Angler's Notes from Southern Alps

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2006年 12月 08日

ルートバーン・トラックのトレッキング①

先日(もちろん、仕事で)同行した9日間のハイキングツアー。
何といっても行程の目玉は『ルートバーン・トラック(Routeburn Track)』でした。
このトレッキング・コースは人の手がほとんど入っていない、世界遺産に指定されている大自然の中を歩く、全行程約40km、2泊3日のコースで、世界的に有名な山歩きのコースとして知られています。日本で「世界一」なんて紹介される『ミルフォード・トラック』と並んで、世界中の山好きたちを魅了してやまないコースとなっています。南島サザンアルプス一帯は、こうしたトレッキングにおいても釣りと並んで世界の最高峰にあるのです。トレッキングしながら釣り、なんてことも場所によっては出来てしまうのです。
今回はそのトレッキングの様子を少し映像でご紹介。

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このコースの魅力は、何といっても変化に富んだ自然を楽しめる、というところ。左は、1日目の行程の中間地点くらいにある「イアーランドの滝(80m)」
このような滝は遠目にもたくさんあらわれます。山全体が岩盤で水を吸わないので、雨が降るとさらに滝の数も水量も増し、時にはゆうに落差数百メートルのものまで現れることもあります。

ちなみにこの周辺は多雨地帯。年間降水量が5,000mm近くに達します。この日は朝から小雨混じりも、視界良好でなかなかの好条件でした。







このコースは、森林限界線(標高約1,000m)前後を歩くことが多いのです。比較的標高の低いところに見られるブナ(といっても、日本のブナとはかなり趣が違います)の森⇒森林限界に近い低木の森⇒森林限界上の豪快に切り立った山の風景⇒滝の数々・・・・と、景色は刻々と変化していきます。
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ちなみにこの周辺の森は、極端な雨量の多さのために「雨林」に位置づけられます。世界でも最も冷涼な環境にある「雨林」で、世界的にも非常に珍しい植生になっています。

左は、このコース中に見られる森林限界に近い典型的な森の様子。深く苔むした森がどこまでも続きます。







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眼下に見下ろすHollyford(ホリフォード)渓谷。この渓谷沿いにも有名なトレッキング・コースがあって、こちらのコースではトレッキング&フィッシングができます。超大物のチャンスもある川です。

もちろん歩くための道と山小屋以外は、道路も何もありません。
実はここの世界遺産は、総面積約260万ヘクタール。ニュージーランドの国土の約1割にも及び、そこがほとんど手つかずのまま残されているのです。
すごい!ニュージーランド!!     つづく
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# by nzsanpei | 2006-12-08 13:25 | NZの生活一般 | Comments(0)
2006年 12月 07日

11月5日 Caples River

クイーンズタウンが面するワカティプ湖の北側に流れ込むGreenstone Riverとその支流のCaples Riverはちょっと特別な川。というのも、ここで釣りをするにはバック・カントリー・ライセンスが通常のライセンスに加えて必要なのです。しかも、フライ・フィッシング・オンリー。ニュージーランドのフライ・フィッシャー憧れの川の一つです。

e0098148_10293737.jpg長期出張ツアー帰りの5日、たまった仕事を片付けるはずが、快晴・微風の絶好のコンディションの誘惑に負けてしまいました。さんざんトレッキング・ツアーで歩いてきたばかりなのに、またたっぷり歩く釣りです。道路の行き止まり、トレッキング・コース(ここの川沿いを歩くトレッキング・コースも有名)の入り口に車を停め、リュックにウェーダーやランチを詰めたらいよいよ出発。まずは上流目指してたっぷり歩きます。

途中トレッキング・コースから見えるプールに戯れる鱒たちを横目に、たっぷり2時間弱歩いたところでCaples River中流部に到着。が、「あれれ?魚があんまりいないぞ・・・?」。ジン・クリアー(おそろしく透明度の高い水を、そう表現する)な流れの中にいくら魚を探してもなかなか見つからない。どうも魚たちのいるエリアを通り過ごしてしまったらしいのです。数日間の大増水の後だったので、もしかしたら魚のつき場が変化してしまっていたのかもしれません。やがてたどり着いたのは川の行き止まり(のような場所)。大地の裂け目のような深い岩盤の隙間を、どこまでも深く、真っ青に透き通った水が静かに流れる荘厳な幻想の世界。しばし見とれた後、引き返すことにしました。


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1時間弱来た道を戻り再度釣り開始も、途中すれ違ったガイド付きの先行者が釣った後。魚はいても、なかなか反応はしてくれない。苦戦している間に刻々と時間は過ぎて「こんなはずじゃ、なかったのに・・・」という思いが頭をよぎっていくのです。

やがて帰りの時間も迫り日が山の陰に沈む頃、大きな魚の影を発見。2~3投後、フライの通過にあわせて魚がゆらっと動いたのを見て合わせを決めると、確かな手応えとともにこの日初めての魚の感触がロッドに伝わってきました。しかし、この魚がすごかった。ガツンと針にかかった後は、まるで石でも抱えているかのようにびくとも動かず、やがて一気に川の対岸まで走り切ったと思ったら、トルクのある水流と、きつめのドラグを無視するようにじりじりと上流に上がっていく。何とか魚にプレッシャーを与えたくても、完全に向こうが一枚上手で逆にどんどんこちらは不利になっていく。針にかかってから2~3分後だったか、対岸上流の岩を回り込むように魚が突っ込んでいったところ、魚との距離約30m強になったところで、ラインがふっとテンションを失って、ゲーム・オーバー。完全に人間の負けでした。
悔しいけれど、気持ちのいい完璧な負け方。すごい魚に出会えたことに感謝です。

この日歩いた距離は約20km。
歩かないと絶対に味わえない釣りが出来る場所が、ニュージーランドにはたくさんあります。
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# by nzsanpei | 2006-12-07 11:18 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 12月 05日

ご無沙汰しています

大変ご無沙汰しています。都合により、ずいぶん長いこと新たな投稿が途絶えていました。
というのも、今回は9日間のハイキング(トレッキング)ツアーに同行(もちろん仕事で)していたので、ほとんどネット環境に無かったのです。(ちなみにうちの会社では、ハイキングツアーなども扱っています。ご興味のある方は、右下のウェブサイトからお気軽にお問い合わせください)
行ってきたのはルートバーン・トラック。「世界一」の呼び声が高いミルフォード・トラックと比べても甲乙つけがたい、世界屈指の2泊3日のトレッキングコースです。ニュージーランドは山歩きに関しても、釣りに負けず劣らず天国のようなところです。
他にもあちこち歩いたので現在からだボロボロ。全部で60キロくらい歩いたでしょうか。それに加えて今日は穏やかな晴天だったので釣りに出かけ、軽く20キロ近く歩いてしまいました。
トレッキングと今日の釣りの様子は、また後日UPします。

下の写真はツアー終了後に少し立ち寄ってフライロッドを振ってきた、クライストチャーチ方面のバックカントリーの川。お気に入りの川の一つです。型は大きくないけれど、ドライフライへの反応がとてもよい川。残念ながらこの日は数日間にわたって降り続いた大雨の影響がまだ取れずに、川は真っ白に濁っていました。残念。また次回、夏の盛りにでもじっくり取り組みたい川です。
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# by nzsanpei | 2006-12-05 19:17 | その他 | Comments(0)
2006年 11月 23日

11月22日その2 ルピナスの花咲く川辺で

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晴天の湖からの帰り道、この時期一面のルピナスに河原が覆い尽くされる川を訪ねました。
河原に立つと、一面がまるでルピナスの花の絨毯。甘い香りが周囲に立ち込めて、なんだかよくある天国のイメージに近いような・・・。こんな所で釣りができる自分は、本当に幸せ者だと思います。

ただ、手放しでこの風景を喜ぶわけにもいかないのです。このルピナスは、人の手によってニュージーランドに持ち込まれた立派な外来種。河原一面を覆い尽くすほどの繁殖力の強さで、ニュージーランドの本来の生態系を壊していく「ペスト」でもあるのです。魚で言えば、日本のブラックバスのように扱われている存在で、実際国立公園内などでは駆除の対象になっています。厳しく外来の動植物の侵入を拒んでいるこの国ですら、このような問題はあちらこちらにあるのです。ディディモだけではありません。(ディディモについては過去の記事をご参照ください)

とは言え、すっかりこの季節の風物詩になったこのルピナスの風景。よくないもの、と切って捨てることはなかなか出来なくなりました。きれいですよ、実際。どこかのルピナス畑ではありません、念のため。川筋一面に自生しています。

釣り?
ほんの1時間くらいロッドを振ってみました。雨と雪解けの影響で川は真っ白に濁っていましたが、50cmくらいのレインボーとブラウンがそれぞれ1尾ずつ、ルピナスの河原を元気に飛び跳ねてくれました。
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# by nzsanpei | 2006-11-23 18:35 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 22日

11月22日 山間のダム湖にて

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晴天の午後一番。驚くほど静かな湖面に、次のライズを探す静かなひととき。

山間の湖に沿った道路を走りつつ、いつものように湖面に気をとられていると、ふと目ににとまったライズが二つ。これまで風に悩まされながらの釣りを続けていた自分にとっては、たまらなく魅力的なフラットな水面とライズだったのです。

岸沿いの高台からは全てが覗き込めました。3尾の鱒が、あちらこちらにクルージングしながら水面の何かをついばんでいます。何を食べているかはわからないけれど、こんな穏やかな日にしかできない湖のドライフライのサイトフィッシング。とにかく挑戦となったわけです。

よく見ると、水面にはミツバチなどなども落ちている模様。「テレストリアルか?」ということで、まずは一投。無視・・・。フライを変えてもう一投。やっぱり無視。魚の進行方向とスピードもしっかり計算に入れたキャストでダメならフライが違うということです。

さらに水面を凝視。「・・・・・・・!メイフライ?」ということで、早速CDCイマージャー#16をティペットに結んで次の鱒を探します。よーくタイミングと方向を見定めてキャスト。
「・・・・・・食った!」あわせた途端にそいつは水面を一度ボコン!と揺らして、あとはまっしぐらに湖の深みへ突っ走ったのです。ギューンと勢いよく10mほど走られらたところでゲームオーバー。水面はまた静まり返り、手元にはフライを失った5Xのティペットだけが戻ってきました。

いつもの事ながら、湖の元気者の鱒たちには手をやかされるなあ・・・。

ほんの数十分の、静かで楽しい、綺麗な春の湖での釣りでした。ちょっと悔しい・・・。
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# by nzsanpei | 2006-11-22 19:58 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 21日

11月21日 Oreti River 勝負は1キャスト!

快晴。風はやや強め。
さんざん迷ったあげく、特大で超神経質なブラウンがたくさんいる Oreti川へ。
(数年前の某有名フライ・フィッシング雑誌の中で、佐藤成史さんがえらく苦戦した模様を綴っていた川です。確か2001年。まったく佐藤さんが綴っている通りの川です。超難関!)

川に着いてみると、予想できなかったほどの強風が上流から下流へ吹き降ろしている、いや~な状態。ほとんどダウンやダウンクロスの釣りをしない自分にとっては最悪のコンディション。仕度をしている間にも帽子を何度も飛ばされるほど。「やめようかな?別の川にしようかな?」と少し迷って、やっぱり頑張ることに。

さて車に鍵をかけて、車を停めた草原のすぐ脇の分流をジャブジャブ渡って、川の本流に・・・。
「・・・・・・!」
なんと、分流の浅い流れの中にゆらゆらうごめく巨大な影が見えるではありませんか!幸い?にも強風が水面を波立たせているおかげで、ふだんはロッドを振るか振らないかのうちに逃げてしまう魚も、こちらには気づいていない様子です。

そーっと草の陰にしゃがみこみ、ラインを出して、風が一瞬緩むのを待ちます。経験上、ここの魚たちは2度は振らせてくれません。[一発目で食わない=フライを見切って逃げる!] それほどここの魚たちは手ごわいのです。

ふっ、と風が緩んだすきに、すかさずあわてずキャスト。我ながら上出来。魚も気づいた気配なし。
フライが魚に到達するまで、ほんの数秒。風にざわめく木々や草のざわめきもみんな聞こえなくなる数秒間です。水中を漂う小さなニンフは波立った水面を通しては見えないから、フライの位置をしっかりイメージして、あとは魚の動きに集中するのみ。

e0098148_19151880.jpg水中の黒い影が「ふらっ・・」と左に動いて、またもとの位置に戻ろうとしたのを合図にロッドを立てると、グン!と確かな魚の重量感がラインとロッドを通して体に伝わってきます。
「かかった。ヨシ!」

重たい体を流れに乗せて必死に下流に下ろうとする魚を追いかけ、何とか動きを制しながらやり取りすること数分。浅瀬に何とか引きずり上げたそいつは、今シーズン最大の67cm、約4kgの精悍な顔つきのオスのブラウンでした。
車を離れて約5分後、たった1キャストの結果です。会心の1尾。これだからフライ・フィッシングはやめられません。

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最初の1尾のインパクトが強すぎて、その後釣れた55cm前後の2尾がずいぶん小さく感じてしまったほど。これって、すごく贅沢なことですよね、ほんとに。日本の皆様には、夢の中の出来事のように現実感を伴わずに聞こえるようなことなのかもしれませんが、ニュージーランドはそんなに敷居の高い外国ではありません。ぜひ遊びに来て下さい。疑問・質問には何でも答えます。

ちなみに今回のOreti川の上流部で釣りをするには、通常のライセンスと共にバック・カントリー・ライセンスが必要になります。
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# by nzsanpei | 2006-11-21 19:41 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 18日

夏が待ち遠しい・・・

この11月は、これまでのところ正直言って大変な月です。
というのも、お天気が不安定で不安定で・・・・。
雨、風の連続で釣りに行く日がものすごく限られてしまっている状態。本来この周辺は雨量が少ない場所なんですけどね。

今週はこれまで晴れが一日あった以外は雨と風の連続で、周囲の川は大増水中でとても釣りにはなりません。だからブログも今一更新がはかどらないというわけです。
ま、こんなときほど夏が最高に良くなるものなのですが・・・。
(1月以降のセミフライのシーズン、最高に面白いです!是非ご一緒に)

パラシュートタイプのセミフライを「パクッ!」と。去年の夏のブラウン。
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# by nzsanpei | 2006-11-18 10:07 | 釣りあれこれ | Comments(0)
2006年 11月 10日

11月10日 風にも負けず・・マタウラ川上流

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マッチング・ザ・ハッチの名川、Mataura川のわんぱくブラウン(といっても、50cm)です。プロポーション抜群のあまりにもコンディションのいい魚体で、思わず見とれてしまいます。
ハリにかかってからが、すごいんです。

今日は午後半日で、Mataura川上流部へ。クイーンズタウンから約1時間の距離です。
昨日からニュージーランド全土で強風が吹き荒れ、北島では被害も出るほど。自分のいる南の端のほうでも、晴れてはいてもやはり風を避けられない雰囲気。
ポイントに到着してみると、やはり上流から下流に向かって強風が吹いていてちょっと不安ながらも、「ここでやめるわけにはいけません」ということで、川辺に立ったわけです。

風がまともに上流から吹き付け、河原の柳はギシギシと音を立て、時には水飛沫が風によって飛び散る、フライフィッシングにはたいへん厳しい状況。何とか風の切れ目を見つけてクロスからダウンクロスで流したり(上流側にメンディングができない!)、風裏を見つけて粘ってみたりと試行錯誤の釣りでしたが、何とか元気溢れるブラウンを3尾ゲットすることが出来ました。

ちなみに、いかにマッチング・ザ・ハッチの名川といってもハッチもくそもない今日の状況では、どうしても水中の釣りにならざるをえません。ドライを投げたところで、着水後に風に飛ばされてしまう・・・。
2尾はウェイトのついたニンフで底を探って。もう1尾はウェイト無しのニンフを水面下10cmくらいを漂わせて、サイトで合わせを入れて釣りました。

それにしても、風に負けじとロッドを振ったので肩が・・・・。
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# by nzsanpei | 2006-11-10 17:41 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 07日

11月6日 宝物の沢で、オショロコマを思い出す

クイーンズタウンから1時間と少し。Hawea湖方面へ。

今日のテーマは、「新たなポイントの開拓」です。北海道であちこち釣り歩いていたときも(あ、私は札幌出身です)よく名も無き沢に入っていったものですが、予備知識が無いところにはじめて行くのって、すごくワクワクしませんか?なんだか宝探しみたいで。そして、宝物が出てきたとしたら、それは最高です。

ということで、宝探し第一弾は比較的よく知られた小規模な川ですが、これはまんまと外れました。魚はちらほらいて、時には数尾固まっていたりもするのですが、全然フライに反応しないばかりかなんだか様子が変です。1尾のレインボーの周りをもう1尾が行ったり来たり。いきなり尻尾で底の砂をバフッと・・・!なんと、産卵行動ではありませんか!春も盛りだと言うのに今頃スポーニングに出くわすとは思いませんでした。他の河川より2ヶ月は遅い産卵行動(spawning)に唖然。よくみると、他に出会う魚たちもみなその様子。これはそっとしておいてあげましょう、ということで、あえなく移動となったのです。

e0098148_19562273.jpg30分ほど湖に沿って車を走らせていると、湖に注ぐ小さな流れが眼にとまりました。下りていって見ると、いかにもチョロチョロといった感じの細く弱い流れ。道路の下をくぐって、ブッシュの中に続いているようです。普通なら絶対釣りに入ろう、なんて思わないでしょう。でも今日はある意味冒険の一日。とりあえずフライロッドを片手に小川をさかのぼっていくことになったのです。

奥に入っていくと、あら意外。狭い谷間を流れる小川はけっこうまとまった流れになって、程よいプールが点在するきれいな小渓流と言った感じ。これなら魚もいるかも、と少しだけ期待。川幅は広い所でも3mくらい。まるで北海道の、知床のどこかの沢のような様相です。ドライフライをそっと落とすと、今にもあの愛嬌のある顔のオショロコマが飛び出してきそうな・・・。

e0098148_20135065.jpg左の写真に写っているのは、同行したひでくん。いかに小さな川かわかりますよね。ニュージーランド広しと言えども、こんなところで釣りをする機会というのは、そうそうありません。
冷たく、透き通った山間の輝かしい流れ。苔むした河原の岩盤。水面に落ちる木々の影。
貴重な体験でもあり、どこか懐かしい雰囲気も漂い、思わず久しぶりに日本の渓魚たちの釣りがしたくなってしまう、そんな時間をしばし過ごしたのです。




小さいながらも深みがあるそれなりのプールには、決まって1~2尾のレインボーが入っていました。川は小さくてもサイズはニュージーランド。どれも立派な魚たちで、ここでも産卵行動が見られます。きっと魚たちにとっては大切な産卵場なのでしょう。まだまだ産卵モードの魚たちを驚かさないように、少し上流まで足を伸ばした後、この小さくてきれいな、きらきら光る宝物のような沢を後にしました。

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宝物の沢の、まだ婚姻色が鮮やかなレインボー。
53cm。
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# by nzsanpei | 2006-11-07 20:52 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 02日

11月1日 もうひとつの解禁日

自分の住むクイーンズタウン周辺の川は、解禁日が大まかに2つに分かれます。
一つは10月1日。これは主に、海に直接注ぎこむ川。
もう一つは11月1日(ないし、4日)。これは、湖に注ぎ込む比較的標高が高い場所を流れる川。
産卵期のズレを計算に入れているからだと思われます。
ということで、11月1日は待ちに待ったもう一つの解禁日です。

クライストチャーチ在住の、フライフィッシングほとんど経験無しのHさんが今日は一緒です。
2日前に降った相当量の雨の影響で大きく増水した周辺の川は、やっと濁りがとれてきた、といった状態。比較的回復の早そうな、車でクイーンズタウンから2時間ほどの小規模の川に向かいました。

天気は最高。
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まずはちょっとだけキャスティングの練習。7~8mも飛べば十分。水の濁りが味方になって、魚にこちらの存在をぎりぎりまで気づかせないはず。フライフィッシングは、そんなに敷居の高い釣りじゃ、ありません。ということで、さっそく最初のポイント(上)へ到着です。

ひょろひょろひょろ、っとキャスト。上出来、上出来。またキャスト。数度のライントラブルに見舞われつつも、少しずつ少しずつ前進していきます。

そのうち・・・・・、「おっ!」という一声と同時に、華麗にビシッ!と合わせを決めて、見事にヒット!ロッドは弓なり、魚は走り始め、普通の初心者ならもうパニくること間違いなしのはずなのに、Hさんちょっと違います。
ロッドをもった人差し指でラインを抑え魚とやり取りするうちに、今度はてきぱきと余ったラインをリールに巻き取り(リールを逆に回したりはしましたが)、あとは日本での海釣り経験を生かしてしっかり魚の引きを押さえ込みながら、ついには良型のレインボーを岸に引きずり上げてしまったのです。
すごい!お見事!確かに魚がかかったらどうするか、なんてことは説明したし、やり取りの最中も多少の指示は出しましたが、なかなか最初から一人で全部はできないもの。しかも初めてフライで釣り上げた魚が53cmのピカピカのレインボー。恐れ入りました。
e0098148_1042239.jpgその後同型のレインボーをさらに2尾追加した後は、少し手を休め、河原でランチ。ぽかぽかの陽気を浴びながらサンドイッチをほおばり、のんびり釣りの話をして、気がつけばもう午後2時過ぎ。幸せな時間は足早に過ぎていくものです。

昼食後、最初のヒット。「こいつすごく引く・・・。」なんて言いながら相変わらず冷静に対処してあがってきた魚が、圧巻の60cmジャストの初ブラウン。本人ビックリ。こちらもビックリ。
さらに58cm(推定)もその後に追加して、幸せな1日は終了したのでした。

帰り道、1日の釣りを振り返るのもまたいい時間。釣った魚の話。フライフィッシングの道具の話。今後の釣りの計画etc.・・・。
これでまた、フライフィッシングの世界に引き込まれた釣り人が、一人増えたはず。ですよね?Hさん。
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# by nzsanpei | 2006-11-02 11:19 | 釣り日誌 | Comments(0)