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Angler's Notes from Southern Alps

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2011年 04月 17日

4月14日 マタウラ川下流域

4月14日 マタウラ川下流域_e0098148_822027.jpg

前回のUPで「近々・・・」なんて書いていた次の日に、マタウラ川下流域まで足を伸ばしました。
前日、マタウラ下流域の名ガイドで私の友人のデイビッドに電話をして状況を聞いたら、「明日はいいかもしれないよ。」とのことだったので、それでは、と車を走らせたしだい。

当日は曇り空。
気温はこの時期にしては低くない、16℃前後。
緩やかな東風。
川は少し水位が高めも、水はクリアーで、釣りには良い感じでした。

デイビッドの家までまず行って、ひとしきり今シーズンの釣りの話しや近況などなどを交わした後、ついでに教えてもらったポイントに昼頃から出かけたのです。ずいぶんゆっくりとしていたようにお感じになるかもしれませんが、こちらの狙いはライズ。で、マタウラのライズ(=メイフライのハッチ)は、たいていの場合、午後1時~2時くらいの間に始まることが多いのです。なので、ゆっくりで大丈夫。

教えてもらったそのポイントは、川幅50mくらいの、広くて浅いプール。長さにして300m以上はありそうです。いかにも、マタウラのブラウン達が好みそうな、いわゆるライズ・ポイントという印象。
上の写真の場所がそれです。

ポイントに到着した12:30頃は、ライズはまったく見られなかったのですが、1:30も過ぎると、ポツ・・・、ポツ・・・、とライズリングが見られ始めました。良く見ると、メイフライもたま~に飛んでいる様子。
「それでは。」と、そんな散発のライズの中でも、比較的安定しているものを狙って釣り開始。フライは#16のイマージャーです。

4月14日 マタウラ川下流域_e0098148_8162739.jpgせいぜい自分の膝くらいの深さの、止水に近いフラットな緩流帯や、やはり流速が遅くて浅い瀬なんかでライズは多かったようです。
それらを丁寧に狙い撃ち。

結果的に言えば、ハッチは最後までまばらで、ライズも散発な傾向が続きました。なので、マタウラ下流で有名な「マッドライズ」という驚異的なライズの数に遭遇することはできなかったのですが、それでも午後4時までの間に8匹。
使ったフライは、#14、または#16のイマージャーと、それをなかなか食べてくれない魚には、クリップルのパターンで、それだけでほぼ用は足りました。

このエリアの魚たちはとにかくコンディションが良くて、元気。
平均サイズは40cm台で、ニュージーランド南島の中では決して大きい方ではないのですが、40cmくらいの魚たちでも、50cmクラスに負けないくらいのファイトをしてくれます。そして、よく飛び跳ねます。なので、釣れる魚の大きさは、全然気にならないのがここの釣りです。
ちなみにこの川はブラウン・オンリー。「ブラウンはジャンプしない」なんていう迷信もあるようですが、それは大きな間違いだということを、ここのブラウン達は教えてくれます。

釣った数は思ったほどではなくても、期待していた通りの釣り方で魚に出会えたので、まあ納得の1日でした。
本当は多分もっと低い気温にならなきゃダメなので、もう少し天気予報とにらめっこして、低温状態になった時を狙って、もう一度訪れてみたいポイントでした。運良くマッドライズに出会えれば、ほんの数時間で20尾や30尾釣るのは難しくないはずですからね。


さて、シーズンの終了もいよいよ近づいてきました。
あと1ヶ月少々の間に、どんな刺激的な釣りが待っているのか、なかなか楽しみです。
そろそろスポーニング・ラン(産卵遡上)も始まっています。川の上流部が魚であふれる時期にいよいよ入りました。ぜひご一緒に。

by nzsanpei | 2011-04-17 08:42 | 釣り日誌 | Comments(0)


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