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Angler's Notes from Southern Alps

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2010年 10月 15日

10月13日 Oreti River

10月13日 Oreti River_e0098148_13532067.jpg

今回訪れたのは、Oreti Riverの中でも、昨秋の大洪水の影響が最も顕著だったエリアです。シーズン初めに是非ともその影響の程を確認しておく必要があったので、釣りが決して良いものではないことが予想できたとしても、あえて訪れたというわけです。

ちなみにこのエリアの通常水量は、毎秒10トン未満。
それが大洪水の時には毎秒2000トン弱まで水量が増え、当然水は河原を超えて、周辺の牧草地などを湖に変化させたのでした。
当然ながら従来の川底は完全に洗い流され、川の流路はあちこちで切り替わることになります。

実際の状態は、上の写真のような感じ。だいたい予想通りでした。
新たに形成されたばかりの流路は、川底が安定していなく、浅く幾筋にも分かれて「ザラーッ・・・」とメリハリなく流れている感じです。プールや深瀬といったような、魚が定着する場所(ツキ場)がほとんど存在しない単調な流れでした。当然ながら、そのような場所には魚は少ないというわけです。

ポイントが少ないので、それほどロッドを振る機会も得られないままけっこうな距離を歩き、結局見かけた魚は2尾。それも川の本流筋ではなく、比較的流れが緩やかで本流に比べればまだメリハリのあるバックウォーター(分流)に定位していたものでした。

ということで、しばらくこの周辺に関しては、釣りには適さないと言えそうです。

これが元の状態に戻るには、恐らく1年以上はかかるように感じます。
流路が切り替わらない程度の増水などにより川底が掘り込まれていって、河原が安定し、プールや瀬が形成されていくことで、初めて魚たちが定着できる川の状態になるのだろうと思います。

悲観的な予想通りの状況を確認する結果に終わり残念ではありましたが、ある意味ガイド的には成果のある1日となりました。

しかし、いきなり暑くなりました。
ここ3日間ほど、日中の最高気温が20℃を超えています。風も弱く、太陽光線は相変わらず強烈なので、体感温度は25℃を超えて、少し辛くなるほどです。続きませんけどね。

by nzsanpei | 2010-10-15 14:29 | 釣り日誌 | Comments(0)


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