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Angler's Notes from Southern Alps

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2007年 07月 28日

頑張れ、釣り人たち!

頑張れ、釣り人たち!_e0098148_9272897.jpg尻別川への釣行の際に、一つだけ残念だったことがコレ。

ちょっとピントが合っていなくてすいません。
これは、コウモリです。
北海道にも、ちゃんとコウモリがいるんです。

でも、このコウモリ。かわいそうな、釣り人の犠牲者です。
多分誰かが、川に張り出した枝に、誤ってラインを引っ掛けたんでしょう。
回収不可能で、仕方がなくラインをカット。
結果、フライが枝からふわふわとぶら下がることに・・・・。
コウモリには、フライが空飛ぶ虫に見えたに違いありません。
後は魚釣りと同じ。
美味しいご馳走にありついたと思ったら、フライだったわけです。
口に刺さったハリは、もがいてももがいても抜けることはなく、やがて力尽きてこんな姿に・・・・。

これと同じ光景は、以前にもやはり尻別川の上流部で見かけたことがありましたが、また出くわすことになるとは、思っても見ませんでした。

釣り人が悪い、と言っているわけではありません。
仕方なくラインをカットしなければいけなかったのだと思いますし、回収はきっと危険な状態だったのでしょう。
後からやって来た釣り人が見かけたときには、すでにこの状態だったのかもしれません。
でも一つだけいえる事実は、釣り人の手によって貴重な野生動物が死んでしまうことがある、ということです。

日本でも、ニュージーランドでも、その他の外国でもそれは同じこと。
釣り糸が絡みつき、身動きが取れなくなった鳥の姿は、誰でも写真やテレビの映像でくらいは見かけたことがあるはず。
一人一人が自然環境に与えるインパクトをしっかりと認識して行動しなければ、今ニュージーランドが頭を悩ませている「ディディモ」の問題のように、生態系を揺るがすような「惨事」を招くことにもなりかねないのです。

釣り人の皆さん、お互いに頑張りましょう。
ごみを拾う、釣り糸を回収する、マナーを守る・・・・etc.
1尾の魚、1羽の鳥、1匹のコウモリの命は、そんな基本的なことで守ることが出来るのかもしれません。
自然に歓迎される釣り人に、なりたいものです。

by nzsanpei | 2007-07-28 09:54 | 釣りあれこれ | Comments(0)


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