2012年 03月 11日
3月に入り、天候はずいぶんと不安定になりました。 頻繁に雨が降り、周辺の川はもうずいぶん長いこと増水状態が続いています。 朝夕の気温は5℃を切ることも珍しくなくなり、日中の最高気温も20℃へ到達する日が少なくなってきました。 河原の柳やポプラの木の葉が黄色くなりはじめて、季節は着々と動いているようです。 釣りの方はというと、まだ夏の趣を残してはいるのですが、これから少しずつ秋モードにシフトしていくのでしょう。 夏の間は影を潜めていたメイフライたちの活動が、気温の低下とともに活発になってきているので、小さなドライフライの出番がこれから少しずつ増えそうです。 雨が止んで、川の水量が落ち着いたら、雰囲気というか、ムードがずいぶん変わっているのかも知れません。 近くの川は釣りにならないので、先日は湖へ。 ルアーのお客さんを半日だけのご案内でした。 当日は快晴。 釣りは、なかなか面白いものでした。 何せ魚の活性が高い! あちこちで、小魚を追いかけて水面に飛び出してくる大きな鱒が見られます。 ライズした所を狙って、ミノー系をキャストすると、「ガツン!」。 なんてうまくいくことはそうそうないのですが、それでもなかなかエキサイティングです。 前半はなかなかバイトを得られなかったのですが、後半に入っていきなりダブルヒット! 元気なレインボーをご夫婦同時にキャッチしたと思ったら、そこからはコンスタントに魚からの感触が。 旦那さんの方はここで釣れる3魚種=レインボー、ブラウン、サーモン(陸封タイプ) を全てキャッチして、グランドスラム(?)達成!となりました。 半日で、これくらい楽しめれば申し分ないですね。 ずいぶんお楽しみ頂けたと思います。 ということで、釣りは好調を持続しています。 雨が止み、増水が治まってきたら、さらに良い釣りがまっていることでしょう。 秋シーズン序盤、なかなか楽しみです。 #
by nzsanpei
| 2012-03-11 11:11
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2012年 02月 29日
週末にかなりまとまった雨が降って、各河川が大幅に増水。 そしてそれが落ち着きかけた頃に、風のない穏やかな晴天がやってきました。 ということで、おおきな期待を込めて、Oreti Riverの上流域へ。 でも・・・、大きな期待をかけていたのは自分だけではなく、川にはたくさんの釣り人が。 どのアクセス・ポイントにも車が必ず停まっていて、入川ポイントがあるのかどうかすら不安な状態でした。 道のどん詰まりは、ビート・システム(川を区間分けして、その日先着した人が優先的にその区間を釣ることができるシステム)が導入されたエリア。一番人気があるエリアです。 そこまで車を走らせる途中に、引き返してきた車が2台。「ここもいっぱいなのか・・・。」とあきらめつつも辿り着いてみると、3区間に対して車が3台。でも、そのうち2台は同一の区間に入っているような?? ということは、1区間は空いている? もう1台の車の主は、何やら迷っている様子。 話を聞いてみると・・・、 おじさん:「この2台、どう思う?2組が同じビートに入るなんて、ないと思わない?」 私:「う~ん。そうだけど、ビートに関するサインは明確だからね。」 おじさん:「俺は、こっちの白い車の奴らが怪しいと思うんだよね。空いているはずの場所に、いるんじゃ?」 私:「可能性はあるね。でも他に空いているアクセスはないみたいだし、行ってみるしかないんじゃない?一緒に行く?」 おじさん:「そうだね。そうしようか。」 ということで、おじさんと一緒に釣りをすることになりました。 オーストラリアから来たというそのおじさん、ジョンという名前でした。 天気は、薄曇り。 釣り始めた時の気温は、20℃。 水温はこの時期にしては低めの10.5℃。(その後12℃まで上昇) 水位はちょうど良い、という感じ。 コンディションとしては、絶好と言えるかと思われました。 しかし、釣りはめちゃめちゃシブイ! 見える魚の数もそれほど多くはなく、活性も今一つ。 フライには全然反応してくれません。 「おっかしいなあ・・・」と思いつつ釣り上がると、やがてどこかから人の声が・・・・・。 いました。 ルールを守らない輩が2名。 おじさんの読みは的中してしまったのです。 どうりでシブイわけだ。 あくまで傾向としてですが、釣り場のルールを守らないのは若い旅行者が大半。(守らないのは釣り場のルールだけではありませんが。) 今回もそう。 経験から、こういうルール無視(違反ではない!)をする人たちの9割以上が、若い旅行者・釣り人です。 ニュージーランドの釣りのルール(釣りだけではありませんが)は、釣り人が築き上げてきたもので、それを何の罪悪感すら感じずに無視する傍若無人さには、ただただ呆れるばかり。 願わくば、日本からの釣り人には、こういう人がいないことを期待するばかりです。 おじさんと相談して、あえてそいつらには声をかけずに、そいつらがいるはずだったさらに上流の区間へ行くことに決定。 上流の区間は、すでに先行の1組の釣り人が入ってから4時間以上が経過していると見られ、魚たちの反応は上々でした。 セミフライに「ガパッ!」と出てくる快感をおじさんと何度か分け合い、すっぽ抜けの辛さも何度か味わい(笑)、それからの短時間を楽しむことができたので、まあ良しとしましょうか。 トップの写真の魚は65cm。迫力あります。 このクラスが大きなフライに喰らいついてくる様は、フライ・フィッシャーとしての最大の喜びの一つ。 私はその後用事があって引き返しましたが、おじさんはさらに上流を目指して釣りを続行。きっと何度かその喜びを味わえたことでしょう。 ちなみにこのおじさん、オーストラリアから何度か釣りに来ているとのことでしたが、全然釣り方を心得ていなかったので、少しだけ教えてあげました。「ガイドなの?」と聞かれたので、「ガイドだよ」と答えたら、「やっぱりね。」と。これまでOretiには6回来て、1匹しか釣ったことがなかったんだそうな。 やはり、海外の単独釣行は無謀。特にクイーンズタウン周辺のテクニカルな釣り場においては、ガイドは必須の存在と言って良いかと思います。「ニュージーランドに行けば、魚がたくさんいて、苦もなく釣れる。」なんていうのは大間違い。魚が大きく、テクニカルでゲーム性が高い。だから1匹釣れた時の感動が大きい。クイーンズタウン周辺は、そんな釣り場が多いのです。 まあそんなわけで、アクシデントはありましたが、何とか結果は出せました。 大きなドライフライの夏の釣り、現在好調です。 しかしいよいよ3月。あと1~2週間で、この傾向は変わってくることになるでしょう。 #
by nzsanpei
| 2012-02-29 10:20
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2012年 02月 18日
なかなか自分の釣りには行けない今シーズンですが、金曜日は久々に難関のOreti Riverへ。 クイーンズタウンを出た時には、風もなく穏やかな晴天だったのですが、川に着いたら晴れてはいるものの、強風で体感温度が低い・・・。 まあ、ここは近年風力発電所が建設されたくらい、もともと風が強い場所なので当たり前なんですけどね。 しかし河原を歩いて移動していると、ロッドとラインが笛を吹くような音を出すほどの風なので、釣りはけっこうストレスフルだったりもします。やっぱり、風はフライフィッシングの大敵ですね。 水温はこの時期にしてはやや低めの15℃弱。 水位はとても低いです。 気温は18℃。 でも体感温度はずっと低くて、鼻水が出てくるほど。 「暖かい夏の午後」をイメージしていたので、ウェーダーなんて持って行きませんでしたからね。寒さをこらえてのウェット・ウェーディングとなりました。 Oreti River は近年さらに有名になってしまったようで、海外からの釣り人(主にアメリカ方面)がたくさん。魚たちは高いプレッシャーのおかげでずいぶん神経質になっていたように感じます。おまけに低水位。簡単ではありません。 しかしこのシチュエーションでは、強風は敵にも見方にもなりますね。 風に大きくラインもフライも流されるので、きちっとフライをフィーディング・レーンに乗せることは、とても難しい。風に飛ばされたラインは、水面にけっこうな勢いで落ちてしまうことも、うれしくない影響です。でも、強風で波立った水面は、こちらの存在を魚から隠してくれる、というわけで、うまくキャストが決まった時には、魚の反応は悪くなかったと思います。 今年は今一つセミへの反応が良くないのですが、それでもこの時期だからと結んだフライはセミ。 で、そのセミに「がっぱり!」と出てくるやつが、います! しかーし! 「スポッ!」 「スポッ!」 「スポッ!」 そう、すっぽ抜けの嵐になってしまいました。 フライを食わせても、食わせても、「スポッ!」と何の手応えもなくフライだけが飛んでくる始末。 喰ってきた奴らの中には、65cmはあるでしょう、というくらいの大きいのもいたんですけどねえ。 残念ながら、フッキングに至った魚はいませんでした。 ということで、魚たちの反応はどこへ行っても悪くないです。 でも、私の運がないようです。涙 引き続き、がんばります・・・・。 #
by nzsanpei
| 2012-02-18 13:33
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2012年 02月 05日
2月に入りました。相変わらず夏真っ盛り。 一時の渇水状態からは脱したものの、相変わらずの低水位状態が続いています。 それでも釣りは順調そのもの。 朝夕はけっこう涼しいので、水温がそれほど高くならない点も良いのでしょう。 そりゃ時には突如としてやってくる低温の日があったりして、そんな日は「急激な気温・水温低下による低活性モード」に魚たちははいってしまって、シビアな釣りになることもあります。 でもそれ以外は快適そのもの。 マタウラ上流部などではライズがそこそこ見られ、フライへの反応もドライ、ニンフともに上々です。 時には短時間で、けっこうな数が釣れてしまうことも。 そんな感じで、初心者の方でもそれなりの距離(6~7mくらい)をキャストできるようにさえなれば、釣り方さえ間違えなければ釣れます。 (写真は、先日のお客様。初心者でしたが、一つの瀬で3連続ヒット!無事にキャッチできたのは1匹でしたが・・・。) ウィローグラブへのライズが盛んで、ライズの釣りがお好きな方々は、もれなく熱くなる釣りを楽しめます。 1匹の魚相手に、1時間、2時間なんてことも、珍しくないくらい、魚たちはライズをし続け、フライを無視し続け・・・・。笑 バックカントリー方面では、セミなどの大型(と言っても、#10前後)のドライフライへの反応が良くなって来て、サイトフィッシングの醍醐味が味わえます。 そんなわけで、そろそろ釣りは最高潮。 この傾向が3月中頃まで続いて、あとは次第にメイフライ系中心の小さなフライの釣りへと移行していく、というのが例年のパターンですね。なかなか良いシーズンになっています。 ということで、みなさん寒い日本の冬にかじりついていないで、遊びにお越し下さいませ。 #
by nzsanpei
| 2012-02-05 07:39
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2012年 01月 25日
夏、真っ盛りです。 いつものマタウラ川上流域へ、ほんの数時間のフィールド調査を兼ねた釣りへ。 釣り場に着いた時の気温は、22℃。 晴れ。 水温は13℃。 相変わらずの低水位でも、1週間くらい前の雨&増水で、魚の活性はなかなか高いものがありました。 ライズもあちこちで見られ、水中に沈んでいる魚もけっこうアクティブに見えます。 あと!ウィロー・グラブに狂喜している奴が多数・・・・。 水面に的を絞ってフライをあれこれチェンジしつつ、釣り上がってみました。 反応上々。 すぐに1匹、2匹と手応えを味わうことが。 でもやはり低水位。ティペットの存在を隠すことが、魚からの反応を得る重要ポイントなのです。ということで、ティペットは頻繁に交換しなければいけません。プラス、表面張力でティペットが浮くと、ティペットの影がもろに水中にできてしまうので、ティペットを沈ませる工夫も必要だったり・・・。なかなか神経を使います。 魚たちはコンディション抜群で、良く引きます。 私の4番ロッドはいつも半円以上の弧を描いて、なかなかに良い感じ。楽しいです。 問題は、ウィロー・グラブ。 気まぐれにフライを口にする奴はいても、やはりなかなか口を使ってはくれず、フライは見切られている様子。 まだまだ研究が必要なようです。 ばんばんライズしているのに、なかなか喰ってくれないという状況。思わず熱くなること間違いなしです。笑 そんな釣り、好きな方もいるのでは? そんな、夏の釣りが真っ盛りです。 加えて、少し釣り場も空いてきました。 そろそろ今年も、70オーバーでも狙いに行ってみようかな?とか思ったりしています。 #
by nzsanpei
| 2012-01-25 11:28
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ニュージーランドは南島、クイーンズタウン在住のフィッシング・ガイドの気ままな釣り日誌。NZのフライフィッシングって、こんな感じです!?コメントお待ちしています! by nzsanpei カレンダー
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