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Angler's Notes from Southern Alps

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2016年 04月 01日

西やんさん釣行記 5,6日目

西やんさん釣行記 5,6日目_e0098148_7283341.jpg


〔5日目 テ・アナウの小川〕
天候は前日夕方から下り坂。
夜から朝にかけて雨がパラパラと降るような天候になりました。
雨が降ったり、日が射したりなので、朝イチでご覧のような見事な虹。
端から端まで完璧。しかも二重。

さて、この日はテ・アナウ近くの小川に出かけました。
人里に近いながらも、ニジマスとブラウンが混じりつつ、いつもそれなりに魚がいて楽しませてくれる川です。
アクセスも良く、気軽に楽しむことができる川、と言っても良いかもしれません。

西やんさん釣行記 5,6日目_e0098148_7335833.jpg午前は、上流部のアクセスから。
小雨の中でしたが、それなりの釣果を期待して意気揚々と釣りを始めたのです。
しかし!
探せど探せど、魚が全く見当たりません。
ここぞ!というポイントにも、何の影もないのです。
「何かあったのでは?」と思わせるほどの有様。「この川でこんなに魚がいないとは・・・。」と、私も西やんさんも首をかしげるばかりでした。
あえなく、撤退。
午前中は徒労に終わったのです。

そして午後は大きく下流に移動。
こちらでは、なぜかそれなりに魚の影があったのです。やる気もまあまあある。
う~ん、いったいなんだろう???

最初の1尾。
深瀬のヒラキの対岸バンク際で、時折ライズをしているブラウンでした。
フライは、セミ。
アプローチ、キャスティングの仕方、ラインの置き方をしっかり決めていざ、キャスティング。
一発でバンク際の難しいレーンをとらえたフライが、ナチュラル・ドリフトでギリギリ流れるくらいの所で、「ガブリッ!」と魚がフライを咥えました。
お見事です。
その後のファイトも難なくこなし、やっとこの日の1尾目。
二人で胸をなで下ろしました。

次の1尾は、いつも数匹の魚が期待できる、浅い瀬。
今度はブラインドでニンフィング。
流れを読み、しっかりと魚がいそうな筋にフライを送り込んでいくと、インジケーターが消し込みました。
今度は、元気なレインボー。

その後も数回のチャンスがあったのですが、残念ながら口を使わせるところまでには至らず、この日は終了。
最初から下流部に入っていれば、と悔やまれる結果にはなりましたが、これも釣りです。
自然はなかなかこちらの期待通りにはなりません。


〔6日目 タカへとマタウラ上流部〕
さて、いよいよ最終日です。
夜半から、けっこうな雨が降り続きました。

西やんさん釣行記 5,6日目_e0098148_7485384.jpg釣りも好きだけど、鳥も大好きな西やんさん。
今回の目的の一つにバード・ウォッチングもあったのですが、その一つがこれ。
「タカへ」という鳥です。
ニュージーランドで生き残る飛べない鳥の一種で、現在の生息数はほんの250羽ほど。
テ・アナウというところは、このタカへの故郷のような場所なのです。
野生では見ることはできません。
ということで、雨が降る中、テ・アナウの「バード・サンクチュアリ」に立ち寄りました。
餌やりの時間に行くと、なんとタカへの飼育舎の中に入れてくれるのです。

ここでタカへやその他の鳥たちを堪能した後、いよいよ釣りのために移動です。
夕方には飛行機の乗るので、許された時間はほんの3時間ほど。
2日目に魚たちのご機嫌が良かった、マタウラ川上流部に行くことにしました。
その周辺は、雨もほとんど降っていないようです。

連休真っただ中のこの日、川は混雑していました。
アクセス・ポイントごとに、釣り人の車が。
やっと見つけた場所で釣りを始めるも、すでに叩かれた後と見えて、魚があまり狙える場所に出ていません。
そして、神経質。
そうこうしているうちに、下流側から別の釣り人までやってくる始末。

ということで、さらに上流に移動。
釣りができる一番上流のポイントまで移動したのですが、これは間違いではありませんでした。
ゆったり流れる広いプール?瀬?には数匹の大きな魚たちがクルージングしています。
時々水面の何かを食べているのですが、恐らく難敵の「ウィロー・グラブ」。
色々試しますが、なかなかバイトには至りませんでした。
フラットな水面。渇水気味の緩い流れ。賢い魚。そしてウィロー・グラブが捕食物。
これほど難しい組み合わせはありません。
刻々と時間は過ぎていきます。

もうほぼ時間切れ、と言う頃になって、チャンスは巡ってきました。
小さなドライフライの下に、これまた小さなウィローグラブのパターンを結んで、ライズを繰り返す魚めがけて数投目のこと。
魚からやや離れた位置にフライが着水すると、それに向かって勢いよく魚が接近。
はっきり口を開くのが見えると同時に、目印代わりのドライフライが消えました。
「待ってました!」と合わせを入れると、なんと痛恨の合わせ切れ・・・・。
終了間際、土壇場のチャンスだっただけに、これは相当に悔しかったと思います。
難しい相手だっただけに、余計に悔しさはつのります。

これで今回の西やんさんの釣行は終了。
全体的には、難しい状況が多い中で、釣れる魚の数はそれほど多くはなかったものの、それなりに内容の濃い6日間になったと思います。良い魚にも出会えました。
何より、難しい状況でキャストをしっかりと決め、バイトまで持ち込む、という場面が毎日のように見られたことが、私としては意義深かったと感じた次第。
西やんさん、お疲れ様でした。
ウェーディング・シューズは、次回までしっかりとお預かりしておきます。


さて、4月になりました。
気温が下がり、すっかりここ数日で秋の雰囲気になりました。
マタウラ川では、いよいよハッチ&ライズの釣りが始まりましたよ。
もう一つのベストシーズンがやってきました!

by nzsanpei | 2016-04-01 08:09 | 釣り日誌 | Comments(2)
Commented by 西やん at 2016-04-03 18:50 x
最終日の合わせ切れは痛かった!でも、ウィロゥグラブのフライで喰わせたのはこれも”お初”でした。たいへん良い経験でした。またよろしく!
Commented by nzsanpei at 2016-04-04 10:21
>西やんさん
あの合わせ切れは、痛いなんてもんじゃなかったです。笑
勝負としては、超ムズの魚に完璧に勝ちましたからね。
また次回、リベンジしましょう!


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