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Angler's Notes from Southern Alps

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2021年 04月 29日

秋のマタウラ川

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またまたしばらく投稿の間が空きましたが、FBの方でちょこちょこ上げてますので、よろしければそちらもご覧下さい。

さて、前回の投稿で愛用のロッドが折れたことを書きましたが、その後どうなったかをご報告。
まずロッドをこちらのショップに持ち込んで修理可能かどうかを尋ねました。
ショップからNZのSAGEディーラーに連絡したところ、最初は有償アップグレード(NZ$450+送料)になるとの回答。
後日再度確認した時には、アメリカのSAGEに転送して修理してもらうから送って欲しい、との回答。まあこのへんはNZあるあるで、その時その人によって異なる回答が返って来るのです。(再確認したら、「やっぱり修理不可」だって!)
そして一縷の望みを託して、SAGE本社に直接問い合わせをすると、やはり発売から20年以上経過した私のモデルはすでにブランクを生産していないので、修理は不可。有償アップグレードになる、との回答でした。ちなみにアップグレードになると、モデルは折れてしまったロッドに最も近いアクションの現行モデル「ZXL」というスローアクションになる、とのこと。料金はUS$350(送料込み)。折れたロッドはこちらでキープしておいても問題ないそうな。
仕方がないので有償アップグレードをひとまずお願いして、引き続き折れてしまったロッドと同一モデルを探し続けることにしました。
(ちなみに探しているのは、「SAGE GRAPHITE IV 490-3 SP」。お持ちで使っていないという方、もしくはどこかで見かけた方は、ぜひご連絡下さい!)
驚いたことに、SAGEに直接発注すると、そこからロッドビルディングが一から始まるんですね!なんだか特別な気分。
そしてそれから1か月少々。ようやく手元に新しいロッドが無事に届きました。
早速使ってみると、ふにゃふにゃ感はない、しっかりとした振り心地のスローアクションで、キャスト・フィールはなかなか良好。ただしバット部の強さが前のロッドに比べると物足りなく、バットの張りを利用してロッドの先端部だけを「パンッ!」とかえすようなキャスティングが少し難しい感じ。風があると苦労しそうです。
魚がかかってからは、意外にしっかりと魚の強い引きを受け止めてくれるので、その点は合格、といったところでしょうか。
ともかく、これからしっかり付き合って、クセを掴んでいきたいと思っています。

秋のマタウラ川_e0098148_08015697.jpg
さて4月もほぼ終わりで、メインのシーズンは明日(4月30日)で幕を閉じます。
今年の4月は、夏の好調に引き続き、素晴らしい釣りが続いています。
マタウラ川のハッチ&ライズの釣りが最高に面白くて、他の川に行く気持ちにならないほど。
毎日安定したハッチがあり、魚もそれにロックオンしている様子です。
そして例年よりもサイズが大きくて、どの魚もコンディション抜群ときていますから、フッキングしてからもけっこうたいへん。ラインブレイクも頻繁です。だいたいどの魚も55~60cmといったサイズ。

だいたいいつも正午頃に川に到着するようにしているのですが、その頃からメイフライの動きが活発になってきます。そして4時頃までに終わる感じ。
場所はほぼ選びません。どこへ行っても魚はいて、良い日にはプールの上から下まで、魚が列になってライズしているようなこともしばしば。驚くような浅い場所でもライズは見られます。
こちらも完全にライズ狙いなので、ニンフは一切使いません。
そりゃあニンフを使えばもっと釣れるでしょうけど、個人的にはそんな気持ちは全くありませんね。(笑)
魚がたくさんライズしているからたくさん釣れるのか?というと、そういうわけでもないですよ。
釣りはそれなりにテクニカル。
できるだけ最初の一投で、動き回る魚の目の前にフライをドリフトさせることが何と言っても大切で、キャスティングの精度や読みが問われます。
さらに秋の低水位でもあり、静かな流れの中でライズする魚はしっかりフライを見切ってきます。
だから見つけた魚の4割くらいがフライを食べてくれる、という感じでしょうか?ただそれでも、3~4時間で10や20はフックアップしますけどね。

秋のマタウラ川_e0098148_08021031.jpg
そして今シーズンですが、使うフライが少し大きめです。
例年は#18を中心に、時に#16や#20を使うのですが、今シーズンはサイズを上げると反応が良くなることが多くて、時には#12まで使っています。ちなみにフライは、フラットな水面ではより繊細なイマージャーなどの水面直下型のフライ(フィルム・フライ)。瀬ではパラシュート・タイプが中心です。

さらにこの秋試しに使っているのが、「魚から見えない」という謳い文句で売られている、日本の某メーカーのピンクのハリスです。
普段この時期は5~6X(0.6~0.8号)を使うのですが、試しているのはフロロカーボンの1号。普段と同じ太さのティペットにしても意味ないですからね。
これまでのところの結果は、というと、悪くないです。魚の反応は、より細い普通のティペットを使った場合と比較しても悪くなったようには感じません。なので「魚から見えない」は、あながち間違いではないかもしれません。そして糸がより強いので、多少強引なファイトもできるという点は、特に柳が水面に覆いかぶさったようなポイントでは大きなアドバンテージです。
ただラインのしなやかさがないので、小さなフライにはよくないですね。

とまあこんな感じで、仕事のことを「あまり」考えずに秋の釣りを楽しんでいます。
昨日も4時間。ハッチの量は少なめの日ではありましたが、フッキングした魚は軽く10尾以上。
しっかりと遊んできました。
そして明日は最終日。(4月いっぱいで、ほとんどの川が禁漁期に入ります)
しっかり釣って、メインシーズンを締めくくりたいと思います!











by nzsanpei | 2021-04-29 08:51 | 釣り日誌 | Comments(0)


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