬の中の魚を見つけて、ニンフでキャッチ。サイトニンフィング。インジケーターの動きよりも、魚の動きをより重視して合わせを決める、高度な釣りです。
釣ってみたら、良型のブラウンでした。

そしてそのすぐ後に、今度は瀬をブラインド・ニンフィングで流していると、インジケーターが消こみ、ストライク。
今度はまたまた良型の、よく暴れるレインボー。

こんな感じで、順調に初日は3尾の良型を手にして約4時間の釣りが終了しました。
釣行初日の肩慣らしとしては、とても良い結果になったのです。
翌日からの天気予報もばっちりで、とにかく上々の滑り出しとなりました。


〔2日目〕
e0098148_7385894.jpg2日目は、深い谷の合間の森の中を流れる美しい川へ。
この川は以前に良い釣りをしたのですが、その後は天候に恵まれなかったり、他の誘惑の方が強かったりしてなかなか再訪できていませんでした。でもこの日は天候も上々で、久々に訪れることができたのです。

絶景の中を流れるこの川は、魚の数も多くて素晴らしい川。訪れる釣り人も多いのですが、しっかり場所を選べばプレッシャーもある程度は回避できます。期待十分、気合十分で臨んだ2日目でした。
しかし、結果から言えば少々の期待外れ。
何より、見える魚の数がこの川としてはとても少なく、なかなかチャンスは巡ってきません。

しかしそこは腕でカバー。
見つけた魚を効率よくとらえていき、午前中は良型3尾を手にして終了。

午後は上流へ移動。
川に入ってすぐのプールのバンク際では、ライズを繰り返す鱒が2~3尾。
しかし相当に神経質で、なかなかフライを口にしようとはしませんでした。
そしてやっとのこと、魚がフライを吸い込んだ!と思ったら、痛恨のすっぽ抜け。
これでこの魚たちは終了。

その後は美しい渓の中を釣り上がり、プールの底深く沈むブラウンをニンフでキャッチして、この日の釣りは終わりました。

天気は最高。
景色も最高。
これでもう少し魚が多ければ、言うことなしの2日目でした。

さて、この日の夕方から天候は下り坂です。


つづく
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# by nzsanpei | 2016-01-10 08:43 | 釣り日誌 | Comments(0)