Angler's Notes from Southern Alps

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2006年 11月 10日

11月10日 風にも負けず・・マタウラ川上流

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マッチング・ザ・ハッチの名川、Mataura川のわんぱくブラウン(といっても、50cm)です。プロポーション抜群のあまりにもコンディションのいい魚体で、思わず見とれてしまいます。
ハリにかかってからが、すごいんです。

今日は午後半日で、Mataura川上流部へ。クイーンズタウンから約1時間の距離です。
昨日からニュージーランド全土で強風が吹き荒れ、北島では被害も出るほど。自分のいる南の端のほうでも、晴れてはいてもやはり風を避けられない雰囲気。
ポイントに到着してみると、やはり上流から下流に向かって強風が吹いていてちょっと不安ながらも、「ここでやめるわけにはいけません」ということで、川辺に立ったわけです。

風がまともに上流から吹き付け、河原の柳はギシギシと音を立て、時には水飛沫が風によって飛び散る、フライフィッシングにはたいへん厳しい状況。何とか風の切れ目を見つけてクロスからダウンクロスで流したり(上流側にメンディングができない!)、風裏を見つけて粘ってみたりと試行錯誤の釣りでしたが、何とか元気溢れるブラウンを3尾ゲットすることが出来ました。

ちなみに、いかにマッチング・ザ・ハッチの名川といってもハッチもくそもない今日の状況では、どうしても水中の釣りにならざるをえません。ドライを投げたところで、着水後に風に飛ばされてしまう・・・。
2尾はウェイトのついたニンフで底を探って。もう1尾はウェイト無しのニンフを水面下10cmくらいを漂わせて、サイトで合わせを入れて釣りました。

それにしても、風に負けじとロッドを振ったので肩が・・・・。
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# by nzsanpei | 2006-11-10 17:41 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 07日

11月6日 宝物の沢で、オショロコマを思い出す

クイーンズタウンから1時間と少し。Hawea湖方面へ。

今日のテーマは、「新たなポイントの開拓」です。北海道であちこち釣り歩いていたときも(あ、私は札幌出身です)よく名も無き沢に入っていったものですが、予備知識が無いところにはじめて行くのって、すごくワクワクしませんか?なんだか宝探しみたいで。そして、宝物が出てきたとしたら、それは最高です。

ということで、宝探し第一弾は比較的よく知られた小規模な川ですが、これはまんまと外れました。魚はちらほらいて、時には数尾固まっていたりもするのですが、全然フライに反応しないばかりかなんだか様子が変です。1尾のレインボーの周りをもう1尾が行ったり来たり。いきなり尻尾で底の砂をバフッと・・・!なんと、産卵行動ではありませんか!春も盛りだと言うのに今頃スポーニングに出くわすとは思いませんでした。他の河川より2ヶ月は遅い産卵行動(spawning)に唖然。よくみると、他に出会う魚たちもみなその様子。これはそっとしておいてあげましょう、ということで、あえなく移動となったのです。

e0098148_19562273.jpg30分ほど湖に沿って車を走らせていると、湖に注ぐ小さな流れが眼にとまりました。下りていって見ると、いかにもチョロチョロといった感じの細く弱い流れ。道路の下をくぐって、ブッシュの中に続いているようです。普通なら絶対釣りに入ろう、なんて思わないでしょう。でも今日はある意味冒険の一日。とりあえずフライロッドを片手に小川をさかのぼっていくことになったのです。

奥に入っていくと、あら意外。狭い谷間を流れる小川はけっこうまとまった流れになって、程よいプールが点在するきれいな小渓流と言った感じ。これなら魚もいるかも、と少しだけ期待。川幅は広い所でも3mくらい。まるで北海道の、知床のどこかの沢のような様相です。ドライフライをそっと落とすと、今にもあの愛嬌のある顔のオショロコマが飛び出してきそうな・・・。

e0098148_20135065.jpg左の写真に写っているのは、同行したひでくん。いかに小さな川かわかりますよね。ニュージーランド広しと言えども、こんなところで釣りをする機会というのは、そうそうありません。
冷たく、透き通った山間の輝かしい流れ。苔むした河原の岩盤。水面に落ちる木々の影。
貴重な体験でもあり、どこか懐かしい雰囲気も漂い、思わず久しぶりに日本の渓魚たちの釣りがしたくなってしまう、そんな時間をしばし過ごしたのです。




小さいながらも深みがあるそれなりのプールには、決まって1~2尾のレインボーが入っていました。川は小さくてもサイズはニュージーランド。どれも立派な魚たちで、ここでも産卵行動が見られます。きっと魚たちにとっては大切な産卵場なのでしょう。まだまだ産卵モードの魚たちを驚かさないように、少し上流まで足を伸ばした後、この小さくてきれいな、きらきら光る宝物のような沢を後にしました。

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宝物の沢の、まだ婚姻色が鮮やかなレインボー。
53cm。
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# by nzsanpei | 2006-11-07 20:52 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 11月 02日

11月1日 もうひとつの解禁日

自分の住むクイーンズタウン周辺の川は、解禁日が大まかに2つに分かれます。
一つは10月1日。これは主に、海に直接注ぎこむ川。
もう一つは11月1日(ないし、4日)。これは、湖に注ぎ込む比較的標高が高い場所を流れる川。
産卵期のズレを計算に入れているからだと思われます。
ということで、11月1日は待ちに待ったもう一つの解禁日です。

クライストチャーチ在住の、フライフィッシングほとんど経験無しのHさんが今日は一緒です。
2日前に降った相当量の雨の影響で大きく増水した周辺の川は、やっと濁りがとれてきた、といった状態。比較的回復の早そうな、車でクイーンズタウンから2時間ほどの小規模の川に向かいました。

天気は最高。
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まずはちょっとだけキャスティングの練習。7~8mも飛べば十分。水の濁りが味方になって、魚にこちらの存在をぎりぎりまで気づかせないはず。フライフィッシングは、そんなに敷居の高い釣りじゃ、ありません。ということで、さっそく最初のポイント(上)へ到着です。

ひょろひょろひょろ、っとキャスト。上出来、上出来。またキャスト。数度のライントラブルに見舞われつつも、少しずつ少しずつ前進していきます。

そのうち・・・・・、「おっ!」という一声と同時に、華麗にビシッ!と合わせを決めて、見事にヒット!ロッドは弓なり、魚は走り始め、普通の初心者ならもうパニくること間違いなしのはずなのに、Hさんちょっと違います。
ロッドをもった人差し指でラインを抑え魚とやり取りするうちに、今度はてきぱきと余ったラインをリールに巻き取り(リールを逆に回したりはしましたが)、あとは日本での海釣り経験を生かしてしっかり魚の引きを押さえ込みながら、ついには良型のレインボーを岸に引きずり上げてしまったのです。
すごい!お見事!確かに魚がかかったらどうするか、なんてことは説明したし、やり取りの最中も多少の指示は出しましたが、なかなか最初から一人で全部はできないもの。しかも初めてフライで釣り上げた魚が53cmのピカピカのレインボー。恐れ入りました。
e0098148_1042239.jpgその後同型のレインボーをさらに2尾追加した後は、少し手を休め、河原でランチ。ぽかぽかの陽気を浴びながらサンドイッチをほおばり、のんびり釣りの話をして、気がつけばもう午後2時過ぎ。幸せな時間は足早に過ぎていくものです。

昼食後、最初のヒット。「こいつすごく引く・・・。」なんて言いながら相変わらず冷静に対処してあがってきた魚が、圧巻の60cmジャストの初ブラウン。本人ビックリ。こちらもビックリ。
さらに58cm(推定)もその後に追加して、幸せな1日は終了したのでした。

帰り道、1日の釣りを振り返るのもまたいい時間。釣った魚の話。フライフィッシングの道具の話。今後の釣りの計画etc.・・・。
これでまた、フライフィッシングの世界に引き込まれた釣り人が、一人増えたはず。ですよね?Hさん。
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# by nzsanpei | 2006-11-02 11:19 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 10月 28日

10月28日 大荒れ!?半日フィッシング

今日は新婚ホヤホヤのTご夫妻を半日のルアーフィッシングにご案内です。目的地は、クイーンズタウンの湖ワカティプ湖沿いの秘密のポイント。

比較的穏やかな暖かい午後にさしかかっていたクイーンズタウンを後に、車はどんどんポイントへ向かって進みますが、それとともに空模様もどんどん怪しい方向へと向かっていきます。実は今日の気圧配置ははっきり言って最悪。出発前にお二人にしっかり防寒の用意を促したことが、脅しではなかったことがやがてはっきりすることに・・・。

ポイント到着。風は吹き荒れ、小雨も混じり、今にも嵐はやってきそう。それでもご主人の「いやぁ、たいしたことないですよ」の一言で、さっと着替えを済ませて草原をポイントへ向かって歩き始めたのでした。

ポイントへたどり着く頃には雨脚もやや強まり、バチバチと体に叩きつけ始めます。それでも水は青く透明で、期待十分。まずはバス・フィッシングの経験十分のご主人がお手本にポイントに入ります。「うまくいけば最初の1投目。まず3投以内できますよ」と私が予告。1投目、2投目・・・、「お、来た!」
e0098148_1905360.jpgお見事!初めて1分の出来事でした。小ぶりながらも元気に跳び回った40cm強のピカピカのレインボー、いっちょ上がりです。

次は奥様の番。ご主人には少し下流に移動していただいて、期待十分に1投、2投、3投・・・・そうこうしていると再びご主人「ヒット!」。釣り開始からものの5分で元気なレインボーを2尾もしとめて、ご主人ご満悦。奥様も感心しきり。
これで奥様も俄然やる気に。しかしさらに天気は悪化し始め、傍目には壮絶な状況に突入していくのです。



e0098148_191141100.jpg防寒着の上からとはいっても濡れ、体は冷えて手指はしだいに動かなくなっていきます。それでもお二人はやる気満々。特に奥様!そうこうしているうちに奥様「あ、あれ?あ!きた、きた!」初ヒット!も、ググッ・・と手ごたえを感じたところで痛恨のバラシ。でも大丈夫。直後にまたヒット!今度はしっかりフッキングしたようで、魚は勢いよくビューッとラインを出して走り回ります。もう大丈夫だろう、という所までよってきたところで最後の抵抗を試みる魚。流心に鋭く走りこんだと思ったら「あれ?」という奥様の声とともにラインはすっかりテンションを失っていたのです。残念、良型でした。



e0098148_19272734.jpgその後もヒットを繰り返した奥様でしたが、結局5バラシ。体は冷え切り、指先も限界に来たところで半日の釣りは終えたかに思えました。
引き上げようと歩き始めたとき、今まで手をつけなかった遠くのポイントにご主人が1投だけルアーを投げ込んでみたら・・・「来た!」。ここからが泣かせる話です。ご主人、ロッドを奥様に渡します。数分の格闘の末、ついにやりました!良型ブラウンを見事ゲット!夫婦の共同作業が実って、みんな大喜び!


結局実釣3時間ほどで、バラシも含めてお二人合わせて10尾ほどの魚の感触を楽しむことが出来ました。天候は最悪でも実に楽しい釣り。ガイドの私は内心すご~く、ホッとしました。

それにしても、温和で明るい実にいい雰囲気のカップルです。
Tご夫妻、またどうぞ遊びに来て下さいね。
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# by nzsanpei | 2006-10-28 20:10 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 10月 25日

してやったり!

すっきり快晴。無風。
e0098148_17542321.jpg「何でこんな日に仕事なんだろう・・・。」とはならないのがここのいいところ。釣り場も近いし、サマータイムだから、午後からも明るい時間はたくさん。午前中にデスクワークを終わらせて、午後1時に家を出発。今日の目的地はクイーンズタウンから1時間の、Mataura川の支流の牧場の中を流れる小さな川です。魚は多くは無いけれど、あまり人も入らない川なのでシーズン初めには今まで何度かいい釣りをさせてもらっているところです。

日が高く照り付けているので、魚たちは柳の木の陰に隠れているもよう。浅くて透明度の高い水とは言っても、なかなか見つけるのは大変。でも今日はニュージーランドらしく、サイト・フィッシングでじっくり流れの中を注視しながらゆっくり釣り上がって行くことにしました。e0098148_1841640.jpg
みんな日陰の川底でジッとしていても、中にはやる気のある魚はいるものです。まずは隠れ家の柳の倒木の脇でえさをついばんでいたこのブラウン。(ちなみに、マタウラ川流域は、ブラウン一色です)ウェイト無しのニンフで水面直下を流すと喰ってきました。小さな流れを上に下に元気に走り回った後、無事にランディング。55cm。こんな小さな川にもこのサイズの鱒がいるのが、ニュージーランドの魅力の一つでしょうね。

それにしてものどか。川のせせらぎ、乱反射する太陽、柳の木陰、草原の羊の親子、無邪気に寄ってくる鳥たち・・・。植物も動物も、川も風も空気もみんなのびのびとしている季節です。

その後さらに同サイズを1尾追加した後、そろそろここらで引き返そう、という所までたどり着きました。小さなプールの流れ込み、岸際50cmの逆転流と太い流れの境目に今日一番のそいつはいました。底にへばりつきつつも、しっかり捕食モード。

まずはニンフをしっかり川底に届ける作戦で。完璧に鼻面を流しても、アクションを加えて誘っても完全に無視。1尾目を釣ったときと同じ作戦に出ても、また無視。完全に見切っている様子で、おそらく今年すでに一度釣られた魚かもしれません。あの手この手でせめてもさらに無視。30投くらいしたでしょうか。1尾にこんなにこだわることが出来る釣りって、フライフィッシングだけかもしれない・・なんてぼんやり考えながらさらに工夫。心理作戦を決行です。まず一つのフライをしつこく投げて魚をそれに慣れさせ、あえてそれを完全に見切らせる。次にそのフライの下に小さめの地味なタイプのフライを垂らして・・・。魚がそれまでのフライを完全に見切ってかわしたすぐ脇に、比較的安全そうな小さいえさが流れてくる・・・・。「こっちは大丈夫、パクッ!」(魚の気持ち) 『残念でした、ビシッ!』(自分の気持ち)
e0098148_1903515.jpg華麗にジャンプを3~4回決めた末にようやく白旗を揚げて上がってきたそいつは、ピカピカの57cm。まんまとしてやったり、の気持ち。なんだか魚が悔しがっているように見えた、この春改心の一撃でした。
難しい魚を相手にした時って、釣れても釣れなくてもその魚とコミュニケーションがとれたような気持ちになって、すごく楽しいと思いません?

今日はこれで終了。家に着いたら5時。全部で4時間。実釣2時間半の実に楽しい釣りでした。
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# by nzsanpei | 2006-10-25 19:05 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 10月 23日

10月23日 誰にでもある?悲しいできごと ・・・

「あ、あれ?・・ない・・・!」
気がついたらベストのポケットが開いたまま。
取り出そうとしたフライボックスがどこにもない・・・。
あわてふためいて来た道を引き返して、愛しのフライボックスちゃんを探しても後の祭り・・・。

かくして、大事な大事なニンフが一杯詰まったフライボックス・・・・、大枚はたいて買ったC&Fの、使用頻度がとっても高い大切な宝物のフライボックスは、テ・アナウ近くの小川のごみとなったのでした・・・・・・・・・。誰かに拾われて幸せに余生を暮らすのか、はたまた本当にただのゴミになってしまうのか・・・。

夢に出てくること間違い無し、というくらいの引きずり具合で、もうたまらない心境ですが、こういうことってよく起こるものなんでしょうか?やっぱり。話には確かによく聞くけど、自分の身に降りかかると本当にやるせないことこの上無しです。誰かのもっと悲惨な話でも聞いて、自分を癒したいような・・・。ふぅ・・・・・・・・・・・・。
e0098148_19422916.jpg場所はここ。小さな川です。

朝からどんより曇り空。午後から寒冷前線が通過して、思い切り寒くなるそうな。ニュージーランドは今日まで3連休だったので、逆にこれくらいの予報の時の方が人もいないだろう。釣りには決して悪いわけじゃないから、と望んだ今回の釣行でした。

いい話は聞いても、夏場の極端な減水(時には場所によって干上がることもある)が気になって過去2回ほどしか釣ったことのない川です。春先は水量も安定しているので、思い切ってチャレンジしたわけです。行かなきゃよかった・・・・。

川は一見ポイントも多く、魚も多そう。川底がやや茶色味がかっていて、おまけに曇り空で水面も光るのでサイトで釣るのは難しそう。虫も飛んでいないしライズもないので、ニンフ&ブラインドで釣り上がり始めました。

魚はやはり少ない、というのが結論(少なくとも今回釣った区間)。
まず釣り始めて45分ほどで、同行のひでくん(釣り友達)が56cmのレインボーをゲット。魚はプールの底にへばりついている様子で、しっかりウェイトを載せたニンフで底をとって食わせたようです。お見事。

やがて、寒冷前線到来。雪かあられの一歩手前というくらいに冷たい雨がバチバチと叩きつけるように降り始め、フライフィッシングの大敵の強風が吹きつけるすさまじい天気に。そして一気に気温低下。当初12~13℃くらいあったものが、一気に5℃を切るほどに!

e0098148_20111276.jpg寒さに震えつつさらに釣り上がること2時間。やっとのことで自分にもヒット!ビューンと一気に下ったかと思えば豪快なジャンプを披露してあがってきたのは、レッドバンドが鮮やかな53cmの、まだあどけない顔をしたレインボーでした。(写真はちょっとピンボケですいません)

その後はひでくんが同サイズのレインボーを追加し、今日の釣りは終わり。釣れない釣りはよく歩く、は自分の持論。(というほどのものでもない)結局往復8kmほども歩いた労力の割には、実に寂しい釣果となりました。ニュージーランドと言えど、いつでも誰でも簡単に魚が釣れるほど甘くはないのです。

ところでこの川、地形図を見るとひたすら歩いてたどり着く最上流部に何か秘密がありそうです。お客さんをガイドしてはちょっと行けませんが、次回はセミフライの時期にぜひ訪れてみたい川。たくさん歩く釣りが好きな方は、ぜひご一緒に。
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# by nzsanpei | 2006-10-23 20:29 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 10月 17日

10月17日 マタウラ川上流部(Upper Mataura River)

久々の、風も無く穏やかな晴れ!

今日は今シーズン初のマタウラ川へ!
マタウラ川と言えば、世界的に有名なライズとマッチング・ザ・ハッチの釣りの川です。日本の著名な釣り人も訪れる、フライ・フィッシングを志す者にとって一つの憧れにもなる川の上流部が今回の目的地。実はニュージーランドの観光の拠点、クイーンズタウンからは車で1時間弱の所にこの川は流れているのです。なんてラッキー!

国道を飛ばして走り、川に通じる道へ入り、羊の群れを蹴散らし、45分で到着です。
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(みんなおしりを向けているのは、車に驚いて逃げているから。)

(子羊も親羊も入り乱れて逃げる。)



川は昨日までの悪天候と雪解けで濁りが入っているかと思えば、これがとんでもなくクリアー。春先ではなかなか考えられないくらいの透明度です。ということは、魚を見つけやすい! そして・・・、魚に見つけられやすい!!
マタウラ川上流部(アッパー・マタウラ)の釣りは基本的にサイト・フィッシングなので魚が見つけやすいのはいいことなのですが・・・。なにはともあれ釣り開始となりました。

案の定、魚は見える。ご覧の通り。(というほど見えやすいわけではありませんが)
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しかし、シーズン初めとは思えないほどの神経質さ。

かなり慎重に近寄ってもサッサと逃げる。
ラインの影に驚いて逃げる。
フライを完璧に見抜いて無視。そして逃げる。
フライをとっかえひっかえしても同じ。
フライを動かして誘ってみても・・・逃げる!

こりゃ、打つ手無しです。
ようやく1尾針にかけたものの、サラッと逃げられてギブアップ。
低水温で魚のやる気もイマイチではありましたが・・・。無念のボウズに終わりました。

まあ、春の穏やかな一日を川辺で過ごせたので良しとしましょう。川はとてもきれいで、生気に満ちていてとってもきもちよかったんですけどね・・・。

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# by nzsanpei | 2006-10-17 19:56 | 釣り日誌 | Comments(0)
2006年 10月 16日

釣り具以外の必需品

e0098148_12324277.jpgまず、フィッシング・ライセンス。普通に釣具屋さんやスポーツ用品店で買うと紙のライセンスだけど、インターネットで買った年間パスは、カッコいいカード!
裏面にはライセンスの内容の詳細が記述されている。

右のほうに貼り付けされている白い部分は、バックカントリー・ライセンス。ある特定の川に入るには、これが必ず必要。年間パスを持っていると、無料で手に入る。
年間パスを持っていないとバックカントリー・ライセンスは手に入らないので、それらの川に入るには年間パスを購入しなければいけない、ということになる。
え?その川はどこかって?
まず、クイーンズタウンのワカティプ湖に注ぎ込むGreenstone Riverと、その支流のCaples River。前者にはさらに規制があるので注意。そして、巨大ブラウンの川として知られるOreti River上流部



e0098148_12394936.jpgで、次にレギュレーション・ブック。南島の全ての川や湖の、細かなルールが全て記載されている手のひら大の本。ライセンスを買うと、必ずくれる。北島で買うと、北島バージョンをくれる。


時にはコレを見て釣り場を探すこともある。頼りになる本。







e0098148_12462084.jpgそして最後は、ディディモを消毒するスプレー
川から上がったら、とにかく川の水に接触のあったもの全てに「シュッ、シュッ!」とする。
ウェーダー、リール、ロッド、はたまた使ったフライまで。

スポーツ用品店や釣り具やさんに売っている。







あとは、デジカメ
一昨年セミで釣ったシーズン最大魚は、デジカメを忘れていったがばかりに証拠を残せず誰も信じてくれなかった・・・。
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# by nzsanpei | 2006-10-16 13:22 | 釣りあれこれ | Comments(0)
2006年 10月 13日

お天気には勝てません・・・

春です。すっかり。
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ここの春は、日によってぜんぜん雰囲気が違います。
3日前は最高気温8℃で、いきなり雪が降りました。冬に逆戻りしたよう。
昨日、今日は逆に夏のような陽気で、最高気温23℃。真夏の少し涼しい日のよう。(ちなみに、ここは南緯45度。夏でもせいぜい30℃までしか気温は上がりません。

ここしばらく、釣りにいけません。仕事やら用事やらも理由ですが、なんと言っても天気。3~4日前までは大雨と雪で、川は釣りになるような状態じゃなく、それが終わったら今度はずーっと強風が吹き続けている有様。上の写真の、庭の桜も今はすっかり飛ばされてしまいました。

フライ・フィッシングにとって、風は大敵。気温が高くて、ハッチも進んでいるかもしれないけれど、ちょっとこれじゃね、という状況がまだ数日続きそうだから欲求不満の塊になりかけているところです。「ちょっとくらいの風なんか平気だよ」とは言わないでください。場所によっては風速が時速130km(ニュージーランドでは、風速は時速であらわします。)なんて言っていますが、これはちなみに日本で言うところの風速36mくらい。台風並みです。他の場所でもだいたい風速20m前後の風が吹きすさんでいますから、ちょっと状況が厳しすぎるのです。
まあ、こんなときもあります。釣りは自然との対話。自然が「今日はダメだよ」というときは、無理に出かけることもないでしょう、なんて自分に言い聞かせているわけです。(とは言っても、お客さんがせっかく日本から来ているときは、なんとか風ウラを探すわけなのですが)

釣りにいけない日の過ごし方。いろいろあるでしょうが、
  仕事でお茶をにごす。釣りに行くための家族への布石。
  フライを巻く。ひたすら巻く。
  釣り具の手入れ。
  釣り雑誌を読む。(最近日本の釣り雑誌が若干手に入って、良いヒマツブシ)
  少し家事を手伝ってみる。やっぱりこれも、釣りに行くための家族への布石。
  etc....

住む国は変わっても、釣り人のやることなんてだいたい同じですよね?

さて、雑誌でも読んで日本の先進技術でも勉強しようかな。
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# by nzsanpei | 2006-10-13 17:43 | NZの生活一般 | Comments(0)
2006年 10月 11日

恐怖の侵略者~Didymo~

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「なんじゃ?この汚らしい石に付着した物体は?」
と思ったあなた。どうします?もしあなたのお気に入りの川の川底が、ある日この汚らしいものに覆いつくされていたとしたら?コレが今、NZの南島でまさに起こっていることなのです。

こいつの正体は、通称ディディモ(Didymo)。正確には「Didymosphenia geminata」。北米原産の藻(正しくは、ケイソウ類)です。世界的にも侵略性の高い動植物の一つとして認知されているこの藻がニュージーランドで最初に発見されたのは、2004年。ほんの2年前。クイーンズタウンから車で2時間ほどの、テ・アナウの近くを流れるMararo川と、Waiau川でした。どちらも南島を代表する釣り場で、自分も大好きな川でした。
ディディモは一気にこの2河川で増殖し、あっという間に川底を、ぶにょぶにょ、ぐにょぐにょした海綿状のマットで覆ったのです。

川が汚く見えるだけ、ではもちろん今のNZ国内の大騒ぎにはなりません。
ディディモは植物で、当然呼吸しています。ディディモに侵略された川は、水中の酸素量が減少し、水質悪化を招きます。また川底を覆い尽くすことで、水生昆虫の生息環境に著しい影響を与え、結果としてそれらを餌とする魚類の生息を脅かすことになるのです。
釣りをしていても流下してくるディディモにフライをとられ、ニンフィングに至っては、キャストのたびに川底のディディモに引っかかり釣りにならない、といった有り様。

e0098148_18152563.jpgこのディディモは、目に見えない胞子によって広がっていきます。NZにも、おそらく釣り人のウェーダーなどに胞子が付着する形で入ってくることになったのでは、と言われています。だから当然、感染河川拡大の防止には、河川利用者が見えない胞子をしっかりと意識して、河川間の移動に際しては消毒などの防御策をしっかり行う必要があるのです。
関係機関の必死のPR活動にも関わらずディディモはその後も拡大を広げ、今では南島の約20河川でその存在が確認されています。中には世界的に有名な、Mataura川、Ahuriri川などの名前も挙げられています。

今では主に外来の有害生物を取り締まる国の機関、Biosecurity New Zezlandが中心となり、この侵略者の抑制方法を研究する傍ら、南島全体をコントロール・エリア(制限地域)に指定して人の手による拡大を何とか防ごうと必死の努力を続けていますが、全ては釣り人を中心とした河川利用者にかかっている、といっても言い過ぎではありません。

日本の釣り人にとっても、これは「対岸の火事」ではないはず。アメリカからNZに来たんです。すでにヨーロッパにも渡っています。日本に侵略の手が及んだとしても、何の不思議もありません。どうします?ある日渓魚がたわむれる清流が、醜い黄土色の藻でおおわれてしまったら?

だから、これからNZに釣りに来よう、と考えている皆さんにお願いです。まず、道具をきれいに洗浄して持ってきて下さい。ディディモは洗剤や漂白剤と乾燥に弱い植物です。NZ国内で釣りをするときは、水域がディディモに感染している、していないに関わらず必ず水に触れたもの全てを消毒してから、別の川に移動して下さい。(消毒液が南島では販売されています)
①Check 道具にディディモのかけら、土などが付着していないか確認。
②Clean 次にしっかり消毒。(5%程度の漂白剤液などで)
③Dry 消毒が出来ないときは、48時間以上の完全な乾燥。


詳しくは、Biosecurity New Zealandのウェブサイトで確認できます。

美しい川を大切にしたい気持ちは、国が変わってもみんな同じ。私たちの大事な遊び場を力をあわせて守りましょう。

(掲載の写真は、「Biosecurity New Zealand」の許可を得て使用しています。転載はご遠慮ください)
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# by nzsanpei | 2006-10-11 19:09 | 釣りあれこれ | Comments(0)