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Angler's Notes from Southern Alps

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2013年 01月 05日

Sさん釣行3日目

Sさん釣行3日目_e0098148_1320451.jpg


3日目です。
この日は夜の間から雨。気温も低下。
朝になっても雨は降っていましたが、川の水量には、まだそれほどの影響は出ていないようでした。
さて行き先は?と、しばし打ち合わせ。
初日の短時間の釣りがあまりに良かったので、あの川の上流に行ってはどうか?ということになりました。

天候:雨
気温:10℃⇒17℃
水温:17℃

レインジャケットをしっかり着込み、川に下りてみると、開始地点のプールには数尾の魚の影があったものの、その後はほとんどと言ってよいくらい、なぜか魚が見当たりません。
ブラインドでそれらしいポイントを流してみても、何の反応もありません。
おかしい。

でもこの川の同セクションは、前年も初日に入り、ある地点を過ぎるといきなり魚影が濃くなり、魚の反応も良くなったことがあったので、それに期待して上流に進んだのです。

さらに、かな~~~り上流に遡り、川の流れがまとまりを見せ始めた頃から、それらしいポイントには魚の影が見られるようになりました。が、反応は良くありません。

さらに、かな~り上流に遡ったあたりから、ようやくやる気のありそうな魚がちらほら。
そしているのはブラウンのみ。普段はレインボーの方が多い川なのですが、なぜかブラウンのみです。

やがて、プールの上の瀬。柳の梢が水面に覆いかぶさった所に、じっとしているやる気のなさそうな大きなブラウンが一尾。全然動きません。しかし、定位している所は捕食ポジション。
「可能性はあるのでは?」ということで、軽いニンフに取替え、インジケーターも外し、繊細なサイト・ニンフィングで慎重にトライしたのです。
1投目・・・・、無視。
2投目・・・・、無視。
フライを変えて3投目・・・・、無視。
・・・・・。
やっぱりやる気がないんじゃないかな、とあきらめかけた頃の、おそらく10投目くらいだったと思います。
フライの着水位置はピッタリ。ドリフトもしっかり決まって、あきらかに魚の鼻っ面にニンフは流れていったはずでした。
すると、魚が一瞬左に5cmくらい「ふらっ・・・」と動いて、口を開ける姿がはっきりと見えました。
さすがSさん、これにしっかり反応して、ストライク!!
フッキングもしっかり決まって、ファイト開始です。
ここまで、フライが見えていなくても、ほとんどドライフライの釣りと感覚は変わりません。

そうして見事に取り込んだ魚は、58cmの見事な美しいブラウン。
苦労して、かつ完璧な釣り方での一匹だったので、喜びもひとしおでした。
後で聞けば、Sさんはこの時のシーンがなかなか頭から離れなかったそうな。
まあ、それくらい美しい釣り方でした。


Sさん釣行3日目_e0098148_13403786.jpgそして次の1匹。
浅くて早い瀬が、プールに落ち込む所に見えた、黒くて大きな影でした。
もう、明らかに大きい。

魚は浅いところにいても、ニンフはこの場合、重たいものを使います。
流速より少し遅めに流して、落ち込みにしっかり落とし込む。というわけです。

これもなかなか喰ってきません。
しかしフライがしっかりと魚の口に向って流れた10数投目、魚がさっと動いた瞬間に、インジケーターが止まりました!まあ、インジケーターは、ほとんど見ていなかった、という話もありますが。笑

がっちりフッキングした後は、走るし、跳ねる!
巨体を翻して飛び回る姿は、なかなか興奮度が高いです。
やがて、60cmをゆうに超える美しい魚体のブラウンを、ネットに納めることに成功。
本当に、惚れ惚れするような魚体でしたね。

ということで、その後すっぽ抜けなどはあったものの、その後雨も強まり、この2匹でこの日は終了。
釣った数は少なかったのですが、今釣行の中で釣った数々の魚の中でも、特に記憶に残る思い出深い2匹になったのです。それくらい、美しい魚たちだったし、また印象的なシーンが展開されたということです。

帰り道。
雨はますます強さを増します。
そして、その後の3日間もず~っと、雨は降り続けることになったのでした。


Sさん釣行3日目_e0098148_135524100.jpgそうそう。そう言えば。
今年はこいつに頻繁に出会いました。
何これ?って思うでしょう?
これ、ニュージーランドの「うなぎ」です。
どこの川にもたいていいるのですが、日本のそれとは大きさが違います。
写真に写っているものが、たぶん1mくらいの長さだったはず。胴回りは、500mlのペットボトルくらいあります。
これでもまだまだ小さい方。
大きいものは2m、10kg超にまでなるのです。
もう、ほとんど大うつぼ。
けっこうな肉食系で、弱ったマスにも喰らいつきます。なので、釣った魚をリリースする時にこいつがいたら、要注意。

つづく

by nzsanpei | 2013-01-05 14:02 | 釣り日誌 | Comments(0)


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