Angler's Notes from Southern Alps

sanpeiinnz.exblog.jp
ブログトップ
2006年 12月 12日

12月11日 静寂のバック・カントリーにて

朝5時。なぜか目が覚めて落ち着かない。「今日はどこへ行こうか・・・」しばらく考えていた、いつもと違う朝でした。

晴れ、無風。絶好の釣り日和。
6時半には家を出て、車を走らせるもののまだどこへ行こうか考えている状態。
さんざん迷った末に向かった先は、クイーンズタウンから1時間強のところにある小さな川でした。この川、11月にも訪れて、時ならぬ産卵にぶつかって釣りをあきらめた川。さすがに12月は大丈夫でしょう・・・・・。・・・!あれ?・・・・・まだやってる・・・。ふぅ。
12月は夏。「いやいや、この時期こんなはずは・・。きっと風変わりなやつが少しいるくらいだろう」なんて思ってぐんぐん川を上がっていったら、これが大間違い。あっちにも、こっちにも産卵行動が見られるのです。釣れるマスも、産卵後の疲れ切ってクタクタ、ヨレヨレの奴ばかり。
これではいけない、と思い切って場所変えです。

e0098148_1865696.jpgさらに車を1時間半走らせて行った先は、クイーンズタウンから直接行けば2時間少々のところにある、マウントクック方面(マッケンジー地方と言います)の川の上流域。完璧な、バック・カントリーです。
ここはいつでも谷の上流側から下流側に向かって強風が吹き荒れるために、なかなか手を出せない厳しいところなのです。なのに今日は、無風。聞こえるのはかすかな川の音と鳥たちのさえずりだけ。自分の目や耳を疑ってしまうかのような静寂に、ただ言葉を失うばかり。

この地方特有の、薄く霞がかかったかのようなコバルト・ブルーの流れ(写真では綺麗に色が出せませんでしたが、本当に青いんです)。明るい茶色の一見荒涼とした大地。そして川の水に負けないくらい、青い空。絶好の条件に、静寂の中にも思わず胸が高鳴り、興奮の度合いは増していったのです。こんな所でフライ・フィッシングに没頭できる自分は、本当に幸せだと思います。

比較的フラットな流れと晴天も手伝い、ただでさえ狡猾で知られているこの川の大型ブラウンたちがさらに神経質になっている難しい釣り。でも、それが楽しい。時に手を止め、風景を楽しみ、また川に視線を戻し・・・・そうして2時間ほど、何もない幸せな時間が過ぎていきました。

ドラマは訪れました。多くは書きません。文章書くのは苦手ですから。まあ、見てやってください。
e0098148_18453047.jpg

がっしりと背中が盛り上がった体高のある体つき。はちきれんかのごとくパンパンに張り詰めた幅がある魚体。
体長67cm、重量も5kgに迫ろうかという、これ以上はありえないのでは、というくらいの今シーズン最高のブラウンです。(ちなみに、重量5kg=約10ポンドは、ニュージーランドでは多くの釣り人が夢と憧れる、高い高いカベ。量ったわけではないので、あえて「10ポンドあった」とはこの場では書けません。でも多分・・・。)

夢のような、大好きなバック・カントリーでの最高の1日。自分にとっては何にも換えがたい、素敵な素敵なニュージーランドの自然からの、今年のクリスマス・プレゼントでした。

P.S. ティペットは5X。あぶなかった・・・・。
[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-12 19:11 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 12月 11日

ルートバーン・トラックのトレッキング③

e0098148_18515975.jpgトレッキングの楽しみは、歩くことだけではありません。山小屋では仲間はもちろん、世界中から来ているトレッカー達と時には楽しく語らったり、騒いだり・・・。

今回もなかなか面白い面々がそろっていました。オーストラリアのテレビ番組に出演しているカップル、アメリカの色んな雑誌に記事を書いているライターの女性、はたまたロシアにあるアメリカの息のかかった秘密(?)組織で働いた経歴を持つ、アメリカ人とリトアニア人のカップル・・・。色々な話が全て興味深い。

最初の写真は、2泊目の夕食時のアトラクション。残念ながら何かは秘密。言えません。。。ご興味のある方はぜひ参加してみて下さい。失敗するとデザートが・・・・・・!

e0098148_1923652.jpg
最終日の3日目の行程は、ゆっくりルートバーン沿いを(「ルートバーン」は川の名前です)ゆっくりと下っていく、比較的容易なコース。山小屋から眼下に見下ろす、美しいルートバーン谷を歩いていきます。


当日は小雨がぱらつき、谷はぼんやりと霞がかかったようで、さらに幻想的。道中にはニュージーランドの$100札にも載っている、保護鳥のYellow Head(イエロー・ヘッド)も出てきて、さらに3日間のトレッキングの締めくくりを華やかにしてくれました。

だいたい午後2時までに、コースの終点に到着。トレッキングは終わりです。お疲れ様でした。
雪・雨・みぞれ・あられ・そして晴れと全ての天気を味わいましたが綺麗な景色がたくさん見られて、みなさん大満足の2泊3日になりました。よかった、よかった。

でも、これで全てが終わるわけではありません。ガイド付きウォークの場合はこの後夜にクイーンズタウンのホテルで参加者全員が出席する完歩祝賀ディナーがあり、仲良くなった参加者同士が別れを惜しむと共に、全員に完歩証が渡されるのです。間違いなく、一生の思い出。

e0098148_1955399.jpg左は、このトレッキング・コースの名前の由来になった、ルートバーン。とにかく綺麗な渓流です。

山、谷、湖、川・・と、変化に富んだこのコースが世界で1,2を争うくらい人気なのは、行ってみないとわかりません。普段歩かない人だって気に入ること間違いなし。
どうですか?来年早々か、次の夏シーズン辺りに歩いてみませんか?たまには釣竿もたずに歩くのも悪くないかもしれません。(そうそう、ルートバーン上流部には、魚はいません)     おしまい
[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-11 19:24 | NZの生活一般 | Comments(0)
2006年 12月 10日

ルートバーントラックのトレッキング②

e0098148_61336.jpgルートバーン・トラックを歩いた11月末は、ニュージーランドの初夏。でも、厳しい世界自然遺産の自然条件の中では、夏だって雪は降ります。標高は1000mもないのに・・・。今回は1日目の夕方から山小屋周辺は雪がしんしんと降り、2日目の出発時には辺りはすっかり雪化粧でした。

どうです?緑と白の2色染め。2日目の朝、1泊目のLake Mckenzie小屋近くの風景です。寒いけれど、美しい。




しっかり防寒・防水を整えて、2日目のトレッキングはまず急な登りからスタートです。お天気は小雪がちらつきながらも次第に回復していって、すぐに防寒のための上着も1枚、2枚と軽くなりました。周囲の豪快な山々も、氷河が作り出した幻想的な深い谷の数々もやがて姿を現し始めます。


e0098148_6104641.jpgどんどん登ってやがて森林限界の上へ出ると、そこはどこまで行ってもまるで「天空の回廊」といったような雰囲気。アップダウンの少ない山肌(本当は長大な谷の側面)を歩く間、壮大な光景がどこまでも、どこまでも続くのです。

やがて峠を越えると、トラックはルートバーン谷をゆっくりと下り始めます。2日目の山小屋はもうすぐ。この第2日の行程は気候によって天国にも地獄にもなる、言わば紙一重のルートですが、今回は1日中小雪がちらつく低温ながらも基本的には晴れ、風も穏やかで絶好の条件で歩くことが出来ました。雪化粧した山々がさらに景色を美しくしてくれました。

トレッキングは歩くことに真剣になってしまったらダメ。時には足を止めて景色を楽しんだり、鳥や花に目を奪われたり、冷たい沢水でのどを潤したりしながら、自然を肌で感じながら進んでいくのが大切です。

e0098148_6191353.jpg道中にはこの時期、「マウントクック・リリー」の姿もそこかしこに見られます。
「リリー」といってもこの花はゆりの仲間ではありません。実は世界最大の「きんぽうげ」。葉を見ればそれがわかります。花の直径は5~7cmくらいでしょうか。毎年初夏になったら、サザンアルプスの各所に咲き乱れます。(と、いうほど数は多くありません。。。)

2日目のロッジは、豪快な滝が落ちる岩盤の中腹に建てられた、これまた豪快な建物。
頑丈な靴から足を解放して、シャワーで汗を流して、色々な国籍・言語の人たちとお互いつたない英語で語らうのもまた、楽しいひとときです。



あらあら。2回で終わらせるつもりが、あと1回必要みたい。いつになったらこのブログ本題のニュージーランドのフライ・フィッシングにもどれることやら。     つづく

P.S.スパムが多いので、トラックバックはしばらく停止します。
[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-10 06:42 | NZの生活一般 | Comments(0)
2006年 12月 08日

ルートバーン・トラックのトレッキング①

先日(もちろん、仕事で)同行した9日間のハイキングツアー。
何といっても行程の目玉は『ルートバーン・トラック(Routeburn Track)』でした。
このトレッキング・コースは人の手がほとんど入っていない、世界遺産に指定されている大自然の中を歩く、全行程約40km、2泊3日のコースで、世界的に有名な山歩きのコースとして知られています。日本で「世界一」なんて紹介される『ミルフォード・トラック』と並んで、世界中の山好きたちを魅了してやまないコースとなっています。南島サザンアルプス一帯は、こうしたトレッキングにおいても釣りと並んで世界の最高峰にあるのです。トレッキングしながら釣り、なんてことも場所によっては出来てしまうのです。
今回はそのトレッキングの様子を少し映像でご紹介。

e0098148_12482439.jpg
このコースの魅力は、何といっても変化に富んだ自然を楽しめる、というところ。左は、1日目の行程の中間地点くらいにある「イアーランドの滝(80m)」
このような滝は遠目にもたくさんあらわれます。山全体が岩盤で水を吸わないので、雨が降るとさらに滝の数も水量も増し、時にはゆうに落差数百メートルのものまで現れることもあります。

ちなみにこの周辺は多雨地帯。年間降水量が5,000mm近くに達します。この日は朝から小雨混じりも、視界良好でなかなかの好条件でした。







このコースは、森林限界線(標高約1,000m)前後を歩くことが多いのです。比較的標高の低いところに見られるブナ(といっても、日本のブナとはかなり趣が違います)の森⇒森林限界に近い低木の森⇒森林限界上の豪快に切り立った山の風景⇒滝の数々・・・・と、景色は刻々と変化していきます。
e0098148_12565184.jpg

ちなみにこの周辺の森は、極端な雨量の多さのために「雨林」に位置づけられます。世界でも最も冷涼な環境にある「雨林」で、世界的にも非常に珍しい植生になっています。

左は、このコース中に見られる森林限界に近い典型的な森の様子。深く苔むした森がどこまでも続きます。







e0098148_1365169.jpg
眼下に見下ろすHollyford(ホリフォード)渓谷。この渓谷沿いにも有名なトレッキング・コースがあって、こちらのコースではトレッキング&フィッシングができます。超大物のチャンスもある川です。

もちろん歩くための道と山小屋以外は、道路も何もありません。
実はここの世界遺産は、総面積約260万ヘクタール。ニュージーランドの国土の約1割にも及び、そこがほとんど手つかずのまま残されているのです。
すごい!ニュージーランド!!     つづく
[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-08 13:25 | NZの生活一般 | Comments(0)
2006年 12月 07日

11月5日 Caples River

クイーンズタウンが面するワカティプ湖の北側に流れ込むGreenstone Riverとその支流のCaples Riverはちょっと特別な川。というのも、ここで釣りをするにはバック・カントリー・ライセンスが通常のライセンスに加えて必要なのです。しかも、フライ・フィッシング・オンリー。ニュージーランドのフライ・フィッシャー憧れの川の一つです。

e0098148_10293737.jpg長期出張ツアー帰りの5日、たまった仕事を片付けるはずが、快晴・微風の絶好のコンディションの誘惑に負けてしまいました。さんざんトレッキング・ツアーで歩いてきたばかりなのに、またたっぷり歩く釣りです。道路の行き止まり、トレッキング・コース(ここの川沿いを歩くトレッキング・コースも有名)の入り口に車を停め、リュックにウェーダーやランチを詰めたらいよいよ出発。まずは上流目指してたっぷり歩きます。

途中トレッキング・コースから見えるプールに戯れる鱒たちを横目に、たっぷり2時間弱歩いたところでCaples River中流部に到着。が、「あれれ?魚があんまりいないぞ・・・?」。ジン・クリアー(おそろしく透明度の高い水を、そう表現する)な流れの中にいくら魚を探してもなかなか見つからない。どうも魚たちのいるエリアを通り過ごしてしまったらしいのです。数日間の大増水の後だったので、もしかしたら魚のつき場が変化してしまっていたのかもしれません。やがてたどり着いたのは川の行き止まり(のような場所)。大地の裂け目のような深い岩盤の隙間を、どこまでも深く、真っ青に透き通った水が静かに流れる荘厳な幻想の世界。しばし見とれた後、引き返すことにしました。


e0098148_1047663.jpg

1時間弱来た道を戻り再度釣り開始も、途中すれ違ったガイド付きの先行者が釣った後。魚はいても、なかなか反応はしてくれない。苦戦している間に刻々と時間は過ぎて「こんなはずじゃ、なかったのに・・・」という思いが頭をよぎっていくのです。

やがて帰りの時間も迫り日が山の陰に沈む頃、大きな魚の影を発見。2~3投後、フライの通過にあわせて魚がゆらっと動いたのを見て合わせを決めると、確かな手応えとともにこの日初めての魚の感触がロッドに伝わってきました。しかし、この魚がすごかった。ガツンと針にかかった後は、まるで石でも抱えているかのようにびくとも動かず、やがて一気に川の対岸まで走り切ったと思ったら、トルクのある水流と、きつめのドラグを無視するようにじりじりと上流に上がっていく。何とか魚にプレッシャーを与えたくても、完全に向こうが一枚上手で逆にどんどんこちらは不利になっていく。針にかかってから2~3分後だったか、対岸上流の岩を回り込むように魚が突っ込んでいったところ、魚との距離約30m強になったところで、ラインがふっとテンションを失って、ゲーム・オーバー。完全に人間の負けでした。
悔しいけれど、気持ちのいい完璧な負け方。すごい魚に出会えたことに感謝です。

この日歩いた距離は約20km。
歩かないと絶対に味わえない釣りが出来る場所が、ニュージーランドにはたくさんあります。
[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-07 11:18 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 12月 05日

ご無沙汰しています

大変ご無沙汰しています。都合により、ずいぶん長いこと新たな投稿が途絶えていました。
というのも、今回は9日間のハイキング(トレッキング)ツアーに同行(もちろん仕事で)していたので、ほとんどネット環境に無かったのです。(ちなみにうちの会社では、ハイキングツアーなども扱っています。ご興味のある方は、右下のウェブサイトからお気軽にお問い合わせください)
行ってきたのはルートバーン・トラック。「世界一」の呼び声が高いミルフォード・トラックと比べても甲乙つけがたい、世界屈指の2泊3日のトレッキングコースです。ニュージーランドは山歩きに関しても、釣りに負けず劣らず天国のようなところです。
他にもあちこち歩いたので現在からだボロボロ。全部で60キロくらい歩いたでしょうか。それに加えて今日は穏やかな晴天だったので釣りに出かけ、軽く20キロ近く歩いてしまいました。
トレッキングと今日の釣りの様子は、また後日UPします。

下の写真はツアー終了後に少し立ち寄ってフライロッドを振ってきた、クライストチャーチ方面のバックカントリーの川。お気に入りの川の一つです。型は大きくないけれど、ドライフライへの反応がとてもよい川。残念ながらこの日は数日間にわたって降り続いた大雨の影響がまだ取れずに、川は真っ白に濁っていました。残念。また次回、夏の盛りにでもじっくり取り組みたい川です。
e0098148_1914711.jpg

[PR]

# by nzsanpei | 2006-12-05 19:17 | その他 | Comments(0)
2006年 11月 23日

11月22日その2 ルピナスの花咲く川辺で

e0098148_18165644.jpg
晴天の湖からの帰り道、この時期一面のルピナスに河原が覆い尽くされる川を訪ねました。
河原に立つと、一面がまるでルピナスの花の絨毯。甘い香りが周囲に立ち込めて、なんだかよくある天国のイメージに近いような・・・。こんな所で釣りができる自分は、本当に幸せ者だと思います。

ただ、手放しでこの風景を喜ぶわけにもいかないのです。このルピナスは、人の手によってニュージーランドに持ち込まれた立派な外来種。河原一面を覆い尽くすほどの繁殖力の強さで、ニュージーランドの本来の生態系を壊していく「ペスト」でもあるのです。魚で言えば、日本のブラックバスのように扱われている存在で、実際国立公園内などでは駆除の対象になっています。厳しく外来の動植物の侵入を拒んでいるこの国ですら、このような問題はあちらこちらにあるのです。ディディモだけではありません。(ディディモについては過去の記事をご参照ください)

とは言え、すっかりこの季節の風物詩になったこのルピナスの風景。よくないもの、と切って捨てることはなかなか出来なくなりました。きれいですよ、実際。どこかのルピナス畑ではありません、念のため。川筋一面に自生しています。

釣り?
ほんの1時間くらいロッドを振ってみました。雨と雪解けの影響で川は真っ白に濁っていましたが、50cmくらいのレインボーとブラウンがそれぞれ1尾ずつ、ルピナスの河原を元気に飛び跳ねてくれました。
[PR]

# by nzsanpei | 2006-11-23 18:35 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 22日

11月22日 山間のダム湖にて

e0098148_19231642.jpg
晴天の午後一番。驚くほど静かな湖面に、次のライズを探す静かなひととき。

山間の湖に沿った道路を走りつつ、いつものように湖面に気をとられていると、ふと目ににとまったライズが二つ。これまで風に悩まされながらの釣りを続けていた自分にとっては、たまらなく魅力的なフラットな水面とライズだったのです。

岸沿いの高台からは全てが覗き込めました。3尾の鱒が、あちらこちらにクルージングしながら水面の何かをついばんでいます。何を食べているかはわからないけれど、こんな穏やかな日にしかできない湖のドライフライのサイトフィッシング。とにかく挑戦となったわけです。

よく見ると、水面にはミツバチなどなども落ちている模様。「テレストリアルか?」ということで、まずは一投。無視・・・。フライを変えてもう一投。やっぱり無視。魚の進行方向とスピードもしっかり計算に入れたキャストでダメならフライが違うということです。

さらに水面を凝視。「・・・・・・・!メイフライ?」ということで、早速CDCイマージャー#16をティペットに結んで次の鱒を探します。よーくタイミングと方向を見定めてキャスト。
「・・・・・・食った!」あわせた途端にそいつは水面を一度ボコン!と揺らして、あとはまっしぐらに湖の深みへ突っ走ったのです。ギューンと勢いよく10mほど走られらたところでゲームオーバー。水面はまた静まり返り、手元にはフライを失った5Xのティペットだけが戻ってきました。

いつもの事ながら、湖の元気者の鱒たちには手をやかされるなあ・・・。

ほんの数十分の、静かで楽しい、綺麗な春の湖での釣りでした。ちょっと悔しい・・・。
e0098148_19551191.jpg

[PR]

# by nzsanpei | 2006-11-22 19:58 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 21日

11月21日 Oreti River 勝負は1キャスト!

快晴。風はやや強め。
さんざん迷ったあげく、特大で超神経質なブラウンがたくさんいる Oreti川へ。
(数年前の某有名フライ・フィッシング雑誌の中で、佐藤成史さんがえらく苦戦した模様を綴っていた川です。確か2001年。まったく佐藤さんが綴っている通りの川です。超難関!)

川に着いてみると、予想できなかったほどの強風が上流から下流へ吹き降ろしている、いや~な状態。ほとんどダウンやダウンクロスの釣りをしない自分にとっては最悪のコンディション。仕度をしている間にも帽子を何度も飛ばされるほど。「やめようかな?別の川にしようかな?」と少し迷って、やっぱり頑張ることに。

さて車に鍵をかけて、車を停めた草原のすぐ脇の分流をジャブジャブ渡って、川の本流に・・・。
「・・・・・・!」
なんと、分流の浅い流れの中にゆらゆらうごめく巨大な影が見えるではありませんか!幸い?にも強風が水面を波立たせているおかげで、ふだんはロッドを振るか振らないかのうちに逃げてしまう魚も、こちらには気づいていない様子です。

そーっと草の陰にしゃがみこみ、ラインを出して、風が一瞬緩むのを待ちます。経験上、ここの魚たちは2度は振らせてくれません。[一発目で食わない=フライを見切って逃げる!] それほどここの魚たちは手ごわいのです。

ふっ、と風が緩んだすきに、すかさずあわてずキャスト。我ながら上出来。魚も気づいた気配なし。
フライが魚に到達するまで、ほんの数秒。風にざわめく木々や草のざわめきもみんな聞こえなくなる数秒間です。水中を漂う小さなニンフは波立った水面を通しては見えないから、フライの位置をしっかりイメージして、あとは魚の動きに集中するのみ。

e0098148_19151880.jpg水中の黒い影が「ふらっ・・」と左に動いて、またもとの位置に戻ろうとしたのを合図にロッドを立てると、グン!と確かな魚の重量感がラインとロッドを通して体に伝わってきます。
「かかった。ヨシ!」

重たい体を流れに乗せて必死に下流に下ろうとする魚を追いかけ、何とか動きを制しながらやり取りすること数分。浅瀬に何とか引きずり上げたそいつは、今シーズン最大の67cm、約4kgの精悍な顔つきのオスのブラウンでした。
車を離れて約5分後、たった1キャストの結果です。会心の1尾。これだからフライ・フィッシングはやめられません。

e0098148_19221717.jpg

最初の1尾のインパクトが強すぎて、その後釣れた55cm前後の2尾がずいぶん小さく感じてしまったほど。これって、すごく贅沢なことですよね、ほんとに。日本の皆様には、夢の中の出来事のように現実感を伴わずに聞こえるようなことなのかもしれませんが、ニュージーランドはそんなに敷居の高い外国ではありません。ぜひ遊びに来て下さい。疑問・質問には何でも答えます。

ちなみに今回のOreti川の上流部で釣りをするには、通常のライセンスと共にバック・カントリー・ライセンスが必要になります。
[PR]

# by nzsanpei | 2006-11-21 19:41 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 18日

夏が待ち遠しい・・・

この11月は、これまでのところ正直言って大変な月です。
というのも、お天気が不安定で不安定で・・・・。
雨、風の連続で釣りに行く日がものすごく限られてしまっている状態。本来この周辺は雨量が少ない場所なんですけどね。

今週はこれまで晴れが一日あった以外は雨と風の連続で、周囲の川は大増水中でとても釣りにはなりません。だからブログも今一更新がはかどらないというわけです。
ま、こんなときほど夏が最高に良くなるものなのですが・・・。
(1月以降のセミフライのシーズン、最高に面白いです!是非ご一緒に)

パラシュートタイプのセミフライを「パクッ!」と。去年の夏のブラウン。
e0098148_9591744.jpg

[PR]

# by nzsanpei | 2006-11-18 10:07 | 釣りあれこれ | Comments(0)